談話室『和太刀』

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第118回 「最強の剣術者誕生でござる!!」 の巻

センセエ
センセエ2
「今回からは最強の剣術者・上泉伊勢守信綱(かみいずみいせのかみのぶつな)について触れます。」


ツルギくん
ツルギ1
「出たぁ~。ついにきたぁ。『新陰流』の創始者!この人がいなければ柳生家の発展もなかったかもしれない。」



ガラシャさん
ガラシャ2
「剣術者を語るならこの人ははずせないですよね。」



センセエ2
「その通り。信綱は永正(えいしょう)5年(1508年)に上野国赤城山(こうずけのくにあかぎさん)南鹿の上泉城(群馬県前橋市)の城主・上泉武蔵守義綱の次男として生まれた。2歳上の兄、主水佐(もんどのすけ)が死んだので21歳で上泉家の家督を継いだ。」


ガラシャ1
「上泉家というのはどういう家だったんですか?」



センセイ
「よくぞ聞いてくれました、ガラシャさん。上泉城の初代城主の曽祖父・義秀は新当流の名手で、応仁の乱で戦死した。」


ツルギ1
「ア、新当流というとあの塚原卜伝先生の…。」



センセイ
「そう。それから祖父、時秀は下総の剣豪・飯篠長威斎(いいざさちょういさい)から天真正伝香取神道流(てんしんしょうでんかとりしんとうりゅう)を学んだ。」


ガラシャ2
「うわっ。飯篠長威斎って有名ですよね。」



センセエ2
「うん、そして父の義綱は下総で松本備前守(まつもとびぜんのかみ)から鹿島新当流を修めている。」


ツルギ1
「アレ?松本備前守って人もどこかで聞いた事があるぞ。」




ガラシャ2
「前回の塚原卜伝編の時に出てきたわ。卜伝に1000日の参籠をすすめたり、2回目の廻国をすすめたりした人よ。」




ツルギ1
「そうか。エ?じゃあもう小さい頃から信綱は『武』にまみれて育ったようなもんなんですネ!」



センセイ
「まさにね。で、祖父時秀の剣友・愛洲移香斎なる人物がいて、この人が信綱に教えたのが、愛洲陰流という剣術。」


ガラシャ1
「陰流?じゃあそれが新陰流の母体になったという事ですかね。」



センセエ2
「その通り。陰流というのは敵を前にした時、打ち合う前に氣を察知して相手の意を計る。それを『陰』を知るという剣術で…。」


ツルギ1
「うわっ。達人っぽいなあ。」




ガラシャ1
「それはそのまま『活人剣』につながるものじゃないですか。」



センセエ2
「そうだね。信綱もそれまでは色々な剣術を学んでいたんだけど、『陰流ありて、その他は計るに勝へず。』と言っているくらいなんだ。それまでに学んだものより『陰流』の刀法が相当優れていたという事だね。」


ガラシャ2
「それはやっぱり、単にあーすればこーなるみたいな普通の刀術みたいなものとはレベルが違ったという事なんでしょうね。相手の意を察するとか。」



センセエ2
「うん。『諸流の奥義を究め、陰流に於いて、別に奇妙を抽出し、新陰流と称す。』と信綱は言っているくらいだから。」


ツルギ1
「ははあ。これまでの刀法とは次元が異なるものだと言っているわけですね。」



センセエ2
「確かに『陰流』が大きく影響している事は明白だね。でもね、やっぱりそういう要素にプラスして、信綱個人の明晰な頭脳と、画期的な発想力があってこそ、新陰流というその後、徳川の世を支えるまでの剣術が生まれたんだと思うよ。」


ツルギ1
「かあ~っ!やっぱり天才はいいなあ。苦労する前にそういうアイデアが浮かぶっていうのが。
…あ、別に信綱が何の苦労もしてないという事ではありませんよ。…ちょっと、ガラシャさん、白い目で見るのやめてよ。」



センセイ
「ハッハッハッ(笑)。その通りだよ、ツルギ君。それにね、信綱の人生はここから苦労の連続になる。」


ツルギ2
「エッ!?せっかく新陰流を編み出したのに?」



センセエ2
「そうだよ。上泉城というのはとても小さな城だったからね。その頃世の中は、兵法者が理論だけをどうのといって生きていける程甘くはなかった。戦乱の世だったからね。」


ガラシャ1
「なる程。」



センセエ2
「小田原から北条氏直が攻めてきたら白旗を掲げて開城降伏し、越後の上杉謙信の配下の箕輪(みのわ)城主・長野業政(ながのなりまさ)に仕えては侵攻してきた武田信玄と戦ったりとか。」


ツルギ2
「ゲゲェッ!?信綱って武田信玄と戦っていたんすかぁ!?」



センセエ2
「そう。信玄は7年間に渡り、6回も侵攻したが、その都度、長野業政は戦って武田軍を撃退。信綱は『上野一本槍』として、その名は信濃・甲斐・東海地方にまで広まったと言われる。」



談話イラスト116




ツルギ1
「ス……ッゲエ!!いいぞ信綱!信玄なんかやっつけろォ!!」



センセエ2
「ところがこの信綱も死を覚悟しなければいけない程の大ピンチを迎える事になってしまう。信玄が大軍を率いて侵攻してきたため、仕えていた箕輪城の落城が決定的となってしまったんだ。」


ツルギ2
「あ~あ。やっぱり武田軍にはかなわなかったか。」



センセエ2
「信綱もその時城の護衛をしていたんだけど、『これはいよいよ敵陣に斬り込んで死なねばならん。』と覚悟して、高弟の疋田文五郎(ひきたぶんごろう)に摩利支天の戦旗を持たせて、いざ突っ込もうとしたその時、『上泉伊勢守殿はおられるか?』という声がした。
それは白旗を挙げた信玄の特使・穴山梅雪(あなやまばいせつ)という人で、つまりは信綱の名声を聞いて、信玄が『殺すには惜しい。』という事で、自分が召しかかえようとしての事だったんだ。」


ツルギ1
「芸は…身を助けるなぁ。」







                    つづく        センセエ(全身2)
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[ 2013/03/18 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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