談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第65回 「偉人にして怪人、役行者(えんのぎょうじゃ)でござる!!」 の巻

ガラシャ1「センセエ、前に忍者の起源についてお話を伺った際に、
ガラシャさん
        結局のところ諸説多々あり、『これが始まりだ!』なんて
        断定する事なんか出来ないというお話でしたけれども…。」


センセエ2「うん、そうだね。『忍術』というものには実に様々な要素があるから、
センセエ
        その起源となると、文化そのものの起源という話に近くなるくらい。
        忍者といえば、必ず黒い覆面かぶって忍び込んで人を殺すというのも
        一つの要素ではあるけれど、決して全てではないし。」

ツルギ1 「つまり、怖い戦闘集団というだけではないという事ですね。」
ツルギくん


センセエ2「ウン。戦闘術以外にもバイタリティあふれる要素を兼ね備えているからこそ、
        前に話した通り、風魔一族の残党が江戸に吉原まで
        つくってしまったという…。
        (第62回『忍びの世界のリクルートでござる!!』の巻)」

ツルギ1 「あれにはビックリしました。」

ガラシャ2「で、そういう様々な説のうち、これだけは確実性があると思うものって
        例えば…。

        アッ、これは本当はどうなんだという事ではなくて、
        その諸説も含めてちょっと聞いてみたいなあと。」


ツルギ1  「賛成で~す。忍者大好きぃ~!!」

ガラシャ1  「イラッ!」

センセイ「え~っと。例えば、壬申の乱(じんしんのらん)というのが
        672年に起こる訳なんだけど、舞台は伊賀、甲賀だったりする。
        で、近江朝がその時に敵の情報を探る忍び的人間を
        配置していたらしい。

        どこが忍び的かというと、近江の将である田辺小隅(たなべのおすみ)が
        甲賀で真夜中に夜襲をするんだけど、
        その時に馬に梅(くちき)というものを人馬に含ませて襲撃する。
        つまりこれは、人馬の声を防ぐもので、音をたてないようにするわけ。

        それでいて闇の中で人に出会うと『金』という風に言わせ、
        相手が『金』と言わないと敵とみなして斬るという、
        つまり合言葉の先駈けと言われている戦法をとっているんだ。」

ガラシャ2「ああ、そうですね。その話はまるで、
        『山』と言ったら『川』みたいな合言葉そのものですね。」


センセエ2「うん。で、この同じ時代に生まれ、活躍したのが役小角(えんのおづぬ)、
        役行者(えんのぎょうじゃ)なわけ。」

ツルギ1「出た! あの映画やなんかにもよく出てくる仙人みたいな
        妖術使いみたいな怪人物ですね。」


センセイ「そう。この役小角は修験道を開いた人として有名なんだけど、
        今ツルギ君が言った映画なんか見てもわかる通り、
        ホントに謎の多い怪人物なんだけど…忍術の中の呪術や幻術・体術に
        あたるものを極めているわけだしさ。
        考えてみると忍者が印を結んで仕事や術を実行したりするのなんかみても、
        修験道との関連性ははずせないでしょ。」

ガラシャ1「修験道は日本古来の山岳信仰に密教が絡んで、
        さらに仙術の要素を取り入れたものですよね。」


センセイ「そうそう。さすがガラシャさん、よく勉強しているね。

        で、小角は日本伝来の『神道』と『仏教』の融合を図り、
        全国に修験道の山々を開いた。
        で、修験者で色々な土地への行き来が可能なわけだし
        諜報活動にも向いているでしょ。

        あと、呪詛を唱えて怨霊を祓うという事もするわけだしね。」

ガラシャ1「あ! センセエ、牛若丸が武術を習ったのって天狗ですけれども、
        山伏=修験者だったという説がありますよね。」


センセエ2「スバラシイ!! いいところに気がついたね。
        義経の話で言えば、後年の逃亡生活の時は…。」

ツルギ1 「あっ! 山伏の格好をして姿を隠しながら土地から土地へ!」

センセイ「まあ、それは有名な話だよね。

        あと、得意とした剣術や体術、さらに代名詞になっている
        船から船へ飛び移るという『八双飛び』なんかも…。」

ツルギ1  「う~ん。まさしく山伏であり忍者でもあり。」

センセイ「真実のほどはわからないけど、義経に剣術を教えた天狗が修験者だとすれば、
        当時の修験道というものの姿が見えてくるでしょ。
        決して荒行をして山で暮らすだけではないというのがね。」

ツルギ1   「確かに。」

センセエ2「絵巻物の中に『役行者絵巻』というのがあってね、
        そこには役行者が母とともに雲に乗って空を飛んで、
        唐の国に飛び去る絵が描かれていて…。」



   
   談話イラスト63






ツルギ2「ギョエ~! 雲に乗りますか~。雲はUFOで、役行者は宇宙人!?
        という説まで出そうですねぇ~!」


ガラシャ1「バカ! …でも唐(中国)というのがまた意味深ですね。
        もともと仏(密)教は大陸からのものですし、
        聖徳太子が使っていた志能便(シノビ)も大陸から来た人だと
        言われているんでしょう?」


センセイ「そうだね。あ、ちなみに役行者の名前の小角(おずぬ)というのは、
        頭に小さな角が生えていたかららしいよ。」

ツルギ1   「ギョエ~!! 役行者“鬼説”!!」







                      つづく     センセエ(全身2)
  
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[ 2011/12/18 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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