談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第45回 「サムライは総合格闘技社でござる!!」の巻

ガラシャ1「前回のお話の最後に出てきたエピソード、
ガラシャさん  
        『五輪書』を読んで来日した外国の方が剣道場で
        金切り声をあげた乱雑なものを見て失望して帰ったというのって…
      なんか悲しいですね。」


センセエ2「そうだねえ。で、失望したのって金切り声だけじゃなくて、
センセエ     やっぱり動きの方も。
        主に脚力を使って相手に突進していく例のアレがやっぱりね。
        とても古い剣術書に書いてある様なものとはつながらない
        というのは外国の人でもわかるだろうからね。」

ツルギ1「完全に『斬る』というよりも打突のスポーツですもんね。
ツルギくん    でも面、胴、小手等の決まり所って何でそうなったんでしょう。」



ガラシャ2「あ、それ私も思っていた事っていうか…。

        だって面、胴、小手の三ヶ所は…あとノドに突きというのも含めてだけど、
        いずれも武士が真剣で勝負をした場合には
        間違いなく致命傷になるというのはわかるんだけど、
        例えば肩口に袈裟斬りが入ってもそうなるわけで…。
        でも剣道ではそれは『一本』にはならないわけでしょ?
        『ルールです』って言われたらそれまでなんだけど…。」


センセイ「昔はね、『面』、『胴』、『小手』等の限定された部位を打ち合うっていうのは、
        余程の上級者がいたずらに互いを傷つけないために
        行っていたものらしいよ。
        でもその決まり事、約束事がルールとなって一般化されちゃうと
        どうしてもああなっちゃう。

        正直、剣道の試合を見るたびにボクも毎回ルールとはわかっていても
        疑問に思うところだよね。
        よく、相手の面打ちがヤバイと思うところまで来た時に、
        面を守るために首だけヒョイとかわすシーンなんかが見られるんだけどね。

        確かに面には当たらなかったかもしれないけど、
        肩口に思いきり入っている。ルール上、有効打にもならないわけだけど、
        真剣だったら頸動脈から血が噴き出している所だからね。」

ガラシャ2  「やっぱりそれを思うと競技スポーツ…なんですね。」

センセエ2「うん。そう思うと何も気にする様な事でも無いんだけど、
        やっぱり知識の無い人や外国人から見たら、
        『日本はサムライの国で代表は剣道』だからね。
        昇段試験と呼ばれる段を取るテストの時に行う『日本剣道形』
        というのがあるんだけど、これなんかは竹刀ではなく、
        木刀や真剣で演武する事もあり、
      足捌きも剣道の試合のようなフットワークめいたものや『つぎ足』ではなくて、
        『すり足』で、右、左という足運びなんだよね。
        でも固い…というか如何にも型ですヨ!』という感じで…。
        何よりも実際の剣道の試合とは似ても似つかない事をやっている。

        ホントの事言うと、これでは何のために『型』をやるのか
        正直わからない所があるんだよね。」

ツルギ1「それは実戦と『型』とは必然動きは違うものだという解釈では
        言い尽くせない部分があるわけですよね?」


センセエ2「実際の試合と『型』というものの外見上の手順が違う
        というのは当たり前だと思うし、それはいいんだけど、
        『動き方』の根本的な所が一致していない。

        でもこの『型』の部分に寄りかかって『サムライの動き』と言ってしまうと、
        わからない人は『そんなものかな?』で済んじゃうだろうけど、
      先程の話に出てきた外国の人のように、
        何かを期待して見る人には、やっぱりショックだよね。」

ガラシャ1「時代小説なんかでも、二人の武士が試合をして、
        負けた方が勝った方に対して『試合は確かにお主の勝ちだ。
        だが真剣だったらわしが勝っていただろう。』
      なんて表現がありますよね。」


センセイ「あるね~、そういうの。

        でも前に言ったかもしれないけど、
        武器=道具で左右されるというのは極論大したレベルじゃないとも言える。
        相手が銃や大砲というんじゃないんだから。

        本質的に出来る人が持つならば剣じゃなくても、
        例えば扇子だろうと木の枝だろうと、出来ない人が使う刃物よりも
        余程恐ろしいと思うんだよね。
        ただそういう台詞(セリフ)ってすごくもっともらしいし、
        『何かカッコイイ!』となるじゃない?」

ツルギ1「何かで見た事あるんだけど、竹刀がまだ一般に出回っていない頃って、
        乱取り稽古(道場で実際に互いを打ち合う)なんかでも
      木刀を使ってやっていたわけですよね。
        で、防具なんかも無い時代って相当ケガ人が出ていたわけでしょ?」


センセエ2「そうだろうね。ヘタをすると『ケガ』というレベルでは済まない。
        死亡者なんかも出たろうし。
        医療だって今ほどの事ではないだろうから、
        骨折したら武士としては本当に命取りになりかねない。」

ガラシャ2「そう思うと、例えば『柔術』や『体術』等で本質的な動きを学ぶというのは
        とても重要な事ですよね。
        そういう身体の動きの本質がわからないうちに
        木刀持って打ち合っていたら、大変な事になっちゃいそうだし。」


センセイ「そう。だからレベルが上の道場ほどケガ人や死人は少なかったんじゃないかな。

        ケガや死亡事故が多い程、『なんだか激しそうでスゴイ』
        なんて思ってしまうけど、それだけよくわからない状態で
        闇雲に木刀振り回しているケースが多いんじゃないかと思う。

        あ、ちなみに剣道の小手というのがボクシングのグローブに似ているのは、
        昔あれで殴ったりするのも有りだった時代の名残らしいよ。」


   談話イラスト43



ツルギ1「ヘエ~! なる程ォ! 確かに。
        ボクシングっていうよりも、総合格闘技用の殴ったり
        つかんで関節取ったりする用の物に似てますよねェ。」


センセエ2「そうそう。まさにそうだったみたいだよ。
        『防具』の一つだから当然竹刀や木刀で打ち合ってからの事になるんだけど、
        接近戦や刀が手から落ちたりしてもそこで終わりじゃなくて、
      素手の戦いに移行してという事だよね。
        いつも手に剣があるわけではないからね。
        剣が無かったからどうにもならなかったというのは、
        言い訳にもならないでしょ。」

ツルギ1  「サムライは総合格闘技者だったんですね。」





                 つづく       センセエ(全身2)
  
スポンサーサイト
[ 2011/09/07 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。