談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第40回 「優れた表現者は使い分けが自在でござる!!」の巻

センセエ2「前回の話で、最終的に出来る人というのは、
センセエ     存在感や気配を自在に出したり消したり出来る
        という風な事を言ったでしょう。
        しかもそれは、何の世界でも、そういう自在さを身に付けた人が出来る人だと。」

ガラシャ1  ・  ツルギ1    「ハイ」
ガラシャさん       ツルギくん

センセエ2「で、考えてみるとそれって当たり前の事というか、
        そういう自在さが無いと上には行けないんだよね。
        例えば僕らの世界でもね。」

ツルギ1「えっと…。表現者の世界で、存在感があったりするという事が
        とても良い事であるというのは理解出来るんですが…。」


ガラシャ2「よく、『花がある』なんて、外見だけでなく、
        中からにじみ出る様なものを言い表したりもするしね。」


ツルギ1「そうそう。でも、存在感や気配の無い方がいい瞬間っていうのはありますか?」

センセエ2「いやいや(笑)。何も忍者のように全て気配を消すという事じゃないんだけどね。
        例えば、絡み(斬られ役)の時に斬られてからハケる(舞台から)時には、
        そんな技術も必要だったりしないかい?
        『斬られてハケる』なんていうのは、普通映像では無い表現だよね。
        斬られて死ぬのに、足を使ってハケなきゃその後のシーンの邪魔になるとか、
        次の出番に不都合が起きるとか。
        ホントはリアルに考えると、『斬られて死ぬ』ワケだから、
        その場でバタリと倒れなきゃイケないのに、
        色々な事情によって、裏にハケなくてはならない。
        それが大きな劇場なんかで、舞台中央(センター)で斬られて
        そのまま袖口までハケなきゃイケない時、ツルギ君ならどうする?」

ツルギ1 「エ…っと。『ウギャー!』と大絶叫をしながら、
        すごいテンション上げてハケると思いますけど。」


ガラシャ1 「そのツルギ君知ってる! ウルサイ!」

ツルギ2「エ!? だって他にどうやってハケれば…。
        まさか、いきなりスタスタと歩き出すわけにもいかないじゃない?」


センセイ「ウン。確かに斬られた瞬間に大声出して大芝居してくれた方が、
        ツルギ君を斬った側も引き立つかもしれないね。」

ツルギ1  「ほうら(自慢気に)!」 



  談話イラスト38




センセイ「だけど、広い劇場において、舞台中央で斬られた人が袖口まで
        ぎゃあぎゃあ騒いでいたら、お客さんがそちらを目で追っちゃって、
        本当に見せたい次の展開からフォーカスがズレてしまうだろう?

        だから優れた絡みの人というのは、斬られた瞬間、
        つまり芯(斬り役)の動作が自分に対して及んでいる時には
        引き立たせる為に派手にリアクションをして、
        ハケ際にはスススッと見事に存在感を消して、
        次の展開にお客さんの目がいくように仕向けるというかね。
        ちゃあんと全体の流れを把握しながら、
        自分の動きを演出していくものなんだよ。」

ツルギ2 「があん!! 道理でよく、『ウルセエ!』って言われると思った。」

ガラシャ2  「言われてんじゃないの!!」

センセエ2「(笑)。舞台上で言えば、暗転中(全ての照明を消した状態)のスタンバイ中なんかもそう。

        足音はもちろんの事だけど、ヘタな人って人にぶつかったり照明機材に当たったり、
        明かりがついている時よりも存在感出しちゃって迷惑かけちゃうからね。」

ツルギ2 「ギクッ! あ、いや、さすがにそんな事はないよ、今は…ね……。」

ガラシャ1「演者としてのエネルギーを自在に(一本の流れの中で)スイッチの切り替えが出来るという事ですね。」

センセイ「その通り。だから役者さんも含めて僕らの世界というのはね、
        『オレ(私)がとにかく目立ちたいから。』というだけでは成立しないんだよね。
        まわりとのバランスや、全体の中の自分の役割を常に意識出来ないとさ。
        だから芝居なんか見ていると、そういうのすぐにわかるよね。
        『この人、テンション高いけど、細かい所まで演技に対して
        神経が行き届いているなあ。』という人と、
        『ウルさくてテンション高いけど雑だなあ。』という
        目立ちたいだけの芝居というのはね。

        特に後者の場合というのは、とにかく叫んでいるんだけど、
        何に対して叫んでいるかもよくわからない。
        だから、どれだけ叫ばれても泣かれても、芝居の流れや中身が全く入ってこないんだ。」

ガラシャ1  「あるある。そういうのも最近多いですよね。」

センセイ  「(おっと)! 気配や存在感の話から、いつの間にか『役者論』になっちゃった。」

ガラシャ2「いいんじゃないですか。
        しばらく『まめ知識』的なお話が続いたんで、こういうのも。
        40回目の記念として(笑)。…あれ? ツルギ君?」


ツルギ2  「40回目の記念として落ち込んでます。」




                     つづく   ツルギ4
スポンサーサイト
[ 2011/08/17 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。