談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第102回 「すぐれたエピソードがヒーローをつくるのでござる!!」 の巻


ツルギくん
ツルギ1
「イヤ~、前回は義経の死について暴いちゃいましたね~。自害した時に妻子を先に殺害したとか。」



ガラシャさん
ガラシャ1
「亡くなった後、首実検されて、白旗神社に祀られたとあるけど、その経過をたどるとどうも疑わしいとか。
何か、いわゆる歴女(れきじょ)の方達とかは、たくさんここにお参りに来ているんじゃないですか? 何だかなあ…。」




ツルギ1
「昔のことだからと言われたらそれまでなんですけど、何故ここまで疑問を持たざるを得ない所がたくさんあるんですかねえ。」


センセエ
センセイ
「それはね、この『源平の争い』時代のことって、主に『平家物語』とか。『吾妻鏡(あづまかがみ)』とかを参考文献として引用される事が多いわけだよね。
で、当然これらは『軍記物』としては優れているんだけど、正確な歴史の書ではないわけだ。平家物語はやっぱり『ものがたり』なんだよ。」



ガラシャ1
「ものがたり…かあ。じゃあやっぱり、その時の筆者、編集者からのアングルというか、偏りがあったりするわけですね。」



センセイ
「うん。吾妻鏡だと源氏三代に対する評価というのはすごく手厳しい。逆に、北条得宗家については活躍が強調されているしね。
で、これは書かれた参考文献が北条諸家や縁のある御家人の家伝、訴訟の証拠として提出された書類…ア、でもこれって偽文書である場合もあるからね。こういったものや、寺社の記録、公家の記録がある。だから雑多なんだよね。」


ガラシャ1
「なる程。じゃあ、ねじ曲げられて作者の主観が入り込む余地が多分にあるわけですね。」



センセイ
「まあ、ある意味その主観が無いとまとまらないという事も言えるよね。バラバラの日記や記録がそのままバラバラの状態だったら、はたして大きくまとめた形の流れがどう残ったかというと、もっとわからなくなっているかもしれない。」



ツルギ1
「まったくの創作であるという事は無いにしても、そうすると脚色性の高いものにはなりますよね。事実と事実をつなぎ合わせる部分とかは特に。」




談話イラスト100


センセイ
「そうだね。やっぱりさ、それと語り継ぐべきものであるためには、よりデフォルメされた形にした方が人々の印象に残るでしょ? オーバーに表現する事で、『あの人はこんなに凄かったんだ。』とか、『あいつは(自分達にとって)こんなに悪い影響を及ぼしたんだ。』とかね。
琵琶法師(盲人の音楽家)等が全国を渡り歩いて語り継いだりする場合だってある。その時により面白く、興味深くと考えてしまうのは誰だってそうなんじゃない?」



ツルギ1
「確かに…。ボクもよく大袈裟に話を脚色して母親に怒られたりしたもんなあ、小さい頃。」



ガラシャ1
「ツルギ君の場合はまたそれがバレバレなんでしょ(笑)。」




ツルギ1
「まあね。(何故か自慢気に)」



センセイ
「だから例えば、「一の谷の合戦においての鵯越え(ひよどりごえ)の坂落し」(義経一軍が馬上に乗った上で急な坂を駆け下り、これを期に合戦が始まったとされる。ただ『鵯越え』という実際の地名は、一の谷よりもかなり東にズレている。)なんかもね。」



ガラシャ1
「エッ!? だってそれ義経を義経たらしめる活躍所(かつやくどころ)としては、とても重要な一つですよね。 八艘飛びと同じく…。それ脚色なんですか!?」



センセイ
「イヤ、100%そうだとは言い切れないさ、もちろんね。だけど記録的には義経が一の谷で攻め落としたということは記されていても、崖道を駆け下りて攻め入ったとは書かれていないんだ。」



ガラシャ1
「ガァ~ン! ショッ……ク。」




ツルギ1
「まあまあ。絶対に無いとは言い切れないわけだし…。ね、センセエ。」



センセイ
「そうだよ。誰も見たワケではないからさ。この軍記を書いている作者達だってね。でも、もしこれが創作だとしても素晴らしい創作だよね。」



ガラシャ1
「エ? それはどういう…?」



センセイ
「さっきガラシャさんも言っていたじゃない。『義経を義経たらしめるエピソード』だって。
つまり、急な坂道…いや崖道を馬で下りる無鉄砲な奴なんかいないと思うから平氏方はそちらは全く警戒はしていなかったと。
だけどそういう常識に対して、『鹿がかけ下りる事があるならば、馬にも可能なはずである。』という発想を持つって如何にも義経らしい。
常識にはとらわれない頭の柔らかい人物だったという事を語るには絶好のエピソードじゃない?」



ガラシャ1
「あ、そういう意味ですか。」



センセイ
「それだけじゃないよ。そんな崖道を下りるには、まさに人馬一体、乗っている人の重心と馬の重心がピタリと一致しないと無理なわけだから、同時に義経の優れた身体性もあらわしているわけだしね。
ボクが思うに、例えそれが脚色である可能性があるにしろ、そういうエピソードを当時の人が耳にした時に、『まさかそんな馬鹿な』とか、『出来るワケが無い』とはならずに、『義経なら出来たかもしれない。』とか、『さすが義経だ!!』となったわけでしょ?」



ガラシャ1
「なる程! 少なくともそういうエピソードがくっついてくるような人物でなければ、そのエピソード自体も無いという事ですよね。」



センセイ
「そういう事です!!」



ツルギ1
「ボクも伝説が残るような人物になろう!! あれ? 二人ともなんで静かになるんですか?」





                 つづく    
スポンサーサイト
[ 2012/09/02 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。