談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第104回 「組打ちの極意はヤワラの術でござる!!」 の巻


ガラシャさん
ガラシャ1
「センセエ、前回に引き続いて、『巴御前の馬上組打』のお話をぜひうかがいたいのですが…。」



ツルギくん
ツルギ1
「確か『女武者巴御前』というイメージは『男性にも引けを取らない怪力の女性』という風になりがちだけど、実はそうじゃないという事ですよね。」



ガラシャ1
「普通、戦場での組打ちといえば、互いに馬から降りた後(落馬も含めて)になるんだけど、伝説によれば巴御前は馬上に居ながらにしてそれをやってのけたとか…。で、そういう事を行おうとすれば源義経の六韜(りくとう)という兵法書(前回参照)から盗み出したと言われる『天に登る法』とか、居合術で昔から言われる『浮身(うきみ)』の様な技術が必要なのではないかというお話でした。」


センセエ
センセエ2
「説明お疲れ様でした!! うん、その通り。で、この浮身というのは身体の技術といえばそうなんだけど、特定の技をあらわしているというよりも、いわば『居付かない(居付く→一ヶ所に固まって動けない状態の事。身体の力みや硬直化した状態の事もあらわす。)』状態そのものの事をあらわすんだけど、まあ本来武士が持っていなければならない身体の技術だよね。」


ツルギ1
「ハイ、ボクらも常日頃から稽古においてはそういう状態を目指しているわけですが、『頑張ろう!!』と思うとついその…。」



センセエ2
「力んじゃう。イヤ、ツルギ君だけじゃなくて、今も昔もそういう人だらけだったんじゃないかな? だから『女武者巴御前』といえば『怪力の持ち主』だったり、宮本武蔵が怪力で二刀を扱っていたみたいな事をつい考えてしまう。でも単に力の問題であれば女性は男性に比べてやっぱり不利だし、そんな単純構造の上に成り立つのなら筋力トレーニングをひたすらやれば良いわけだよね。でもそうじゃないと。
ただ巴御前にやられた多くの男性武将達はやっぱりどこかで『力の発想』をしてあなどってしまったんじゃないかと思うんだよね。」


ガラシャ2
「きたきたーっ!! で、具体的にそういうお話が残っているんでしたらちょっと聞かせて頂けないかな~という所で…。」



センセイ
「(笑)。そうだったね。ゴメン、ゴメン。前置きが長くなっちゃった。
内田三郎家吉という武将が敵の中に端麗な女を見つけた(これが巴御前)。長い髪をなびかせて走るその姿は絶世の美女であった…。」


ガラシャ2
「ほうら、やっぱり美女じゃない!!」



センセイ
「で、三郎家吉は不埒(ふらち)な心が起き、馬で女の後ろを追いかけて、いきなり女の髪をつかんだという。」


ガラシャ1
「スケベ野郎!! …あ、失礼…。」



センセエ2
「そのまま組み伏してどうにかしようと思ったんだろうね。ところが相手が悪かった。巴はまさかに剛の者がこのような卑怯な方法で髪をつかむなど想像しなかったから振り向いて激怒したらしい。
内田の名前を『何者ぞ!!』と言って聞き出し、『内田三郎家吉とやら!!汝も聞こえた勇士にあらずや!!女の髪の毛をつかんで討ち取るとは武士にあるまじき卑怯な振舞い!!』と言って戒めた。」


ガラシャ2
「かあ~っ!! ステキィ!!」



センセイ
「で、巴の気迫に自分を恥じたのか、三郎家吉はつかんでいた髪を離した。そして改めて巴が『いざや組まん!!』と言うと、『おお!!』と答えた。つまり改めて組打ち勝負となったわけだね。」


ツルギ1
「なんか同じ戦さでも、戦国時代と違って呑気だなあ…。」




ガラシャ1
「こらっ!! そんなコト言うもんじゃないっ。」



センセイ
「(笑)。呑気というか、『武将』たるものの価値観のズレもあるんじゃないかなあ。
戦国時代に入ると、リーダーたるものは陣の奥に位置して軍をどう扱うかという政治・軍事的采配が問われていたろうけど、この時代(源平時代)のリーダーって、やっぱり自ら先頭に立って騎馬隊を指揮するような武勇が必要だったんだろうと思うんだよね。あの義経がそうであったようにね。」



ツルギ1
「なる程。で、巴バーサス三郎家吉はどうなったんですか。」



センセエ2
「うん。組打ちの基本的な争い方に習い、馬に乗ったまま、相手(巴)の腕をつかんで、それこそ剛力にまかせて引き寄せるように巴を馬から落とそうとしたが、たちまちのうちに逆に捻り伏せられたと。
これは恐らく『抜き手』とか『外し手』という合気術の様な技法を使われて、逆に馬上で寝かされてしまったんじゃないかと。古い言い方で耶和良之術(やわらのじゅつ)と言うらしいんだけど。
いずれにせよ、恐らく相手が女と見て侮っていたので、力にまかせて腕をつかんで組み伏せようという事を先に予想していたんだと思う。で、予想通りに手を出してきたところをフワリと動いて…。」


ガラシャ1
「ああ…! ウチの稽古の体術でやっている事と同じですね、まさに!!」



センセイ
「そう。でもさらに言えば、それを馬上でやってのけたわけだからね。スゴイよね。」


ツルギ1
「あ、あのう…。おそらく巴御前の勝利だとはいう事はわかるんですけど、三郎家吉はどうなったんですか?」



センセエ2
「エッ? ああ…。これも馬上組打ちの常套手段で、巴の馬と自分の馬の間で上向き(橋のように)寝かされ、首と胴体が斬り離されたって。」



談話イラスト102



ツルギ1
「ヒエ~ッ!! さすが巴御前!! 恐ろしや~。」



ガラシャ2
「見たか!! アホな男どもォ!!」










             つづく   
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[ 2012/09/23 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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