談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第37回 「他人の中に自分をみつけるでござる!!」の巻

ガラシャ1「センセエ、前回の最後の方に出てきたお話で、
ガラシャさん  『江戸時代の方が現代よりも余程客観性があった。』というのは、
        いったいどういう事なんでしょうか。」


センセイ「ゴメン、ゴメン(笑)。
センセエ    いや、わざわざ回をまたいで言う程の事でもないんだけどね。

        社会全体の中の自分の存在価値の方が、個人の中の個人よりも
        重要だったという事です。
        もちろん、出世欲とかは現代人同様ある訳なんだけど、
        現代人のように『一日数時間は一人の時間を持って自身を見つめ直す。』
        とかいう事をあまり重要視していないというかさ。

        自分の存在意義や価値観というのは社会の中の役割として何を成すかという事
        だという考え方が、今よりも根本的にベースとしてあったという事だよね。
        何かあったら連帯責任を負わされる事が当たり前だったからね。」

ガラシャ1「ああ、例えば赤の他人でも一つの長屋の中で犯罪者が出たら、
        大家さんまで責任を取らされるといったような事ですよね。」


センセイ「そう、そう。さっき言った『自分の時間を大切に…。』なんていうのも
        格好つけた言い方で良さ気に聞こえるけど、
        結局ある意味『引きこもり』の時間だからね。」

ツルギ1「(笑)。そっかあ。なんかチョット、ホッとしました。
ツルギくん  ボク一人の時間ってどうしていいかわからないんですよね。
        いつも人と会っていたいというか。」


ガラシャ2  「ツルギ君の場合はただの『寂しがり屋』なだけでしょ!」

センセエ2「有名な“蛤御門(はまぐりごもん)の変”で、
        来島又兵衛(きじままたべえ)という維新側の志士なんて、
        出陣前に奥さんに、『頼むよォ。今度だけは行かせてくれよ。
        必ず生きて帰ってくるからさあ。』って頼みこむ。
        奥さんは『あんたいい年して何言ってるのよ!!』って怒るわけ。
        この時又兵衛は48歳で、昔は老齢なわけなんだけど…。
        結局、『後生だから。』って言って飛び出して行って、結局死んじゃう訳なんだけど。

        これって武士としての生き様っていうと格好良く聞こえるかもわからないけど、
        もう病気だよね。強迫観念というか、
        みんなが戦さをしていて自分が家にいるというのが生理的に無理というかね。」

ツルギ2 「でもその人死んじゃったんですよね。わからないなあ。」

センセエ2「僕が子供の頃はホントに何でも口をはさんでくる近所のジイさんとかいたからね。

        おせっかい焼きというワケなんだけど、
        近所全体で子供の教育をするという発想は、根本的に個人の問題よりも、
        『集団の中の自分の役割』という事が頭にないと無理だと思うんだよね。」

ガラシャ1「そうですね。今は、自分は自分、他人は他人の時代ですもんね。」 


  談話イラスト35



センセエ2「あ、いや、もちろん、個人がそれぞれしっかりすれば、
        個人の集まりである集団もしっかりするというのはあると思うけど、
        あまりその事を当てにし過ぎてもね。個人の限界というか、
        集団でこそ成し得る事もあるからね。

        『城』なんて『核』となる血筋はあるけど、ほとんど他人同志で
        一つの巨大な家を支える場所だからね。」

ツルギ1「ああ。それこそ戦さなんか起きたら連帯責任というか、
        負けが決まったら腹を切って自決するという。」


センセイ「そう。あ、でもさっきガラシャさんが言っていたけど、『城』だけでなく、
        『長屋』という町人の集まりでも、一つの棟から犯罪者が出た場合、
        大家さんどころか近所の住人まで罰せられてしまうケースなんかがあるからね。」

ツルギ1  「罪ってどの程度の?」

センセエ2 「どの程度って…。例えば『島流し』とか。」

ツルギ2 「ギエ~!! マジですか? 赤の他人のした事なのにィ?」

センセエ2「だからそれを、『赤の他人のした事』という風に見なさなかったという事さ(笑)

        だって考えたら、長屋なんて一軒に火が付いたら瞬く間に燃え広がっちゃって、
        隣近所どころかヘタをしたら大火事になっちゃうわけでしょ?」

ガラシャ1「そうか。その時に放火犯以外にその人を管理出来なかった大家さんであり、
        近所の住人であったりするという事ですよね。」


センセイ「その通りです。まさに運命共同体というワケ。
        だから、ツルギ君が何かしたら
        ガラシャさんや僕が『島流し』になるっていう…。」
 
ツルギ2  「うわあ。ガラシャさん、責任取ってくれる?」

ガラシャ2 「嫌です! でも何か納得いかないですよね。そう例えられると。」

センセエ2「ウン、そりゃあ現代人の僕らからしたらホントにそうだよね。

        TVなんか見ていても、事件があったりした時に
        近所の人がインタビューに答えて、『挨拶程度しかしていなかった』とか、
        『顔も知らない』とか言っているじゃない?
        あんな事長屋では有り得ないよね。あったとしたらその事が罪に問われる。」

ガラシャ1「何かみんなで支え合っていくという点はいいんですけど、
        リスクも大きいですよね、そう思うと。」


センセエ2「そうだね。だから、自分の気持ちに正直になれなんていうよりも、
        集団の中の自分がどうなのかという『引いた目』をみんなが持たないと無理(笑)」

ツルギ2  「ボク、絶対無理です(笑)」





                   つづく          ツルギ4
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[ 2011/08/07 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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