談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第100回 「義経よ! 北へ行ってくれ!! でござる」 の巻

ガラシャさん
ガラシャ1
「センセエ!! 何と今回で、この『談話室和太刀・本編』が100回になります!!」


センセエ
センセエ2
「あ~、そうだね。よく続いたね、100回も(笑)。
これもツルギ君とガラシャさんのおかげですっ。よく話を聞いてくれてどうもありがとう。
ツルギ君、いつもナイス・リアクションありがとう!!」

ツルギくん
ツルギ1
「ハイッ!! これからもナイス・リアクション頑張りますっ!! よろしくお願いしますっ!!」



センセエ2
「こちらこそよろしくです。
さて、前回も義経の実像…まるで『忍び』のような神出鬼没の立ち廻り方について掘り下げたわけなんだけど。」


ツルギ1
「海上の平宗盛(たいらのむねもり)を混乱に落とし入れるために、陸地にいて村々に火を放つなんて、残酷なんだけど冷徹ですよね。実際、宗盛はパニックに落ち入ったわけですから…。」



ガラシャ2
「海上にばかり気を使っていたからよね。」



センセエ2
「宗盛軍のいた屋島(やしま)っていうのはねえ、今とは違って当時は周囲は海に囲まれた『完全なる海の要害』とされていたんだよ。だから北の海上にばかり気をとられていたのもわかるんだよね。」


ツルギ1
「しかしこれだけ奇襲戦術を得意として、時代のヒーローとなった義経の最期が兄・頼朝に追いつめられて自刃したなんて、納得いかないなあ、やっぱり。」



センセエ2
「うん、ツルギ君みたいな意見の人は多いんだよね、今も昔も。
だから義経は実は衣川の館で自刃してはいなくて、蝦夷地(えぞち→北海道)に渡り、アイヌの王になったという説なんかが出てきたわけ。」


ガラシャ2
「義経北行伝説ですね。」



センセイ
「そう。中にはアイヌの人文神『オキクルミ』が義経で、従者の『サマイクル』が弁慶だなんてのもある。
こういうのはね、本土との同化政策に利用されていたらしいよ。まさにうってつけだよね。同じヒーローが存在出来ればさ。」


ツルギ1
「あ…じゃあ義経ジンギスカン説なんてのもありましたけど、あれも…。あれ、何となく信じていたかったりするんですけど。」



ガラシャ1
「エ~ッ!? アンタ信じていたのォ!?」



ツルギ2
「い~じゃん!! ロマンがあってさ。センセエ、やっぱりそのう…可能性としては薄いんですかね。ジンギスカン説というのは。」



センセイ
「ウン、限りなくゼロに近いよね、その手のは。さっきも言った通り、政策的にそういう説が使われたりね。大体にして北行伝説にしても語られたのは江戸時代に入ってからだからね。
でも、そういう伝説があったおかげで、北海道の本別町には義経山とか弁慶洞というのがあって、義経や弁慶がそこでひと冬を暮らしたなんて場所もある。で、この北行伝説のほとんど延長として幕末以降に登場したものが、義経一行が蝦夷地からさらに海を越えて大陸に渡り、成吉思汗(ジンギスカン)になったというもの。やっぱりこういうのも日本人の目が北方に向きはじめた事が影響している。
さらに江戸時代に既にあったこういう説から明治時代になると、義経がチンギス・ハーンになったという説が出てくる。これを記したのがシーボルトだから。」




  談話イラスト98




ガラシャ1
「アッ! そうなんですか。あの医師の…ですよね。」



センセエ2
「そう。で、これを読んだ日本人がいて、当時中国の属国としか見られていなかった日本を主張するためにケンブリッジ大学の卒業論文で『大征服者成吉思汗は日本の英雄、源義経なり。』 という文を書いて、これが和訳されて日本でもブームになる。
大正時代にもアメリカに学び牧師になっていた『小谷部全一郎(おやべぜんいちろう)』という人がアイヌに渡って、オキクルミの事とかを勉強し、さらに大陸に渡った結果、義経がジンギスカンである事を確信し…。」


ツルギ1
「か、確信しちゃったんだ!!」



センセエ2
「うん。で、大正13年(1924年)に著書『成吉思汗(ジンギス・カン)ハ源義経也』というのを出版するんだ。だけどこういうものって日本人の判官びいきの魂には火をつけるでしょ。だから大ベストセラーとなるわけだよ。」


ガラシャ1
「つまりそういう判官びいき的なブームと、当時の日本の領土拡大の政策面の両方がブームのきっかけとなったという事ですか。」



センセエ2
「そういう事です。学術的には当時から論外だったけどね。後年は研究の成果でチンギス・ハーンの大体の生年月日とか、父親の名前とかがわかってきたからもっと論外(笑)。」


ツルギ2
「チェッ。ロマンが崩れたなあ。」



ガラシャ2
「いーじゃない。そういう事を学んだ上で、改めて『義経=成吉思汗』を作品として発表したって。ネ、センセエ。」



センセイ
「そうだよ。屋島の時に梶原景時と口論になったというのがあったでしょ? アレだって創作だと言われているくらいだ。実際は一カ月かけて四国の反平氏の勢力と連絡を取り合って、作戦を練り、義経が陸路から、景時が海上から攻めるということだったらしいから。
『嵐の中を景時が止めるのもきかずに海へと漕ぎ出した。』なんてのもかなり創作っぽい事もわかっているんだ。」


ツルギ2
「何かボク自身の心が冷徹になってきちゃいました…。」









                つづく     ツルギ4
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[ 2012/08/12 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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