談話室『和太刀』

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第98回 「そこのけそこのけ義経さまのお通りでござる!!」 の巻


ガラシャさん
ガラシャ1
「センセエ、予定通り今回は義経の話をしたいと思うんです。いわゆる世間一般の悲劇のヒーロー、美少年キャラの義経ではなく、戦さにおいては屋島(やしま)で那須与一(なすのよいち)に扇の的を射よと強制したり、
『敵ながらアッパレ!!』と小船の上で舞を踊った老兵士まで射よと命令した、冷酷な武将としての実像も含めて。」


センセエ
センセエ2
「ハイハイ。まあ、その後の兄・頼朝の仕打ちを考えたら悲劇のヒーローには違いないんだろうけどね。」


ツルギくん
ツルギ1
「漫画のキャラみたいに、ひたすら正義感の強い、『清く正しく』の象徴みたいな人だったら戦さで連戦連勝は出来ないという事ですよね。」



センセイ
「そういう事。まあその美少年説にしてもね、その容姿を伝える少ない資料の一つの中尊寺(ちゅうそんじ)蔵の絵画を見て、漫画のイメージを持った多くの女性が叫び声をあげて幻滅しちゃったなんて話、よく聞くけどさ(笑)。」


ガラシャ2
「あー、あの絵には衝撃を受けましたよ、私も!! なんかネズミみたいな顔してますもんね。
『背が低くて、色白で出歯だった。』なんて言われていますけど。」




  談話イラスト96




センセイ
「『美』に対する価値観が当時と今では違うだろうしね(笑)。見てくれの話はともかく、義経っていうのは戦さに関してはとにかく自らが先頭に立ち、引く事を知らない武将として名高いよね。」



ガラシャ1
「自分で先頭に立って行かれたら家来は何も言えないですよねえ。ステキだわ、やっぱり。」



センセエ2
「イヤ、でもね、あまりにもそれが過ぎると部下からしたら無謀に映ってしまう時だってあるからね。
実際に屋島に上陸の際には義経と軍艦の梶原景時(かじわらかげとき)が船に『逆櫓(さかろ)』を付ける(いざという時に引く手段として)かどうかで言い争いになっているわけだからね。
義経は『引くなんて事はあり得ない事だから、そんなものは付ける必要は無い。』と頑としてこれを受け付けなかったわけだから。手下からしたら、イザという時の策を講じないボスって不安を覚えるんじゃないかな。」



ツルギ1
「なる程。でも、どうして常にそうだったんだろうなあ。やっぱり『引く手段』を考えるというのは敗北を意識しちゃうというのがあったんですかねえ。」



センセエ2
「うん、確かにそういうゲン担ぎもあったと思うけど、それだけだったらやっぱりただの無謀な馬鹿だよね。」



ガラシャ1
「そうですよね。ゲン担ぎを越えたところで絶対的自信が無いとやっぱり。だけど義経の戦さって大体少人数で敵をあざむいて奇襲戦法に出るというのが多いですよね。やっぱり一歩間違ったらとは考えなかったんですかね。」



センセイ
「だから“デキる男”だったんだろうね、本人は。じゃなきゃ、そこまで自信を持って絶対不利な中、そういう行動には出られないよ。『八艘(はっそう)飛び』に代表される身体性の有能さが語るように、本人が先陣をきっていっても絶対に敵には殺られないという絶対的確信が持てる程のね。」



ツルギ2
「そうかあ。頼もしいけど、皆がそれに『じゃあオレも!!』とはなりにくいという事ですよね。」



センセエ2
「そうだね。それにデキる将が先頭をきって、本人が手柄をあげちゃったら、部下としては逆に手柄がたてにくいしね。
実際に壇ノ浦の時なんかでも、景時が『先陣をきって私が行きます!!』と言うのに対して、義経は『イヤ、それはダメだ!!』と許さなかった。」



ツルギ1
「それはどうしてですか?」



センセイ
「『私が居るからだ。』というわけ。」



ツルギ1
「あっはっはっは(笑)。義経にそんな事を言われちゃあ、引き下がるしかないですよね。
それじゃあ自分が出世するためのアピールする場は失われちゃうわけですよね。」



センセイ
「そうだろう。で、断られた景時は『天性、この殿は侍の主にはなり難し。』と義経のことを評して言っているんだよ。だから将軍としたら配慮に欠けているという事になるわけ。
『平家物語』では『義経は情け深い人だった。』と書いているけどね。で、その両面を持っているわけだから出会った女性はみんな義経を好きになるだろうし。自ら先頭に立ち、手柄を立てて、引く事を知らず、情け深いとなれば…。」



ガラシャ2
「そりゃあ女子はメロメロですよ(笑)。でもそういう所が場合によっては疎まれたり恨みを買ったりしちゃうというのもうなづけます。だって一人でイイトコ取りしちゃうわけだから。」



センセエ2
「そうだよね。ただ、さすがに一人では事は運べないから…。
あ、そうそう。だから義経の側近的な人って一クセも二クセもあって、マットウな武士っていないでしょう。
意識的にも身体的にもこんな人についていかなくちゃいけない人って、見方を変えたら『ついていける男=デキる男』じゃないとね。」



ガラシャ1
「“出会い”からしてそうですよね。もとは破壊僧だった弁慶(べんけい)もそうですし、伊勢義盛(いせよしもり)なんかはもともと山賊だったわけですしね。」



センセエ2
「そういう事。美貌(びぼう)で知られた母の常磐御前なんかも敵方である平清盛の妾となってまで義経の命を救い、彼を寺に授けるんだけど、これって我が子の天性にかけて将来の事を見据えてやった事だとすれば、まあしたたかというか、もう『忍び』的なやり方だよね。」



ガラシャ2
「そういうアングルでみると、義経の一生そのもの、あるいは戦い方というのも忍びのエキスパートの様な生き方ですよね。普通の武名の高い武将達とは少し様子が違う。センセエ、このお話、もう少し続けましょう。」




ツルギ1
「賛成~!!」









                   つづく  
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[ 2012/07/22 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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