談話室『和太刀』

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第123回 「秘技・逆風でござる!!」の巻


ツルギ1
「イヤ~、前回は柳生石舟斎宗厳(やぎゅうせきしゅうさいむねよし)が徳川家康との出会いから、息子宗矩(むねのり)を家康に託すという流れで、一時は豊臣により滅亡しかけていた柳生家が見事に再生していくという流れだったわけですが。」





ガラシャ1
「人との出会いによって何が起こるかわからないという、いい見本よね。」



センセエ2
「まったくだね。元をたどれば、新陰流の祖である上泉伊勢守信綱に出会った柳生宗厳がその強さに屈服し、それまで学んでいた中条流とか新当流を捨ててまで信綱に就いたという、その素直さがあったから事が上手く運んだ気がするよね。」



ガラシャ2
「素直さって大切ですよね~。」





ツルギ2
「な、何故ボクを見る!?」




ガラシャ1
「別に…(軽く流して)。ところでセンセエ、柳生宗矩ってあの沢庵和尚から『古今無双の兵法の達人』と呼ばれていたと言われていますけど、やっぱり強かったんでしょうね。」



センセエ2
「そりゃあねェ。イヤ、別に見たわけじゃないから当然推測に過ぎないけど。」



ツルギ1
「ヘエ!あの沢庵和尚にそこまで言わせるとは…。って言っても沢庵さんは兵法者ではないからなあ。」



センセエ2
「イヤ、ツルギ君。沢庵さんの書である『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』っていうのは、江戸時代に最も多くの侍達のバイブルだった訳でね。その人からそういう評価を得るというのは、やはり相当な達人だったという証(あかし)なんだと思うんだよね。」



ツルギ1
「ヘエ~!そうなんですか!」



センセエ2
「ウン。ただし宗矩が人を斬ったというのは生涯にただ一度だけだと言われているんだけどね。」



ツルギ1
「へ…?ただ一度…なんスか?」



センセエ2
「そうなんだ。だけどこの『ただ一度』のエピソードが凄まじい話でね。」



ガラシャ1
「ぜひ聞かせて下さい!!」



センセエ2
「ウン。時は慶長(けいちょう)20年、1615年の大坂夏の陣の時…。」



ガラシャ1
「エッ?あの徳川VS豊臣の最終決戦と言われたあの?」




ツルギ1
「ああ。淀の方(淀君)が先頭に立って家康に立ち向かったけど、結局豊臣方が滅亡してしまったアレですか?」



センセエ2
「そう、アレです。まあ知っての通り、戦さ自体は徳川方の圧勝だったんだけど、そんな中、敗色濃厚だった豊臣方の武士35人が、鎧(よろい)を脱ぎ捨てて軽装となり、将軍秀忠の馬前に迫ったんだ。」



ツルギ2
「鎧を脱ぎ捨て!?ヒェ~、もうヤケクソだったんですね。」




ガラシャ1
「とも言えるけど、死を覚悟して敵に一矢報いようとした場合、身を軽くして一気に斬りかかるというのはある意味効果大よね。」



センセエ2
「ハハハハ。さすがガラシャさん、冷静な分析です。そうなんだ。鎧を着た状態で軽装者である相手を斬るというのは、おそらく大変な事なんだと思うんだよね。」



ツルギ1
「で、どうなったんですか?秀忠は…っていうか、将軍なんだから護衛の武士達も大勢いたわけですよね。」



センセエ2
「それがね、護衛武者達は徳川方の完全勝利を目前にして浮かれちゃっていたのか、全て出払っていたという。」



ツルギ2
「ア、アホかー!!」


ガラシャ2
「ツルギ君の類(たぐい)の人達だったんじゃない?護衛が…。」




ツルギ2
「な、何ィ!?」




センセエ2
「まあまあ(笑)。とにかく大ピンチだった秀忠だった訳だけれでも、この時豊臣方の武者達の前に立ちはだかったのが宗矩だった。」



ツルギ1
「オオ~!さっすがぁ!!」



センセエ2
「で、宗矩は秀忠をかばいながら奮戦した。かかってくる相手の太刀を握る手を次々と斬り上げていった。つまり一人の小手を斬り、戦闘能力を失わせたら、その相手には目もくれず、次の相手の小手を斬るという戦法をとった訳。」



ツルギ1
「せ、戦法ったって…。意識して死に物狂いの相手の小手を…。やっぱり達人だったんだぁ。」



センセエ2
「まったくね。結局、異変に気付いた護衛の旗本達が戻ってくるまでに、何と七人も斬り伏せていたそうなんだ。」



ガラシャ1
「スゴイ話ですねえ。」



センセエ2
「で、この時宗矩の活躍で命を救われた秀忠は、息子の家光(後の三代将軍)が剣術を学ぶべき年齢に達した時、『ぜひ新陰流を学ぶがよい。』と言ったと。」



ガラシャ1
「ハア~。なる程。かつて宗厳が家康の信頼を得て、息子の宗矩をあてがったわけですけど、今度は家康の息子秀忠を実戦で宗矩が守り抜いたとなれば、これで徳川家の柳生に対する信頼感は完璧ですね。」



センセエ2
「そういう事だね。ちなみに新陰流の組太刀の型の中に『逆風』と言われる、相手の腕を斬り上げる技があるけれど、この時宗矩の使ったものが『逆風だった。』と言われている。」




談話イラスト121





ツルギ1
「逆風!!技の名前も格好イイ!!」








     つづく     ツルギ3
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[ 2013/05/20 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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