談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第13回 「古典はすばらしいでござる!!」の巻 Part2

ガラシャ1 「前回『能』についてのお話が出たんですけど、
ガラシャさん  同じ古典芸能で他にセンセエが『これは!』って
        思ったものってありますか?」


センセイ 「うん、あるよ。
センセエ    昔、お香の先生と少し交流させて頂いた事があってね。」

ガラシャ1 「お香って…香りをかぐ、あのお香?」

センセイ 「そう。あのお香です。意外?(笑)。

        でね、お香の会って簡単に言ってしまうと、
        会に出席した人達で最初にいくつかのお香の匂いをかいで、
        その後まわされてきたお香の匂いが
        先に出されたうちのどれだったかを当てたりするんだよ。」

ツルギ1 「ゲームみたいですね。」
ツルギくん


センセイ 「うん。とても楽しくて風流なね。当たると嬉しいものだし。
        他にも、当たったと思う正解の香りから
        歌を詠んだりする時もあったりとかさ。」

ガラシャ1 「た、楽しそう……。
        でもセンセエ、それが身体の動きと何か関係が?
        まさか匂いをかぐという鼻の働きについて?」


センセイ 「がぁっはっは(笑)。それも面白いね。鼻だって身体の一部だからね。
        でも、そういうんじゃないんだ。
      
        お香の会を始める、つまりゲームを開始する為に(お香の)先生が準備をするわけ。
        だって3種類のお香をかぐとしたら、その用意をしなければならないでしょ。」

ツルギ1 「それはそうですね。じゃあ先生って出題者でもあるわけですね。」

センセエ2 「そう。で、準備の段取りって本当に多くの行程を踏むんだけど、
         その所作がね、美しくて見事なの。

         ただ眺めていると、ホント何でもない様に見えるんだけどね。
         基本的に正座をしているわけなんだけど、頭の位置とか全くブレないで、
         素人から見ると複雑な行程を涼しげにこなされていくわけ。」

ツルギ2 「ははあ。つまり涼しげなんだけど凄く身体の中が動いていると…。」

センセイ 「そう、それも凄いスピードでね。」

ガラシャ1 「エ!?ゆっくりではないんですか!?」

センセエ2 「ゆっくりさ。ゆっくり優雅だけど速い。
         同じスピードで素人がやったら、行程を覚えられたとしても
         ジタバタと暴れてしまうと思うんだよね。」

ガラシャ2 「ゆっくりだけど速い!
        和太刀の稽古で普段から言われている事ですね。」


センセイ 「そう。武術なんかでも上手な人というのは、やる事に無駄が無いから
        一見ゆっくり見えても実は速い…。

        それは宮本武蔵が五輪書に書いている事だしね。」

ツルギ1 「なる程。そうするとジャンルなんて本当に関係無いっていうか、
        自分と同じ畑の人達ばかり見ているだけじゃあダメなんだなあ。」


センセイ 「ダメって事はないけどさ(笑)。

        たまたま僕はその先生と一緒に作品にたずさわらせて頂く
        チャンスに恵まれたのでね。」

ガラシャ1 「作品って……。何の?」

センセエ2 「源氏物語。」

ガラシャ1 「なる……エ~!? 源氏物語に殺陣をする要素なんてありましたっけ?」

センセエ2 「(笑)。イヤ。だからさ、
         殺陣といえば常に人間同士がリアルに戦うだけじゃないのは、
         ウチのイメージ殺陣(人の心の動きや葛藤を表す)をやっている
         君達ならわかるでしょ。」

ガラシャ1 「あ、そうか…。でもセンセエ、何でもアリですね。」

センセエ2 「うん(笑)。因みに何でもアリという事で言えば、
         僕は決して古いものだけが良くて新しいものがダメだ
         というタイプの人間ではないからね。

         古典が素晴らしいと思うのは、現代人である我々がもう捨て去ってしまった
         身体の技術というべきものを残しているからでね。
         むしろ今の我々から見たら革命的というか、最先端のというかね。

         もの凄い機能の変化を見せる電化製品の新しい商品を見るより、
         よほど刺激的だからね。

         でも僕は、音楽で言ったら日本の伝統的和楽器も聞くけど、
         ロックやヒップホップも好きだし、それで殺陣をやるのも好き。
         特にイギリスやアメリカの60年代後半のロックとかは大好きです(笑)。」

ガラシャ2 「わかってます(笑)。センセエ、本当にロックとか好きですもんね、
        その時代のロックとか。何でですか?」


センセエ2 「何でって……(笑)。だってさ、
         ロックはその時代の背景とかをすごく反映しているじゃない?
         反骨精神の原点というか、対権力とか対社会に向けての不満やストレス、
         叫びがあるわけだから。
         60年代後半から70年代初頭の頃って、そういうキナ臭いものが
         プンプンするロックがあふれた時代だからさ。

         日本的に言うなら歌舞伎者(かぶきもの)の音楽だからさ。
         言っては悪いけど、ロックと称して、
         愛してるだの恋してるだの叫んで終わるものとは違うからね。」

ツルギ2 「出た!センセエの毒!!」 


談話イラスト11


センセエ2 「話が少し脱線したね。せっかく歌舞伎者というワードが出たから
         歌舞伎役者さんの話をしようか。」

ガラシャ2 「歌舞伎も代表的な日本の古典芸能ですからね!」

センセエ2 「うん、はずせないね。

         でもそこはこの談話室のアングルだから、
         作品についての論評的話をしようという事ではなくて…。」

ツルギ1 「身体性のお話ですね、舞台上の。」

センセイ 「ツルギ君、惜しい!
        身体性の話というのは当たっているけどね。」

ツルギ1 「エ!?舞台上の話ではない?」

センセエ2 「そう。これはかなり信頼出来る方(身体の動きや真の機能性について)の
         本に書いてあったんだけどさ。
         某有名歌舞伎俳優さんがいらしてね、
         女形(おやま)専門の方なんだけど、
         その方がある時、合気道の道場に行ったらしくて。」

ガラシャ1 「合気道を習いにですか?」

センセエ2 「イヤイヤ。その女形の方の舞台上での身体の動きや骨盤の使い方がスゴイというんでね、
         その本の著者である先生が合気道の道場に、
         試しにその方を連れていって、合気道の有段者の男性数人に
         仰向けに寝た状態のその方を押さえ込ませたんだ、全力でね。」

ツルギ2 「それで、……エッと、まさか。」

センセイ 「そう、そのまさかで、いとも簡単に骨盤の動きを使って
        合気道の有段者の男性達を吹っ飛ばしたみたいな…。

        これが具体的に跳ね起きる様にしたのか、
        寝たまま吹っ飛ばしたのかは覚えていないんだけど。」

ツルギ2 「イヤ、どっちにしろスゴイとしか言いようが無いんですけど……。」

ガラシャ1 「だってその人、女形専門って事は太った人ではないわけでしょう。」

センセエ2 「間違いなく細い…女性の様にね(笑)。でも考えてごらん。
         歌舞伎の女形ってさ、あれだけ重い衣裳を着けて、
         ものによっては長時間舞台上で優雅に舞ったりお芝居したりするわけだからね。

         例えウエイトトトレーニングしたって、普通の感覚の筋力であるとか
         スタミナがどうとかでは済まされないわけだから。

         身体の使い方や重心の在り方が優れていないとね。
         衣裳によっては、かつらも合わせて数十キロから百キロ
         近いものだってあるわけだから…。」

ガラシャ1 「『京鹿子娘道成寺』(能の『道成寺』をもとにした女形の代表作の一つ)なんか、
        あんなに多くの着付けを何回も変えつつ、
        長時間舞わなければいけないわけですしね。」


センセイ 「そう、考えてみたらそうなんだよ。

        女形は女性だから、なよなよしていてパワーが無いと思うのは
        大間違いの思い込みであるという事を証明するエピソードだよね。」

ガラシャ2 「やっぱり古典芸能は素晴らしい。」

ツルギ1 「パートⅡ(笑)。」

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[ 2011/05/01 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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