談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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『雑!!演殺陣人達(ざっつ!!えんたてめんつ)』 ⑲水もしたたるイイ子役(後篇)

『雑!!演殺陣人達(ざっつ!!えんたてめんつ)』

 このコーナーは、和太刀主宰者・清水大輔の子役から始まり、
殺陣師になり、現在に至るまでに出会った人や出来事をかき集めて
バラバラに(思いつくままに)脱ぎ散らかしたエッセイ風の独白文です。





⑲水もしたたるイイ子役(後篇)


前回、人気番組『キカイダー01(ゼロワン)』の撮影のため、待機していた私を含む子役達が、
待ち時間を埋めるために外のプールの“はじっこ”を渡って遊び、
好きな女の子(この子も当然子役)の前で格好つけて高く飛んで着地に失敗した愚かな私の話をしたと思うが、
これは落ちた後の話。



「臭~い。」と好きな子がつぶやいた。

 しばらく使用していなかったヘドロまみれのプールに落ちた私は待合室に戻り、
パンツ一枚となって恥しさいっぱいでたたずんでいた。

 迷惑この上ない話だが、他の子役のお母さん達が、
濡れた私の上着やらズボンやらシャツやらを力を込めて絞ってくださり、部屋の中に干して下さった。

 さて、困ったのはここからである。
レギュラー番組ではなく、たかだかある一話の中での捕まった子供という設定だったので、撮影用に衣装も用意されてはいなかった。
そう、私を含も子供達は、その日着てきた服で撮影をする予定なのである。
いわゆる『自前』というやつだ。

 その大切な衣装が目の前で弱冠の異臭を放ちながら干されている。

誰かの母親が、
「今、スタジオに行って助監督さんに相談してこようか。」

と言ったが、撮影前に勝手に遊んでプールに転落した子役なんて、今後の仕事にも影響すると思ったのか、

「大丈夫です。半乾きでもいいからボクこの服着てやりますから!」
と意地を張り、無理やりまだ濡れている服を私は着はじめた。
仲間の制止も聞かずに・・・。

 後はイザ撮影になった時に、
「なんじゃそりゃあ!!」と現場の人間に言われた時にどう答えるかというイイワケばかりを考えていた。

 だがいくら考えても名案は浮かばなかった。

 しかし、運良くその日はさらにそこから2時間待ち時間があり、
スタジオに「出番ですヨ~!」と呼ばれた時は夜7時をまわっていた。

 無理やり着ていたせいか、服も多少湿っているくらいに体温で乾いていた(身体はメッチャ冷えたと思う)。

好きだった女の子はもう私に近づいてこなかった。



 前回もお話した通り、役どころは悪の組織に捕まった子供、それがアジトの中で・・・???

 スタジオの中に入ると足下をドライアイスの煙が漂っていたのだが、私達の正面に謎の箱、
ちょうどホテルの一人部屋についている小さな冷蔵庫を多少高くしたくらいのものが並んでいた。

 何かと思ったら、私達はその中に入れられ、首から上を箱の上からつき出し、
合図をしたら電流が流されるという設定で、苦しがれという事であった。

 これなら!!と私は心の中で叫んだ。

 そう、首から上の苦悶の表情という事なら首から下、つまり衣装は関係が無いのである。
神が自分に味方してくれたと思った。

 私は演技を頑張ろうと思った。

 しかし頑張らなくとも自然に苦悶の表情などは簡単に出来るハメになった。

 何と箱の中には座るためのもの・・・イスが無かったのである。
大きさ的に私達子供が中腰になってちょうどだったので、常に中腰、スクワット状態で首だけ固定されたのである。

 監督さんが、
「ゴメンな。キツイだろ。でもすぐ終わるから頑張ってくれよ。」
と言った。
私は「キツイなあ。」と思ったが、すぐに終わるなら我慢しようと思った。
だがすぐには終わらなかった。

 私達の演技の問題ではない。先ほど述べた、足下の怪しい煙がうまく安定して流れないためであった。

 ドライアイスのかけらを入れたプラスチックの器がそこかしこに置いてある。
これをスタッフがうちわであおぎ、微妙な力加減で煙の高さや流れを安定させなければならないのだが、
これがなかなかに難しく、私達が、

「うわ~! 助けてキカイダー!! 苦しいよ~!!」

と首から上だけ出して演技している最中、
何度も「カット!」の声がかかり、また繰り返すという状況が、そこから1時間位続いた。
煙が一ヶ所にたまり、プラスチックの器が見えてしまったりする。
あるいは繰り返しやっている内に、ある器のドライアイスが小さくなってしまい、
そこだけ取り換えるという具合である。


  ざっつえんたイラスト19


 私達子役の苦悶の表情はもはや演技ではなかった。
箱の中で中腰なのだから両足がプルプルと震えている。
時々箱から出してはもらえたが、再び箱に入るとすぐにキツくなった。
電流は本当に流れているわけはないが、まるで本当の拷問にあっているようだった。
箱に仕掛けてある電飾がビカビカ光るのにも段々腹が立ってきた。
せっかく乾いた服も再び汗でビッショリ・・・。

 撮影が終了したのは確か9時前くらいだったと思う。
 汗で濡れた服。再び私の服が異臭を放っていた。
 まだCGもスモークマシンも無い、原始的撮影手法の時代の話である。


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[ 2012/05/30 00:00 ] ざっつえんた | TB(-) | CM(-)
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