談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第51回 「ナベブタ伝説でござる!!」 の巻

ガラシャ1「センセエ、柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)にしても、
ガラシャさん
        小野次郎右衛門忠明にしても、ある種の有名税とでもいいますか、
        伝説というか創作されたであろうエピソードが数えきれない程ある事は、
        前回までのお話で本当によくわかりました。
        あ、もちろん全部じゃなくて、どうやらそうだったのではないか
        というものも含めてですけど…。」


センセエ2「本当に仕方ないよね、有名人ていうのは今も昔も。
センセエ
        ウワサに尾ヒレがついて、気がついたらとんでもない話が
        出来上がっているというのはよくある事さ。
        まして現代のようなTVやラジオやインターネットみたいなものはないからね。
        人のウワサというのはディフォルメするまでの時間でいうと
        一番かからないから(笑)。」

ツルギ1「でもちょっと無責任に言ってしまうと、そのディフォルメや創作話って、
ツルギくん
        やっぱり面白いですよね。
        多分真実とは違うだろうという事がわかっていても、
        やっぱりどこかでちょっと信じたいとか、
        信じたくないというリアリティを感じながら聞いてしまいますから。
        昔の人の創った話だからかなあ。」


センセイ「いやあ、例えばあの有名な『木枯らし紋次郎』なんて、
        元々、笹沢佐保(小説家)さんの原作の小説から始まって、
        テレビで大ヒットしたんだけど、
        みんな『紋次郎が本当にいたらいいな。』とかいった思いが強く働いて、
        ついには架空の『三日月村(みかづきむら)』が作られたり、
        紋次郎の銅像が建てられちゃったりしているわけだからね。

        創作と現実の境目が頭の中で無くなってきちゃうくらい夢中になるなんてこと、
        現代の我々なんかでもあるわけじゃない。
        あ、因みに三日月村っていうのは木枯らし紋次郎が
        生まれ育ったところなんだけど。」

ツルギ1「他に創作話で何か面白いものってありますかね?

        こうなったら真実味があるかどうかというのは置いておいて(笑)。」


センセイ「そうだなあ。有名なものの一つには、例えば『宮本武蔵、塚原卜伝(つかはらぼくでん)の
        鍋蓋試合(なべぶたじあい)』とかね。」

ツルギ1   「鍋蓋試合!? なんですか、それ?」

ガラシャ2「私それ知ってる。食事中の塚原卜伝に宮本武蔵が勝負を挑んだってお話でしょ?」

センセエ2  「そう、さすがガラシャさん、よく御存知で。」

ツルギ1  「武蔵VS卜伝!! 出た!! 黄金カードじゃないですか!!」

ガラシャ1  「だから…創作だって。」

センセイ「そう、後世のね。食事中の卜伝が、襲いかかってきた武蔵の剣…
        残っている絵では木刀なんだけど、それを鍋の蓋で受け止めたという話さ。」


 談話イラスト49



ガラシャ1「やっぱり武蔵というのは、寛永御前試合の話にしても
        (第47回『昔の人も創作魔でござる!!』の巻に出てきた話)
        本当に創作話出演率が高いですよね。」


センセイ  「そう、やっぱり有名税ってやつかな。」

ツルギ1  「で、やっぱり江戸の初期の剣豪が多いですよね。」

センセエ2「うん、時代背景が影響しているんだと思う、その意味ではね。
        江戸初期っていうのはやっぱり戦国時代の流れが強く残っていただろうから、
        サムライにとって腰の刀、そしてそれを扱う当人の腕というのは
        人生を左右したからね。『どこそこの剣術家がこんな事出来るらしい。』とか、
       『イヤ、ウチのセンセイの方がもっとスゴイ。』とかいって、
        本当も嘘もゴチャ混ぜ状態でウワサされていたろうし。

        で、後世になってから出来上がったキャラクターにフィクションが乗っかると。」

ツルギ1   「なる程。」

センセエ2「まあ実際、徳川家の初めの三人、家康、秀忠、家光というのは、
        柳生家や小野派のエピソードでも話に出ていた通り、
        剣術(兵法)についてはかなりのこだわりがあって、
        自らも剣術を行い、重要視していたわけだしね。」

ガラシャ1「それにしても、フィクションと史実に区分けがハッキリしなさ過ぎますよね。
        400年前の事とはいえ…史料が少ないですよね。」


センセエ2「それはその頃の武士の識字率(字が読める、書ける)にも関係があると言われている。

        だから談話室の中では何度も出てきているけれど、
        武蔵が書き残した『五輪の書』は本当にスゴイと思う。
        個人としてあの時代にあの様な明解な(身体や意識の使い方について)
        書を残したんだからね。」

ツルギ1   「そう考えるとそうですね。」

センセエ2「理念や信念…というよりも真理の様なものまで到達しているでしょ。
        でも最初に、『我、13歳の頃より云々…』という部分以外に、
        具体的にいつどんな奴と勝負したかは全く書いていない。
        記録的な事はね。」

ガラシャ1  「何故なんでしょう。」

センセイ「武蔵にとって、いつどんな奴に勝ったかなんてどうでも良かったんじゃないかな。

        大切なのは自分が誰より強いという事より、
        『戦いや生き方に対する心構えや有効な手段』であってね。

        だから五輪書は、今に生きるベストセラーと言われるんだと思う。
        これが記録や自慢話なら、サラリーマンが読んでも意味無いよね。」

ガラシャ2 ツルギ1  「確かに~!」




              つづく         ツルギ3
スポンサーサイト
[ 2011/10/12 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。