談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第127回 「十兵衛の達人技と転(まろばし)でござる!!」の巻


ツルギくん
ツルギ1
「さあセンセエ!前回約束して頂いた通り、今回は剣豪・柳生十兵衛三厳(みつよし)が、どれだけ強かったかというエピソードを語って頂きたいと思いますが。」



ガラシャさん
ガラシャ1
「でも前回も触れた通り、十兵衛については詳しく語られた資料がほとんどないんですよね。
小説や映画・TV等では放浪していた12年間が、実は隠密活動していた事になっていたり、武者修業していて様々な相手と戦っていたりしていたとかいう話になっているけど。」


センセエ
センセエ2
「そうなんだよね。でも強さの証明だったらそれを証明する様な話はいくつかあるよ。」



ツルギ1
「わぁっ、それそれ!!それをお話下さいよォ!」



センセエ2
「うん。さっきガラシャさんが言っていた12年の間、実は柳生の庄にこもって新陰流兵法の研鑚に没頭していたらしい。これは著書『月の抄』という兵法書の中で言われている事なんだ。
でも父・宗矩が寛永9年に惣目付(諸国大名の監察を司る最高職)に就いたりしているから、その手先として働いていたとする説もあるんだけど。」



ガラシャ1
「つまりはやっぱりどうだったかというのはわからないんですね。」



センセエ2
「だけど、寛永16年に将軍の目の前で弟・宗冬、父の門人・木村助九郎らとともに剣術を披露したと言われている。まあもしこれが本当だったとしたら、それだけでも相当な腕前があったと憶測される。」



ツルギ1
「なる程!!」



センセエ2
「それにね、ある大名屋敷で腕自慢の浪人2人が十兵衛に試合を申し込んだ時の逸話がある。」



ツルギ1
「出たあ~!!待っていたんですよ、そういうの!!で、その勝負どうなったんですか!?」



センセエ2
「木刀で2人は2度立ち合ったんだけど、2度とも相打ちに見える様な結果になった。」



ツルギ1
「へ?…相…打ち?」



センセエ2
「ところが十兵衛は『勝負あった。』という。浪人は当然『イヤ、相打ちだから勝負無しだ。』と言った。
十兵衛は主人にも『どうでした?』と尋ねると、その主人は『浪人側の言う通り相打ちではないのか?』と言った。すると十兵衛は『これがわからんのですか?それではダメだ。』と言ったらしい。」



ツルギ1
「えっ…とォ。それに関しては浪人側の主張が正しいんじゃないですか?」



センセエ2
「当然、浪人は怒り『それなら真剣で立ち合おう。』と言った。十兵衛はやめる様に言ったがおさまりがつかず、結局真剣で立ち合ったらしい。」



ツルギ1
「オオ~ッ!!で、どうなったんでしょうか。」



センセエ2
「この勝負、一見先程の木刀試合と同じに見えたらしいんだけど、結果は浪人が肩先6寸ばかりを斬られ、死んだという。十兵衛は斬られたが、着用していた黒羽二重の小袖と下着の綿までは斬り口がいっていたらしいが、裏布には届かなかった。つまり身体に傷は届いていなかったというわけ。」



ガラシャ1
「スゴイ見切りですね!!それも新陰流らしい勝ち方!!」



センセエ2
「ただ勝った十兵衛は『およそ剣が届くか届かないかは五分か一寸のわずかな違いです。ただ打ち勝てばそれで良いなら簡単ですが…。それをわかって頂きたかったので、こんな事をしてしまいました。』と、吐き捨てる様に言ったという事なんだ。」



ツルギ1
「ヒ、ヒエ~。やっぱりスゲエなあ。」




ガラシャ1
「新陰流には『転(まろばし)』と呼ばれる、相手の仕掛けに対して転じて勝つという根義があるそうですね。
まず構えずに(これを無形の位という)相手に仕掛けさせて、それに応じていわゆる『後の先』を取るという…。それですかね。」



センセエ2
「さすがガラシャさん!よく勉強しているね。まあでも『転(まろばし)』に代表される様に相手に応じて動き、勝つというのは新陰流らしくはあるけど、いずれの場合も『浅く勝つ』…つまり相手に致命傷を与えずに勝つというのが『活人剣』の極意なわけで、この場合は相手が死んでしまっているからそう呼んでもいいものか…。余程腹にすえかねたんだろうね、十兵衛は。」



ツルギ1
「ああ、天才は孤独だなあ。」



センセエ2
「まあ、この逸話が本当だとすれば、十兵衛は怒りにまかせて…というか見る目と聞く耳を持たない相手に会ってしまい、この様な結果しかもたらす事が出来なかったとなれば、本当に悲しかっただろうね。」



ガラシャ1
「そうですね。木刀試合の時に引くという事を出来なかった自分に対して…。でもそういう事があってこそ、いっそう『活人剣』の追求をしていかなければという思いになれたかもわかりませんね。」




ツルギ1
「又、つまらぬモノを斬ってしまったってェ感じですかね!」



  談話イラスト125





ガラシャ1
「……つまらぬモノってアンタだろ……。」














つづく    センセエ(全身2)
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[ 2013/08/12 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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