談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第110回 「天才はビビッときたら動くのでござる!!」 の巻


ツルギくん
ツルギ1
「セ、センセエ、早く前回の続きを!!
信長は圧倒的な今川義元軍の尾張進行に対してどう動いたのかという所で終わっちゃったんですけども(ちょっと興奮気味に)。」




ガラシャさん
ガラシャ1
「確か前回は今川軍が沓掛城(くつかけじょう)に入場して、そこから後の徳川家康である松平家康や朝比奈泰朝(あさひなやすとも)なんかが鷲津(わしづ)・丸根(まるね)両砦の攻撃に向かったところまでだったと思うんですけど。」



センセエ
センセイ
「うん。で、不思議なのはその日の織田信長なんだけど、重臣達とともに清州(きよす)城にいたんだけどね、一切戦さの話なんかはしないで、さっさと寝所に引込んでしまったというんだよ。」



ツルギ1
「エッ!? いわゆる作戦会議もせずにですか?」



センセエ2
「うん。『信長公記』の諸本の一つには、信長に家臣達から『籠城作戦』が進言されたともあるんだけど。」



ツルギ1
「ハハア。たてこもり作戦ですか。確かに少ない軍勢でノコノコと出ていくよりも、自分の城で体勢を整えたほうがいいかもしれませんものね。」



センセエ2
「そう思うよね、普通。でも信長はその様な作戦は聞く耳を持たなかったという事だね。」



ガラシャ1
「何故でしょう?いくら『尾張のうつけ』でも、そこまでの天然キャラだけであそこまでいけるとは思えないんですけど。」



センセイ
「さすがガラシャさん。スルドイね。『籠城する』っていうのは後ろに味方がいてはじめて成立する作戦だからね。
ところが信長にはこの時その様な後ろ盾なんか存在していない。一方、今川義元の方は本陣に兵糧なんかも搬入させていたらしいからね。
つまり信長はどのみちうって出るしかなかったんじゃないかな。」



ガラシャ1
「なる程。もうそうするしかなかった訳ですね。追い込まれてましたね~。信長さんは…。」



センセエ2
「そういう事になるね。ところが追い込まれてからが、この尾張の大うつけの面目躍如というか…。
翌19日に、鷲津(わしづ)・丸根(まるね)の両砦から、敵が攻撃してきたと知らせが入る。」



ツルギ1
「うわぁ、はやっ! 普通はもうそこで気持ちが折れちゃいますね。」



センセエ2
「ところが逆に信長はこの時出陣を決めたらしい。」



ツルギ1
「ゲッ!!」



センセイ
「皆が知っている通りなら、信長はまさにこの時、あの謡曲『敦盛(あつもり)』を舞い、出陣の支度をして、自らが馬にまたがり先頭に立ったということだ。」



ガラシャ1
「ウーン。やっぱり、その機を読む力というか、天才なのかしら。ビビビッときちゃったとか…。」




談話イラスト108






ツルギ1
「きちゃったんだろうなぁ~。ビビビッと(笑)。」



センセエ2
「ホントにそう。何でも立ったまま湯漬けをかき込み、具足をつけて馬上の人になったらしいから(笑)。
これには結構ついていけない人もいたみたいで、従った者は周囲にいた小姓5人と、他には雑兵だけだったとか。」



ガラシャ1
「そりゃあそうですよね(笑)。」



センセエ2
「んで、一気に駆けて辰刻(午前8時頃)に熱田に着いた。前方を見たらもう煙が上がっていて、鷲津・丸根の両砦はもう落とされていた。で、信長はそのまま善照寺砦(ぜんしょうじとりで)という所に入り、後続の兵を待った。やっと2,000近くの兵が集結したとある。」



ツルギ1
「2,000か…。少ないなあ。今川軍に比べると。」



センセエ2
「そうだね。だって一方、義元は19日の早朝に沓掛城(くつかけじょう)を出発して、本隊を率いて例の『おけはざま山(桶狭間山)』という高い所に陣地を構えて悠々と見物していたんだからね。」



ツルギ1
「何か憎らしいなあ~。」



センセエ2
「善照寺砦に入って様子をうかがっていた信長なんだけど、今川本隊はもうすぐそばまで進撃してきていた。(中島砦の近くまできていたと言われている。)この時我慢出来なかったのか、佐々木隼人正(ささきはやとのかみ)と千秋季忠(せんしゅうすえただ)の別動隊が今川前衛部隊に攻めかかってしまう。
ところが信長、この時は体勢を整えるため、じっと動かなかったというんだね。だから別動隊はたちまち今川軍にやられてしまったんだ。」



ツルギ1
「動くべき時に動く、動かない時には何があっても我慢の子という感じですね。」



センセエ2
「うん。その後軍勢を何とか整えて、信長は中島砦に移動。つまり敵である今川隊のすぐそばに接近するんだ。」



ツルギ1
「ゲッ!! そこは無謀なんだ!!ウーン、天才のやる事は読めん!!」



センセエ2
「実際この時、家老達は止めたらしいからね。移動したら敵に少数であることがバレてしまうと。」



ガラシャ1
「でもそういう事は聞く耳を持たなかったと。」



センセエ2
「うん。それどころか中島砦に入っても休むこともせず、そのまま近くまでせまっていた今川前衛部隊に向かって出撃命令を下したんだ。」



ツルギ2
「ギエ~ッ!!」




ガラシャ1
「前衛部隊と言っても信長軍よりも数は上なんですよね。」



センセエ2
「もちろん。当然ここでも家老達が止めたらしいんだけど、信長はそれを聞かず、『敵が大軍でも恐れるな!! 運は天にあり!!』と言って味方を鼓舞したらしい。で、『首は打ちとるな。打ち捨てにせよ。』と叫んだと!!」



ツルギ1
「キャッホー!! カッコイイ!!」



センセイ
「そこからどうなったかはまた次回!!」




              つづく       センセエ(全身2)
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[ 2012/12/03 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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