談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第94回 「戦から逃れた無常の将軍でござる!!」 の巻


センセエ
センセエ2
「平教経(たいらののりつね)、知盛(とももり)、忠度(ただのり)等の人生や死に様を通して、源平当時の武士の人生観を感じてもらおうと思ったんだけど…。」


ガラシャさん
ガラシャ2
「ツルギ君はだいぶ感化されたみたいですが…何か違う方にいってしまったみたいな。カッコイイとかスゲエの繰り返しで…。」



ツルギくん
ツルギ1
「アレ? ガラシャさんだって、前回『忠度…さま!!』なんて言っていたじゃないか。」


ガラシャ1
「あ、あれは、その…忠度…さまが、あまりにも可哀想で……っていうか、そんな中で歌を詠むなんて、これが女心をくすぐられずにいられますかっ。」


センセエ2
「女心…か。あ、ガラシャさんって、『源氏物語』の光源氏とか好きだよねえ。」

ガラシャ1
「エッ! 光源氏さま? あ、ハイ。そりゃあもうモーレツに好きですけど。
センセエ、言うまでもない事ですが、光源氏さまは架空の人物だし、創作である『源氏物語』の中には特に戦さのシーンとかはないし、第一同じ『源氏』っていう音があったって、それとこれとは…。」



ツルギ1
「和太刀本公演である『演斗ス』では強引に『源氏物語』を題材に立ち廻りをつくっちゃいましたけどね(笑)。六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)のシーンをディフォルメして…。」


センセエ2
「はっはっはっ(笑)。そうだったね。
あ、イヤ実は今回取り上げようとしているのは、流浪の将軍といわれる平維盛(たいらのこれもり)なんだけどね。この人『まるで光源氏だ。』と美しさを称えられた人なんだよ。」

ガラシャ1
「ゲッ! そうなんですか。聞きます、その人のお話をぜひ!!」


センセエ2
「うん。『平家滅亡』の時にこの人も都落ちするんだけどね。その時に妻や幼い子供達を置いていくんだよ。」

ツルギ2
「わあ…。何か薄情な奴だなあ。家族に対しての愛情が無かったという事ですか?」


センセエ2
「イヤ、逆なんだ。逃げて都落ちする自分の身を思うと、家族の将来を考え、逆に離れた方がいいと…。」

ガラシャ2
「あっ……。ちょっとグッときました。なんか優しさが見える気が。」


センセエ2
「うん。彼はきっと優しくて臆病な人だったんじゃないかな。
治承4年(1180年)の富士川の戦い(治承・寿永の乱)では、一応平家方の総大将だったんだけれども…。」

ガラシャ1
「ああ、じゃあ…。」



ツルギ1
「エッ? どうしたの?」


ガラシャ1
「あのねえ。富士川の戦いは記録には平家方の負けとなっているんだけど、何もせずに撤退したってなっているのよ。」



ツルギ1
「何もせずに? 戦さなのに、どうしてなんですか?(センセエに)」


センセイ
「一説によれば、夜半に飛び立った水鳥の羽音を敵の襲来と勘違いしてパニックを起こしたらしい。大失態だよね。」



   談話イラスト92







ツルギ2
「何~!? 鳥の羽根の音~? 何かこれまでの武将達とは真逆の…。」


センセイ
「だろ? これを聞いた清盛は大激怒、そして大失望したらしい。」

ガラシャ2
「当然ですよ。あ…でもその臆病な人が光源氏さまのような美しい容姿だったとすると…イヤァーン、おそば近くにいてあげたくなっちゃう!!」


ツルギ2
「チッ! 女はこれだからなあ。戦さの時に『草食系』でどうするんだよ。」


センセエ2
「ははははは(笑)。こればっかりはツルギ君の言う通りかもね。
そんなワケで維盛は部下から信頼も無くし、都落ちしてから合戦に出る事も無かった。
ところが一の谷の合戦で平氏が大敗した後、妻子に一目会いたいと、とどまっていた屋島(やしま)から舟で抜け出して紀伊の港に出て、そこから都を目指すんだ。」


ツルギ1
「オイオイ! でもそんな事したら源氏に捕まっちゃうんじゃないですか?」


センセエ2
「そうなんだよ。だから結局思いとどまり、高野山に行き、かつて父・重盛に仕えた滝口入道(たきぐちにゅうどう)と出会って出家するんだ。」

ツルギ2
「なんだかハッキリしねえなあ。」


ガラシャ2
「何言ってんの! きっと色々葛藤があって悩んだ末のことなのよ、ねえセンセエ。」


センセエ2
「そうだねえ。彼はこの時代の武将としてはホントにデリケートすぎたのかもしれない。
ガラシャさんの言う通り、彼は思い悩んだ末、祖父清盛、父の重盛、そして自分の墓碑名を大きな松の木を削ってそれにきざみ、船に乗り込んで海に出る。船の上で滝口入道が鐘を打ち鳴らす中入水しようとする。」

ガラシャ1
「エ~ッ!!」


センセエ2
「だけど妻子のことを思い出すと中々入水出来なくてね。滝口入道がひたすら念仏を唱えることをすすめる。
百遍ほど唱えた維盛は、こうして熊野沖でついに入水となったんだ。」

ツルギ2
「なんか…むなしいっていうか。ちょっと考えさせらるなあ。」













           つづく       ツルギ4
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[ 2012/06/20 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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