談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第25回 「本当に使える人とは何か!?でござる!!」の巻

ガラシャ1「時代劇のウソと言えば、よく殺陣をやっているって言うと、
ガラシャさん 人から言われるのが『あんなに斬ったら真剣だったら
        血や脂(あぶら)で刀が使いものにならなくなる。
        普通3人くらい斬ったら限界のはずだ。』って言う話。」


ツルギ2「ああ、よく言われるそれ!」
ツルギくん

センセエ2「それね。でもね、もっともらしいその意見
  センセエ  そのものが疑わしいと言わざるを得ないよね。」


ガラシャ1「へぇ…。というと?」

センセエ2「これは昭和の40年代半ばまで生きていた
       剣術家の方が言っていたんだけどさ、
       その方のお父さんが、第二次大戦中に日本軍の軍刀での
       戦い方なんかを教えに行っていて、あまりに稽古内容が凄すぎて、
       軍の方から、『そんな神業みたいなマネはあんただから出来るんだ。
       もう少しやさしく教えてくれ。』って言われるくらいの腕前だった
       らしいんだけど。」


ツルギ2「うわあ、既にそのエピソードがスゲエ…。」

センセエ2「でね、その方に言わせると、『それなりに腕があれば、
       人なんて何人斬ろうが血糊(ちのり)で斬れなくなるなんて事はない。
       刀も名刀なんかでなくても、ごく普通のものでいいんだ。
       血糊で斬れなくなるなんてえのは
       腕がなまくらな奴が言う事だ。』ってね。」


ツルギ2「かあ~!しびれますね~!!」

センセエ2「しびれるだろう(笑)。

       で、その人が息子さんと時代劇を見ていた時に、
       画面の向こうでヒーローの剣士が
       悪人をバッサバッサと斬るのを見ていて、
       息子さんが、『実際にあれだけ大勢に囲まれて、
       あんなに都合良く斬るなんて事は出来ないですよね。』って言うと、
       『馬鹿もん。本当に使える奴の動きは、こんなもんではないわ。
       この倍の人数いたとて関係ないわ!』って言ったらしい。

       つまり、フィクションであり、ディフォルメ表現をしている時代劇なんか
       問題ではないくらい、使える奴はスゴイっていう話…。」


ガラシャ1「カッコイイ~。何だかスカッとしますよね、その話。
       想像物を見て『あまいわ!』って(笑)。」

センセエ2「そういう人の話って、本当に想像を絶するって言うかあまりに凄過ぎて、
        普通だったら信じられないのに逆にリアリティがあるというか、
        一周まわって信じざるを得ないエピソードがたくさんあるんだよ。

        それも『言い伝え』と言われる程昔の話じゃない。
        ごく最近まで生きていた生身の人間の話だから。

        さっきの日本軍の話だって、『それでは基本からやりましょう。』
        って言って、竹藪を全力疾走で走りながら
        左右に刀をさばく様にして竹を斬り、薮を抜けた時は、
        その人の走った両サイドの竹が一本残らず斬り倒されていたとかだから!」


ツルギ2「ギエ~!なんじゃそりゃあ!!」

ガラシャ1「しかもそれが基本技っていうことだったんでしょう?」

センセエ2「うん、その方に言わせると、そのくらい使えないと刀なんて実戦で使い様が無いっていう事だよ。
       でも考えたらそうなんだよね!」


ツルギ2「エ!?何がですか?まさか竹を斬りまくるという話!?」

センセエ2「イヤイヤ、そこじゃなくて(笑)。
       つまり道具(この場合は刀)も大切なんだけど、
       大切なのはそれを扱う側の人間の身体性こそが
       本質であるという部分においてだよ。

       良く戦場では刀と槍のどちらが有利か?みたいな事を
       聞いてくる人もいらっしゃるんだけど、
       それは双方ある程度の実力が伴ってこその論議であってさ。

       いずれにせよ主体を道具の方に置いていてはダメなんだと思うのね。
       使えない腕前の人の持つ名刀正宗よりも、
       使える人が持つ棒きれの方がよほど恐ろしい。」


ガラシャ1「それはそうですね。ちょっと考えたら当たり前の事なんですけど…。」

ツルギ2「何か耳が痛いなあ。
       僕、割と道具(アイテム)や衣装(ファッション)から
       整えて入っていくタイプなもんで(笑)。」

センセエ2「あっははは(笑)。それはそれでいいんじゃないの?そこまでマジメに考えなくても…。
       例え入口がそんな浅い動機だとしても、
       それがきっかけになって深い所まで行ければさ。

       空手の達人だって、やり始めは『ケンカに強くなりたい。』とか
       『モテたい。』だったかもしれないしさ。」 


談話イラスト23


ガラシャ1「そうよ、ツルギ君。出落ちにならなければいいと思うわ(笑)。」

センセエ2「お!出落ちとはウマイ事言うね、ガラシャさん。」

ツルギ2「ハア、気をつけやす……。」

センセエ2「あの有名なブルース・リーだって
       (ブルース・リーは映画俳優としてだけではなく、
       武術家としても世界的に認められている存在である。)
       こう言っているんだ。

       『黒帯だの白帯だのは私にとって何の意味も無い。意味があるとすれば、   
       帯とはパンツやズボンが落ちない様に止めておくものである。』ってね。」


ガラシャ1「おっしゃれ~(笑)。」


                     つづく      ガラシャ3
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[ 2011/06/22 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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