談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第120回 「柳生VS信綱!!夢の対決でござる!!」の巻


ツルギくん
ツルギ1
「イヤー、それにしても、映画『七人の侍』の有名なエピソードの元が上泉伊勢守信綱(かみいずみいせの かみのぶつな)だったというのはホント驚きでしたよ。」



ガラシャさん
ガラシャ1
「で、センセエ、今回も信綱のお話の続きなんですが…。」


センセエ
センセエ2
「ハイハイ。この浪人を屈服させた旅の続きね。やがてこの旅で信綱は北畠具教(きたばたけとものり)の館に行ったんだ。」



ツルギ1
「アレ?北畠具教…って、またどこかで聞いたような…。」



センセエ2
「北畠具教は正三位(しょうさんみ)、権中納言(ごんのちゅうなごん)という貴人の身ながらにして、この前まで話していた剣豪・塚原卜伝(つかはらぼくでん)の弟子、例の『一の太刀』という秘技を授かった異色の人なんだ。」



ツルギ1
「アッ!そうか。卜伝先生の…。」




ガラシャ1
「幻の秘技『一の太刀』まで授かった具教は、信綱のような人にどう接したんでしょう。 興味ありますネー。」



センセエ2
「信綱は『新陰流兵法』の技を具教に披露した。するとすぐに『この人はスゴイ人だ!』という感想を持ったらしい。」



ガラシャ2
「やっぱり…達人は達人を知る…。さすがですネ!」



センセエ2
「で、具教は奈良の宝蔵院胤栄(ほうぞういんいんえい)や大和柳生谷の柳生宗厳(やぎゅうむねよし)と会ってくれるように信綱に言った。」



ツルギ1
「出たぁ~。ここにきてついに、新陰流と柳生家がつながるわけですね!」




ガラシャ2
「それに宝蔵院ってあの槍術(そうじゅつ)で有名な!」




ツルギ1
「それも知ってるゥ~!!『バガボンド』に出てきたあ!!胤栄は槍術の達人のじいちゃんですね!で、二代目の胤舜(いんしゅん)と宮本武蔵の対決はドキドキしたなあ。」




ガラシャ1
「ま…ほっときましょう。それでセンセエ、胤栄や宗厳が信綱に師事したのは知ってますけど、会ってすぐに弟子になったんですかね?」



センセイ
「胤栄の方はね。信綱の腕前を見て、『立ち合うまでもなし。』と言ってすぐに師事する事を決めたんだけど、柳生宗厳の方はその頃既に『新当流』や『中条流』の使い手で、『近畿一』とまで言われていたんだ。
だからプライドが許さないところもあったと思うんだよね。だから立ち合った。」



ツルギ1
「な、何ィ~!?上泉伊勢守信綱VS柳生宗厳!!夢の対決じゃないっすか~!!で、どうなったんですか?」




ガラシャ1
「どうなったって…。バカねー。そんなの信綱が勝ったに決まってるでしょう?宗厳が信綱に師事したから『柳生新陰流』の誕生になるんだから。」




ツルギ1
「そりゃあそうだけど…。でも宗厳もその頃『近畿一』と言われていた訳でしょ?だからどのくらいの実力差だったのかなと思って…。」



センセエ2
「ウン、それがね、ホントに圧倒的な差だったみたい。最初は信綱の高弟の疋田文五郎(ひきたぶんごろう)と立ち合ったらしいんだけど、
立ち合いの前に文五郎が宗厳に対して『構えが悪うござる。』と予告したらしい。」



ツルギ1
「ギャッ!!弟子にしてそんなレベル!?宗厳は怒ったでしょうね~。」



センセエ2
「でも予告にも関わらず、宗厳は二回も打ち込まれて負けてしまった。」



ガラシャ1
「エ~!?それはスゴイ。」



センセエ2
「で、その後、信綱本人も宗厳と立ち合って、『その構えならとりまするぞ。』って言ったらしい。で、あっという間に。」



ガラシャ1
「打ち込まれてしまったと…。」



センセエ2
「イヤ、あっという間に宗厳の刀は信綱に奪われてしまったんだ。」



談話イラスト118






ツルギ2
「ヒ、ヒエ~。……レ、レベルが違い過ぎる。」




ガラシャ1
「宗厳さんはプライドが崩壊してしまったでしょうねー。」



センセエ2
「だろうねー。でもそこが宗厳のエライところで、実力差がハッキリすると、もう新当流も中条流も捨ててしまって、信綱に師事を仰いだというんだ。」



ガラシャ2
「そういう所!!素晴らしいですね!」



センセイ
「でしょう?ボクもそう思うよ。そして、信綱は奈良から大和柳生谷へとおもむいて、翌永禄7年(1564年)の春まで宗厳に新陰流兵法を伝えたとされている。」



ガラシャ1
「翌年?…結構短期間なんですね。」



センセエ2
「うん、信綱自身はね。後は高弟・疋田文五郎を自分の代わりに留めおき、自身は弟子の神後伊豆とともに再び京へと向かったんだ。
で、その際、信綱は宗厳にある宿題を与えたんだよね。」



ツルギ2
「宿…題?いやだな~、そういうの。」




ガラシャ1
「アンタはね。で、宿題っていうのは?」



センセイ
「『無刀捕り(むとうどり)』の工夫をね。これが当時衰退していた柳生家の運命を大きく変える事になるんだけど。その話は又次回。」



ツルギ1
「京へ行った信綱はどうなったんですか?」



センセエ2
「信綱は思いもよらない人、時の将軍である足利義輝(あしかがよしてる)に『一手指南にあずかりたい。』と招きがあったんだよね。
将軍様から招かれるなんてスゴイでしょ?だからこの旅は柳生家だけじゃなくて信綱の運命も変えたというべきだよ。」



ガラシャ1
「あ、足利義輝って塚原卜伝さんのお話の時に登場した、武術大好きの将軍様ですよね!!」



センセエ2
「そう。だから信綱の神技を見て大喜びだったんだろうね。」

 




                        つづく      ガラシャ4
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[ 2013/04/22 00:00 ] 未分類 | TB(-) | CM(-)
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