談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第61回 「忍びの生き残りフォーメーションでござる!!」 の巻

ツルギ1「さあ、今回は風魔一族(北条氏に仕えた忍び群)の続きなんですが、
ツルギくん
        前回の最後で聞いた武田軍との戦いにおいての奇襲戦法は…
        ホント、スゴイと思うんですけど、
        策略的にというよりは強引で残虐な手口で…。」


ガラシャ1 「正直、私最後の方、引いちゃってました…。」
ガラシャさん


センセイ「え~、ガラシャさんに追い打ちをかけるみたいで悪いんだけど、
センセエ
        その黄瀬川を越えて武田勢を奇襲した後、一夜明けてみたら、
        闇の中、パニック状態になった武田軍は味方同士、
        中には親子で殺し合ったりする、
        目をおおうばかりの惨状…だったとさ。」

ガラシャ1 「『だったとさ。』 じゃないですよ、もう!!」

ツルギ1「でもセンセエ、前回の最後でちょっと気になる事をおっしゃってましたよね。
        『頭のいい連中だった。』とか…。」


センセイ  「うん、その通り。」

ガラシャ1「それは又どういう? 戦さが日常茶飯事だった時代にそれだけ活躍出来たというのは、
        ただの暴れん坊の悪鬼集団では無かったという事はわかるのですが…。」


センセエ2「うん。で、さっきの武田勢への奇襲はね、
        一日(一夜)じゃ終わらなかった。連日連夜と続き…。」

ガラシャ2 「うわぁ~。もう、又その話ですか。」

ツルギ2「しかし、武田勢もだらしがないというか。
        それだけやられたら何か応戦する方法を考えても良さそうなのに…。」


センセイ「うん! ツルギ君、いい事言うネ! 
        そう、応戦する作戦を考えて、武田側も実行したんだ。」

ツルギ1 「そうこなくっちゃ! で、どんな方法ですか、それは?」

センセエ2「ある晩、奇襲のあった後、
        引き上げる風魔一党の中に武田側の兵士10人程が潜り込んだ。」

ツルギ1「オッ、潜入したわけですね。しかも奇襲帰りになんて、武田もやるなあ。」

センセエ2 「でも帰りに奇怪な事が起きてバレてしまう。」

ガラシャ2 「あ~あ、バレると思ったんだぁ。でも奇怪な事って…?」

センセイ「帰り道途中、突然先頭を行くいく小太郎が馬を止めた。

        すると配下の者全員が馬から降り、松明(たいまつ)を燃やし、
        互いに声を掛け合いながら、立ったり座ったりしはじめた。」

ツルギ1 「ハ?」

センセエ2「しかも声の大きさや出し方がその都度違ったらしい。
        立ったり座ったりする動作もね。
        武田側の潜入兵も『これはヤバイ!』と思い、
        見よう見まねでその動作をやりはじめるんだけど、
        何しろ突然の事だし、そんなもの初めて見るしで、
      『出来ていない奴』というワケで身内の者ではないとバレてしまう。」


   
   談話イラスト59



ガラシャ2「一種のブロック・サイン! …のようなものですね、それ!」

センセエ2 「その通り。この動作は『立ちすぐり(選り)、居すぐり』という。」

ツルギ2 「な、名前があるんだ!」

センセイ「もうわかったと思うけど、
        抜き打ちテスト的に紛れ込んだ忍者を見つけ出す為の方法だよね。」

ツルギ2 「ス、スゲエ…何て統率のとれた連中だろう。」

ガラシャ2「センセエも言っていたけど、単に残虐なだけの連中じゃあ生き残れないものね。」

センセエ2「それで、もう打つ手が無くなった武田勢は
        風魔一族の夜襲に恐れおののくばかりで…やがて敗北した。」

ツルギ1「なる程~。何か今まで聞いた中で、
        一番『忍者=影の軍団』というイメージにはピッタリくるなあ。」


センセエ2「ははは(笑)。ツルギ君のお気に召した様で。
        でも、そもそも黄瀬川の激流をものともせずに(強風や豪雨の中)、
      馬ごと川を渡る事が出来たのは風魔側だけだろう。
        『馬術』にしても個人の身体能力にしても、
        並みはずれたものがあったと思うんだけど。
        プラスアルファでそんな統率力まで備わっていたら、
        武田軍もひとたまりもないよね。」

ツルギ2 「う~む、恐ろしカッコイイ…。」

センセエ2「ちなみに、江戸に名を残した大盗賊で3人の甚内(じんない)、
        通称、三甚内(さんじんない)と呼ばれた奴らがいるんだけどね。

        1人は武田側に仕えた向坂(こうさか)甚内、
        あとの2人は風魔小太郎に仕えた鳶沢(とびさわ)甚内、
        庄司(しょうじ)甚内という。

        3人とも戦国を生き残って、江戸時代に入って盗賊になるわけなんだけど、
        そうなっても江戸で縄張り争いを繰り広げるんだ。」

ツルギ2「うわ。スゲエ! もう生まれ持ってのというか…
        運命ですね、そうなると。」


ガラシャ1「でも石川五右衛門が『忍び崩れ』だったように、
        やっぱり『忍術』って悪用しようと思ったら
        盗人の道にはもってこいですよね。」


センセイ 「そうだね。どうだろう、次回はこの3人の甚内についてというのは。」

ガラシャ1  ツルギ1   「賛成~!!」





                     つづく         センセエ4
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[ 2011/11/30 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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