談話室『和太刀』

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第93回 「死の美学は歌に託す!! でござる」 の巻


ツルギくん
ツルギ1
「さて、前回は『滅び・敗者の美学の帝王』というべき…あ、コレは勝手にボクが感じちゃっただけなんですけどね、敵からも慕われた平知盛(たいらのとももり)だったんですけど。」



センセエ
センセエ2
「ははは(笑)。ツルギ君は知盛が気に入ったみたいだね。どうだい?歌舞伎の『義経千本桜』に出てくる大碇をかついだスゴイ形相の怨霊の知盛とはだいぶイメージが変わっただろ?」


ツルギ2
「そりゃあもう。ボクだけじゃなくて、ガラシャさんもイチコロだったもんなあ。最初は乗り気じゃなかったくせに…ウッ! (ツルギ君、ガラシャさんに襟首をつかまれる。)」




ガラシャさん
ガラシャ1
「貴様に何がわかる…。」



ツルギ2
「すみま…せん。調子に……のりました。」




ガラシャ1
「よしっ。(ツルギ君を離す。)センセエ、それにしてもやっぱり『アングル』って怖いですよね。
平氏ってやっぱりどうしても源氏に比べてヒール(悪役)のイメージがありますから。平清盛(たいらのきよもり)をはじめ、何かどうしても…。」



センセエ2
「平時忠(たいらのときただ…平関白といわれた理論家の政治家で世の人から恐れられた。)の『平家にあらざれば人にあらじ。』と豪語したようなイメージでしょ。でも結局戦争なんてね、どっちの善悪じゃないんだよね。
だって、あの清盛だってアングルによっては、国内の兵力争いから海外に目を向け、国際貿易に着手し、その財テク力で日本を立て直そうとしたんだからネ。」


ガラシャ2
「そうか…。ホントにそうですよね。清盛が国際貿易に目を向けるまでは、徳川時代と同じように日本は鎖国状態だったんですもんね。」


センセイ
「そうさ。だからどっちが天下を取っても、それがあまり長く続いて栄えると、そこにスキが出る。つまり人の心の弱さというか、オゴリが出て、それが滅亡へとつながるということだね。」


ガラシャ1
「なる程。で、今回はどんな武将を取り上げますか?」


センセイ
「そうだなあ。文武両道に秀でた人なんだけど、平忠度(たいらのただのり)なんかどうかな。」


ツルギ1
「オッ! 文武両道の人かあ。楽しみだなあ。」



センセエ2
「あっ、でもね、忠度は『歌』で有名になった人かなあ。」


ツルギ1
「エッ? それはどういう?」


センセエ2
「うん、『さざなみや 志賀の都は あれにしを むかしながらの 山さくらかな』という句を読んだりしている人だけど、この時は都落ちの時でね、師である藤原俊成(ふじわらしゅんぜい)にこの句を託したらしいんだが、朝敵として汚名をかぶっていたため『読み人知らず』とされてしまった。」


ガラシャ1
「かわいそ~。」


センセエ2
「一方では武将としても様々なところで副将軍として勇名を馳せている。
平家方の武装ってね、生活環境や美学上、戦さの時でも泥にまみれるというイメージではなく、オシャレしていたりするんだよね。」


ガラシャ1
「エッ! そうなんですか。」


センセイ
「うん。この忠度は黒糸おどしの鎧(よろい)、赤地錦の直垂(ひとだれ)、白月毛の駒に遠雁(とおかり)の紋を打った鞍にまたがっていたといわれている。しかも矢が飛び交う中、烏帽子(えぼし)だったというし…。」


ツルギ1
「オイオイ、アニメかゲーム内のキャラクター武装ですね、まるで。」



センセエ2
「だろう。ただ、これで亡くなる時が壮絶でね。腕はあったから、逃げる途中で追い付いた敵方の岡部六郎太を組み敷いて、まさに首を討とうとした時に、背後から右腕を斬り落とされる。」


ツルギ2
「ゲェッ! …すげ~。漫画のような展開っすね、これも。」



センセイ
「すると忠度は飛びのいて浜辺に座し、『さあ、首を討て!』という。」


ツルギ1
「キターッ!! オットコマエ~!!」



センセエ2
「そう思うでしょ。だから源氏方もそう思ったのか、名を尋ねるんだけど、『即仏、無色(むしき)。もはや名などない。』と答えて空に向かって念仏を唱えたといわれている。」


ツルギ1
「カ、カッコイイ!! 名などいらぬとな!!」



センセイ
「だけど、その箙(えびら…矢を入れて肩とか腰にかけ、携帯する容器)に『旅宿の花』と題した歌があったんだ。
『ゆき暮れて 木の下かげを 宿とせば 花やこよひの あるじならまし』
とね。で、この人が平忠度とわかったらしい。そういう意味で本当に『死の美学』を体現した人だね。」


   談話イラスト91





ツルギ1
「カッ……カッコ良すぎて何も言えない。」



センセイ
「だから彼の死は、敵、味方なく悲しんだと伝えられる。アレ…?ガラシャさんが放心状態だ。」


ガラシャ2
「忠度…さま。」








               つづく      ガラシャ4
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[ 2012/06/13 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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