談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第17回 「ナンバ考案、手足が一緒に動く? でござる!!」の巻

ツルギ1「センセエ、前回の『昔の日本人の身体性と
ツルギくん  現代の我々との身体性の違い』について、
       もう少し伺ってもいいですか?」


センセエ2 「うん、どうぞ。」
センセエ

ツルギ1「例えば一時、『ナンバの動き』とか『ナンバ走り』
        とかが流行ったじゃないですか。

        つまり昔の日本人は今と違って、歩く時は右手と右足、左手と左足が
        同時に前に出てしまう様な歩き方をしていたと。
        で、確かに調べると、日本人が今の歩き方をし始めたのは
        ここ120年位なんじゃないかみたいな…。」


ガラシャ2 「それも西洋文化を取り入れてという事ね。」
ガラシャさん


ツルギ1「そう。でも実際に右手と右足を同時に振り出したりする『ナンバ』の動きって、
       やってみると動きにくいだけで、
        どこが機能性に優れているのかわからないんですが…。
        その辺りについてはどう思われますか?」


センセイ「それには少し間違いがあると思うね。

       『ナンバ』イコール同側の手足を同時に動かして歩く事で、
       昔日本人がそうやって歩いていたというのはね。」

ツルギ2 「えっ、そうなんですか?!」

センセエ2「ウン、『ナンバ』という言葉自体、
        特にそういう歩き方を表して表現されている様な記録は無いんだよね。

        しいて言えば、昔の日本人は歩く時にどっちの手をどう振るかなんて、
        特に決められてもいないし考えていなかったんじゃないかと。

        むしろ歩く時に積極的に前後に手を振るなんて、
        それこそ現代人の動き方じゃないのかなあ。

        最近はそういう『ナンバ考察』的な本も、
        その様に修正されてきているよね。
        基本的には手はぶらぶらと下げている程度だった…とかね。」

ツルギ2 「うわっ、そうなんだ。」

ガラシャ2「エヘヘ(笑)。私、少し知っていたよ、その辺りのコト。

        前回お話に出てきた大工さんが軟体動物みたいに
        鉋(かんな)をかけていたみたいな事で、
        例えば相撲の力士とか飛脚とか、
        まあ剣術もそうだけど、
        その職業によって全然違う身体の使い方をしているし、
        仮に同側の手足を同時に前に振り出していた人がいたとしても、
        今の私達がそれをやった時みたいに、
        まるで扉がパタンパタンと動く様なものじゃなくて、
        もっと自由度の高い動きだったんじゃないかと思うんですけど。

        例えば、水が流れる様にドバァ!っとかスイ~ッとかってね。」


ツルギ2 「うわっ、何それ。水って…。
        気持ち悪かったってコト?」


ガラシャ2 「人間の身体の70%は水(分)です(笑)。」


談話イラスト15



センセエ2「うん、でもガラシャさんはいい線いっていると思うよ。

        あのね、今はもう絶対に無いと思うけど、僕が小学校の頃、
        授業でいわゆる『体育』とは別に、
        『行進』の練習の時間があってね。

        つまり『行進』っていうのは、現代歩き(右手が前に振り出された時は左足が前に出て、
        左手が前に出た時は右足が前に出るという具合に、
        逆側の手と足が連動して歩く、要は我々が常日頃やっているコト。)
        の練習の時間ってコト。」

ガラシャ1 ・ ツルギ2 「ギエ~!本当ですか?」

センセイ「もちろん、全ての小学校がそうだったかはわからないよ。
        でもウチの小学校ではあったんだよね、そういう時間が。

        第一、かく言う僕がよく先生に注意されていたもん。
        『ホラ!また同じ方の手と足が出ているわよ!』って。
        他にも何人もそういう子供がいたんだ。」

ツルギ2 「うわあ、信じられん…。」

センセエ2「つまり、今では当たり前になっている歩き方を
        わざわざ取り出して練習させていたわけ。

        で、僕なんか不器用だったから、頭の中ですごく考えて、
        右手が出ているから左足を出さなきゃ、みたいに歩いていたんだよ。
        すごく覚えているもん、苦々しい体験として(笑)。」

ガラシャ1 「じゃあ、その頃のセンセエは普段どうやって歩いていたんですか?」

センセイ「う~ん。よくは覚えていないけど、

        やっぱり決めていなかったんじゃないかなあ。
        手なんて自由にぷらぷらさせていただけだと思うけど。

        これがプライベートの時なんかでも、スピードをつけて歩こうとすると
        同側の手足が一緒に出ていたらしいんだよね。
        小学校の先生だけじゃなくて、母親にも『コォラ!又同じ方の手足が出ているわよ!』
        なんて言われていたから。

        日本人のDNAが濃いのかね、僕は。」

ツルギ1「(笑)。でも、そんな風に歩いていたら、
        走る時なんかはもっと不自由だったんじゃないですか?」


センセエ2「ウン。だからね、基本的には走れなかった…と思うのネ。
        幼稚園でも小学校でも徒競走とか走る競技は
        信じられないくらい遅くて、大体ビリだったから(笑)。」

ガラシャ1 「本当ですか?」

センセイ 「本当です。だから武術研究家の甲野善紀さんの本に書いてあったんだけど、
        昔の日本人は皆走れなくて、
        『走る』というのは特殊技能だったと。」

ガラシャ1 「エッ!?日本人って走れなかったんですか!?」

センセエ2「一部の職業の人達以外はね。だからそれが飛脚とかさ。

        でも、おそらく現代の走り方とはかけ離れた身体の操作法で、
        おそろしいスピードで移動していたと思うんだけど。」

ツルギ1「えっと……じゃあ走らなければならない時……

        例えば火事になっちゃって逃げなきゃいけない時とかは
        どうしていたんですかね。」


センセイ「手が邪魔になるから、両腕を頭の上にあげて、
        足だけで移動していたらしいよ。

        実際に火事場の絵でそうやって逃げる人が描かれているものもあるからね。

        僕は『盆踊りみたいだ。』って思っちゃったけど。」



                  つづく   ツルギ4
    
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[ 2011/05/22 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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