談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第23回 「武蔵はじっとしてはおれぬでござる!!」の巻

センセエ2 「前回の最後でたまたま宮本武蔵の話が出たけど…。」
センセエ

ツルギ1 「八方破れの構え!」
ツルギくん


センセエ2「うん。いわゆる武蔵の自画像と言われている絵に表れている様に、
        両手に大小(刀)を持ち、だらりと剣をぶら下げて、
        後ろ重心の様な形で立っている、
        あの構えとも言えない様な立ち姿ね。

        で、あの形から敵が襲いかかってきたら次の瞬間は
        もうそこにはいないというか、爆発的に動きまわったと推測される。」

ガラシャ2「そうでなければ前回も言った通り、
ガラシャさん 本当にただの八方破れ…というか、破れかぶれですもんね。」


ツルギ2「でも本当にあんなにぶらぁ~んとした状態から動きまわれるのかな。」

ガラシャ2「いやだあ。ぶらぁ~んと抜けきった状態だからこそ、
        次の瞬間は動きまわれるという自由さや奔放さが獲得出来るんじゃないの。

        今まで何聞いていたのよ!」


センセイ「ハイ、ガラシャさん御名答。」

ツルギ2 「チェッ!」

センセイ「でね、よく言われる事なんだけれども、
        それ程の達人なのに何故士官の道を選ばなかったのかと。」

ガラシャ1 「士官の道……要するに城勤めというか。」

センセイ「そう。今でいうと就職ね。

        武蔵ほどの腕があれば高待遇で迎えられるような所が
        たくさんあったはずだからね。」

ツルギ1「やっぱりその時代の武士にとっては、
        城勤めというのは一つの理想の形だったんでしょうか。」


センセエ2「おそらくね。関ヶ原以降しばらく世の中が不穏な空気に包まれていたとはいえ、
        戦で手柄を挙げてどうのという機会はめっきり減ってきて、
        世の中に喰い扶持の無い浪人があふれたはずだからね。
        殿様に認められる様な凄腕を持っているか、
        余程にコネが無い限りは…。」

ガラシャ2「そうですよね。でも武蔵については、
        その件に関しては色々言われていますよね。」


センセエ2「ウン。でも、いずれも孤独の道をあえて選ぶという
        剣聖の格好良さみたいなイメージで言われていたり、
        本当は仕官したい気持ちはあったんだけど、折り合いがつかなかったりとか
        気難しい様な感じで言われていたりとか。

        どれももっともらしい理由なんだけど、
        どれも釈然としないというかね…。」

ツルギ1「エ!?じゃあセンセエは本当の理由がわかるんですか!?」

センセイ「イヤ、そういうワケじゃないんだけどさ(笑)。っていうか、
        そう言われている様などれかが当たっているにしても、
        根源的な理由はね、あの立ち姿やその後猛烈に動きまわっていたであろうという
        身体性に表れているんじゃないのかなあと思うんだよね。

        つまり、あそこまで個人で人間の機能的な動きやそれに関連する心の働きを
        死ぬまで追い求める位に興味のある人ってどんな人だと思うか?
        みたいなね。」

ガラシャ1「武蔵は書や絵なども書き残したり、あと『一流の人のする事は…』という様に、
        五輪書の中で剣術家以外の他の職業についても触れていますが。」


センセエ2「うん。それも含めてだけど、人間が成し得るパフォーマンスや動きについて全てね。

        書や絵画にしたってそこに身体性という概念が存在しないと語れないでしょ。

        特に武蔵の絵なんか見ると、凄く筆さばきというか、
        タッチが剣術に通じるものがあるなんて言っている人がいるくらいだから。」

ツルギ1 「なる程。」

センセイ「で、そんな人って、つまりは一ヶ所にジッとしているなんて
        到底無理だと思うのね。」

ツルギ2 「ゲッ! あ……じゃあ落ち着きが無いっていうか…。」

ガラシャ2 「バカね! ツルギ君じゃないんだから。」

   談話イラスト21


センセイ「(笑)。イヤ、ある意味ハズレてはいないと思うよ、ツルギ君。

        『落ち着く』というと聞こえはいいけど、
        一ヶ所に落ち着くというのは身体的にとらえると
        『居付く』事だったりするわけだから。

        つまり武蔵が最も嫌う窮屈な状態だったりするわけだからね。」

ガラシャ1「ああ、なる程。城勤めって全てが決められる状態になりやすいというか、
        明らかに頭の方を使ったりとか、何か窮屈な感じがしますものね。」


センセエ2「うん。生活の安定と引き換えに縛られるものも沢山出てくる。

        で、そんな状態になっちゃうと、武蔵の絵に表れている様な
        自然や動物に触れてそこから真理を得る様な
        環境じゃなくなってしまうだろう。」

ツルギ2「ふうむ。確かにそうだなあ。安定とは居付く事なりか…。」

ガラシャ1 「また良さ気にまとめようとする(笑)!」

センセエ2「武蔵が仕官しなかった理由は諸説あるけど、
        根本を探ると恐らくそんな事じゃないのかなあと思うのね、
        あの自画像の身体性から見る限り。
        仕官して徳川幕府の為に働いて、世の中を安定させるという事に
        貢献するという事よりも、

        もっと大局的に『人間とは何か?』という事について知りたかった、
        というかそっちにしか興味が持てない立ち姿
        だと思うんだよね、あれ(笑)。」

ガラシャ2「歴史を振り返る時に、残された史実というのは確かに大切だけど、
        今みたいに例えば残された人物の絵画の姿から、
        その人がとるであろう行動や思考を見るのも面白いですよね。」


センセイ「うん、確かにね。でも武蔵の場合は、自画像と言われている絵があるからね。

        自分で描いたものだから、自分の動きや立ち姿の理念がそのまま出ている。

        これが他人のゴマすりのために書いた
        良さげな肖像画だとまた疑わしいものだし。
        武蔵の場合、あの一見意味不明の構えが武蔵らしいからね。」

ガラシャ1 「信用度が高いという事ですね。」



           つづく      センセエ4
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[ 2011/06/15 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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