談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第101回 「首はどこにいったでござる!!」 の巻


ガラシャさん
ガラシャ1
「エー、ここ3回はちょっと義経に触れているんですけど、どうしましょうか。
この談話室のコンセプト的に、あまりスポットが当たらない武将の話をしようという事だったんですが、義経って結構ベタなところになっちゃった(笑)。」


ツルギくん
ツルギ1
「だけど前回は『義経北行伝説』や『成吉思汗説』のウソというか創作の話になって、ボク的にはショックだったけど面白かったなあ。」


センセエ
センセイ
「そう言ってもらえると嬉しいね。」

ガラシャ1
「私的には『北行伝説』や『ジンギスカン説』の創作はある程度わかっていたつもりなんです。
だけど屋島の戦いにおいての梶原景時(かじわらかげとき)と口論したのも実は創作で、ちゃんと連携プレーをしていたというエピソードの方が驚きました。」


センセイ
「いつの時代も義経みたいなミステリアスで美しいと言われていたようなヒーローというのは脚色されるものだよ。
よりその人生をドラマチックに仕立て上げられる。だけど現実は『奇襲』だと言ったってね、いくら天才でも思い付きで打ち破れる程甘くはないからね。敵方だってそれなりに警備しているわけだから。」

ガラシャ1
「そうですよね。で、我々みたいな立場の者はそういう創作や事実であろう事の両面を把握しておく必要があると。で、そこから又新しく創作するためのイマジネーションを浮かべるというか。」


センセイ
「そうだね。そろそろそういう努力をしてもいいと思うんだ。じゃないと皆が昔創作したものを事実としてそこからデフォルメしたりしているからパターン化しちゃっているよね。前にも談話室で出たけど、織田信長のドクロ酒のウソとかさ(笑)。」

ガラシャ2
「ああ、実際信長は酒は飲めなかったし、ドクロを前に舞を家来に舞わせていたのも密教の供養の作法で、その時代は結構他の武者も祟りなんかを恐れてやっていた事だという、アレですよね。」


センセエ2
「さすがガラシャさん、よく覚えているね。そういう事です。あ、因みに義経の一行が藤原秀衡(ふじわらのひでひら)を頼って奥州に赴く時というのも、手下達だけ連れていたワケではなくて、正妻や子供達も連れていたらしいからね。なんかこういうのもイメージとは違ってくるよね。」

ツルギ2
「ゲッ。そ、そうなんだ…。手下達との絆ばかりがクローズ・アップされちゃっているけど…。」


センセエ2
「だろう。まあ、一行が山伏と稚児の姿に変装していたのはそうらしいんだけどね。
で、せっかくだから秀衡が死亡した後に後ろ盾を失った義経が、さらに追いつめられて衣川館で襲われ、悲運の死をとげた後の事にも触れておこうか。」

ツルギ1
「後? 死後ってことですか。」


センセイ
「ウン。だって一応この談話の中では決着をつけないと、又『北へ逃れてジンギスカン』みたいなコトになっちゃうでしょ、ツルギ君みたいに(笑)。」

ツルギ2
「はは……。面目ないです。」


ガラシャ1
「衣川館(『ころもがわのたち』と読む)で自刃したというのは信用するとして…という事ですよね?」


センセエ2
「うん。裏切り者…というより父の秀衡の死後、頼朝から圧力をかけられ、結局義経を打つハメになった息子の泰衡(やすひら)が500騎の兵で衣川館を襲うんだ。この時義経側はわずか10数騎だったと言われている。」

ツルギ1
「ウヒャ~!! まさに多勢に無勢というやつだ!!」


センセイ
「ここで、例えわずかでもヒーロー義経としては最期まで戦って欲しいでしょ? ツルギ君としては。」

ツルギ1
「あ、ハイ、もちろん。自害というのがどうも。」


センセエ2
「気持ちはわかるけど仕方ないと思うんだよね。さっきも話した通り、手下だけじゃなくて、妻子も連れていたんだからさ。」

ツルギ1
「アッ!! そうか、そうでした!!」


センセエ2
「だから最期は戦うことをせず、持仏堂にこもり、まず正妻の郷御前と4歳の女子を殺害し、その後自害したとされている。」

ツルギ2
「ああ……何か言葉も出ない。」


センセエ2
「死後、義経の首は酒に浸して黒漆塗りの棺に納められ、43日間かけて鎌倉に送られた。これについては文治5年(1189年)の6月13日に和田義盛や梶原景時により腰越の浦で首実検がされているとあるから間違いないだろうね。
伝承によると、その後首は藤沢に葬られ、白旗神社に祀られたとされる。ただこれについてはちょっと疑問です。」


          談話イラスト99




ガラシャ1
「何故ですか?」


センセエ2
「首実検の後、直接この神社に葬られたわけじゃないからさ。義経の首実験の後、その首は境川に捨てられたと。で、流れ着いた首がここに祀られたとされているんだけど…これ、どう思う?」

ツルギ1
「ウワ~、疑わしいですよねえ。都合良くないですか、それ。」


ガラシャ1
「結局そういう所で『その首は実は違っていた!!』なんてコトになるんでしょうね。どこまでもミステリアス!!」









               つづく        ガラシャ4

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[ 2012/08/26 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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