談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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『雑!! 演殺陣人達(ざっつ!! えんたてめんつ)』 ⑩この村のボスはサル!!

『雑!!演殺陣人達(ざっつ!!えんたてめんつ)』

 このコーナーは、和太刀主宰者・清水大輔の子役から始まり、
殺陣師になり、現在に至るまでに出会った人や出来事をかき集めて
バラバラに(思いつくままに)脱ぎ散らかしたエッセイ風の独白文です。





⑩この村のボスはサル!!

前に『日光江戸村』に居た頃の話を書いたが…。



 『レジャーランド』と言えば聞こえは良いが、何せまわりは山、山、山。
夏はホントに暑い。
(私が居たのが夏なので、冬の事はわからないが、冬から居た人に聞くと、これ又超寒いそうな。)

 暑い中、一日5回のチャンバラショーと、
ショーとショーの間のねり歩きは相当キツかった。

 『ねり歩き』というのは御想像通りカツラと着物をつけ、刀を帯にキチンと差し、
「サムライでござい。」と江戸村中を歩き、
観光客の注文に答えて一緒に写真撮影なんかをする、
つまりはディズニーランドでいうところの、
かわいい巨大ネズミ君やら巨大アヒル君達と同じ役割というわけ。
(それにしてもあまりにもカワイクないが…。)



 で、着物やら袴は江戸村に居る間、毎日同じ物を着る事になる。

 朝から夕方まで。チャンバラをやっている時や歩いている時、変える事は無い。
だから臭い!!
一人一本消臭スプレーを渡されているので、一日の最後に着物を脱いだらハンガーに吊るし、
「ブシュー!!」っと噴射しまくるのだが、そんな生ぬるいものではおさまらないのである。
(あくまでこれは二十数年も前のお話だから、今はそういう事は無いと思うが…多分ね。)

 だから子連れのお母様とかが我が子を抱いて一緒に写真を撮りたがったりなんかすると
何かと理由をつけて断ったものである。
何の罪も無い子供にこの臭いをかがせてはならぬという訳である。

 着物についている臭いは私だけのものではない。
江戸村の役者は前にも述べた通り入れ替え制なので、私の前任者の臭いもしみ込んでいるのである。

 という事は……。この着物、最後に洗濯したのはいったいいつなのだぁ~!
と、考えれば考える程恐ろしい。

 因みにカツラの方も前任者からそのまま流れてきた物だから、頭のサイズがまるで違う。
時々楽屋に帰って脱がないと、頭が常時不自然に締め付けられているので、
コメカミのところが痛いの何のったらありゃしない。
おまけにサイズの合わない所を無理にねじかぶせてあるので、
私の演じたサムライのおでこの辺りは、一ヶ所べっこりとヘコんでいて、
たまに子供に、「こわ~い!!」と言われた。
(おかげで他の出演者よりも写真撮影を頼まれる事は少なかったと思う。それだけは逆に助かった。)

 こんな不自然で臭いサムライ達が街頭時代劇と称して日本橋のセットの上で
チャンバラショーを繰り広げていたわけである。
同じ役者でも芝居小屋と呼ばれている所でショーをやっている連中もいた。
外と違って室内はクーラーもきいているのでとてもうらやましかった。
私も「あっちがいいなあ。」と思っていたが、やっている管轄が違う団体なので、
お呼びがかかるはずもなかった。



 心の中でブーブー不満を言いながら毎日を過ごしていたが、ある日ものスゴイ事を聞いた。

 私がまだ江戸村に来る前のお話なのだが、本番の最中、つまりチャンバラをしている時に、
交わす白刃の下に猿が出たらしい!!

 ナヌ!? サル!?……そうだ、考えてみれば猿が出てもおかしくない環境ではある。
という事は「猿回しのサル」ではなく「野生のサル」なわけで。
それでは「カワイイサル」というよりも「凶暴なサル」という事か?

 そうらしい。野生のサルだけに、どうやら凶暴な一面を持っているらしく、
前に出現した時は役者や観光客のまわりをグルグルはね回り、
中には襲いかかられた人もいたらしい。
冗談ではない!!
何故こんな山奥で必死に立ち廻りをしている最中にサルになんか襲われなければいけないのだ。


  ざっつえんたイラスト10



 それからというもの立ち廻りに集中する事がさっぱりと出来なくなってしまった。
「ガチン!」と相手に刀をぶつけていっても、「いつサルが出るか。」と思うと
気になって仕方が無いのだ。
普通に考えたらこんなビンボーザムライなんかに飛びかかるヒマがあったら、
食べ物を持っていそうな御客様のところへ行ってくれい! 私は怖くなってしまった為、
こんな無責任な事を考え始めていた。



 結局私が滞在している期間にはサルは一度も出てこなかった。
ホッと一安心である。しかしサルの方も何か事情があっての事であろう。
もしかしたら食べる物が無いのかもしれない。
それでやむなく下山して、人間様の食べる物を狙っているのかもしれない。
だとしたらサルの方も気の毒である。
今もあそこのサル達はショーの最中その姿をあらわすのだろうか。
誰かサルと闘っているヤツが…いない事を祈りつつ、今回はここまでにする。


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[ 2012/01/15 00:00 ] ざっつえんた | TB(-) | CM(-)
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