談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第135回 「剣術の祖!!でござる!!」の巻 


ガラシャさん
ガラシャ1
「前回、前々回は小太刀の達人・富田勢源のお話だったんですけど、さて今回は…。」



センセエ
センセエ2
「そうだねえ。じゃあ、剣術の祖といわれる飯篠長威斎家直(いいざさちょういさいいえなお…『いいしの』という説も有)、なんてどうかな。」 


ツルギくん
ツルギ1
「剣術の祖?じゃあ結構昔の人なんですね?」



センセエ2
「うん。元中四年(1387年)、下総国(千葉県)は飯篠村の郷士の家に生まれた。
江戸時代に書かれた本に長威斎の事を『幼弱より刀槍術を好みて精妙を得たり。常に鹿島(かしま)・香取(かとり)神宮を祈る。将(まさ)にその技芸を天下の顕さんとす。潜(ひそ)かに天真正伝神道流(てんしんしょうでんしんとうりゅう)と称す。中興刀槍の始祖なり。』とある。」



ガラシャ1
「そうですよね。飯篠長威斎って天神正伝神道流の始祖として有名ですよね。一説によれば鹿島が武芸の神として有名になったのは、長威斎が武芸の修業をしてからだなんて言われてますもんね。」



センセエ2
「オッ、さすがガラシャさん。長威斎の事もちょっと調べたんだね。」



ガラシャ1
「あ、はい。チョットですけどね。鹿島神宮は塚原卜伝(つかはらぼくでん)さんの時にも出てきたから…。」



センセエ2
「ああ、そうだったね。この鹿島神宮は神話で有名な建御雷(タケミカズチ)を祀っていて、この神様が日本を平定する時に用いた布都御魂剣(フツミタマノツルギ)という宝剣も祀られている。だからこの神社に奉仕する神官は刀術の修得が必須になり、特に優れた刀術を修めた人が七人選ばれ、これを鹿島七流と称したと。」



ツルギ1
「カッチョイイ~!!カンフー映画にある設定みたいだな~。」




ガラシャ1
「で、その鹿島七流の中の一つを継承する家柄に生まれたのが塚原卜伝って事ですね。」



センセエ2
「そういう事です。で、一方の香取神社も日本を平定したといわれる神である、経津主神(フツヌシノカミ)が祀ってある。長威斎は刀術をこの両社の神が童子に化けた人物から授けられたというんだ。天真正とは童子に変化した神をあらわすという事だから。」



ツルギ1
「か、神から直に授けられた!!…ム、無敵だ。」



センセエ2
「香取神宮の神社の境内にある梅木山の毘沙門堂に籠って、毎夜身を清めてから神前に参拝して、木刀をその後振って稽古に励み、1,000日修業をした時に神通力を得て開眼したとなっている。」



ガラシャ1
「エピソードがいちいち神格化されてますよね。」



センセエ2
「うん。だから長威斎本人が架空の人物だったなんて説もあるから。」



ツルギ1
「エ?つくられた人なんですか!?」



センセエ2
「それはわからない。実在の人物だと信じたいよね。『開眼話』になっちゃうと、どうしてもそんな話になっちゃうから。でも実的には、それまで定まっていなかった刀(剣)術を剣・薙刀・槍・棒・鎖鎌等に区分けをして、武道の原型をつくったと伝えられる人なんだよ。」



ツルギ1
「ウーム。長威斎がいなかったら、『剣術』というジャンルが生まれたかどうかわからないという事ですか。それはスゴイ!!」



センセエ2
「剣術というジャンルは、長威斎がいなくても生まれていたかもしれないけどね(笑)。
ただ古い時代の人だからか、とにかく謎が多いのは確か。亡くなったのが68歳という説と102歳という説があるくらい。」



ツルギ1
「68歳と102歳!?また随分開きがありますね~。」



センセエ2
「102歳の方で考えると、そもそも剣術の修業に励んだ時点で60歳を超えちゃっているんだけどね(笑)。」



ツルギ1
「そ、そりゃあ無いよォ!!」




ガラシャ1
「私も信じているのは68歳説なんです。まあ、この時代の68歳って十分御老人なんですがね。で、長威斎の弟子は本当にその後の剣豪が多いですよね。塚原卜伝の養父である塚原土佐守(つかはらとさのかみ)とか諸岡一羽(もろおかいっぱ)とか…。」




ツルギ1
「オオ!!やはり達人は達人を生むのか。」



センセエ2
「こんな逸話もある。長威斎に弟子入りをしようと思ったある武士が、長威斎を訪ねていったら、熊笹が生い茂る上に長威斎が座布団を敷いてチョコンと座っていたと。」



ツルギ1
「エエッ!?笹の上にィ?空中浮遊だあ。」




談話イラスト133




センセエ2
「まさにね。で、『弟子にして下さい。』と言うと、『オマエさんがここまで来られたら相手をしよう。』と(笑)。」



ツルギ1
「そこまでいけたら弟子になる必要なんかないわっ!!」




ガラシャ1
「そうやって相手の技量を試していたのかもしれないですね。」














つづく  ツルギ3
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[ 2013/11/13 12:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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