談話室『和太刀』

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第87回 「ヌエの『怨みはらします!』でござる」 の巻


ツルギくん
ツルギ1
「前回は鵺退治で知られる源頼政(みなもとのよりまさ)のお話でした。」



ガラシャさん
ガラシャ1
「鵺退治をすれども、まだ武家の出世力が弱かったので苦労したんですよね、頼政は…。
従三位(じゅさんみ)という位に昇進出来たのが70代の中ごろですもんね。」


センセエ
センセエ2
「うん、だからその時は(せっかく従三位に昇進したんだけれども)、老齢の上、病に苦しんでいたために、翌治承3年には出家するんだよ。官職を辞してね。」


ツルギ2
「ウワ~ッ! もったいないな~。でも仕方ないよなあ、そんなに歳をとっては。」



センセエ2
「ところが治承4年、そのまま静かな余生を送ると見えた頼政は以仁王(もちひとおう)とともに、平家打倒の挙兵をする。」


ツルギ2
「ゲッ! 何で今さら…。」



センセエ2
「嫡子の仲綱(なかつな)を平宗盛(たいらのむねもり)が恥をかかせたといって…。あ、イヤでも平家への積年のウップンが爆発したんだろうね。
でもね、以仁王が令旨仁達の使命を行家に託すんだけど、行家の本拠地である熊野から『平家打倒』の計画が漏れて失敗。逃走を続けながら何とか盛り返そうとするけど結局ダメで、以仁王を密かに奈良に逃がして自分は家人達と必死に防戦するんだけど、最後は重傷を負って覚悟を決め、平等院にて自刃。これが頼政の最後となった。」


ガラシャ1
「イヤア…その時いくつよ……何か泣けてきますよね。」



ツルギ1
「ふん…。ヒーローとは孤独なものさ。」




ガラシャ1
「アンタの事じゃないわよ!」



センセエ2
「まあまあ。で、その自害の時に頼政は扇を敷いたとされていて(謡曲『頼政』)、今も平等院には『扇の芝』という墓所が残っていると。」


ツルギ1
「最後までカッコイイ人だなあ…。」



センセイ
「そうだ、前回と今回、頼政の話が二回に渡ったので、頼政が退治した『鵺(ぬえ)』という伝説の妖怪についてもう少し話しておくとね。
退治された鵺は『平家物語』などによると、京の都の人々が、死んだ鵺の祟りを恐れ、船に乗せて鴨川に流したとある。」


ツルギ1
「エエッ!?」



センセイ
「で、淀川を下った船は、一旦大阪東成都に漂着した後に、海を漂って、芦屋川と住吉川の間の浜に打ちあげられたと。芦屋の人々は屍骸をねんごろに葬り、『鵺塚(ぬえづか)』を造って弔ったとある。
また、江戸初期の地誌『芦分船』によると、死骸は淀川の下流に流れ着き、村人達により母恩寺の住職に告げられて、ねんごろに弔ったものの、明治時代にその塚が取り壊されかけて、鵺の怨霊が近辺の人々を悩ませたと言われている。」


ツルギ2
「め、明治時代って…。オ、恐ろしや~! 何百年たっていると思っているんだ! しかも元々妖怪なのに死んで怨霊になるなんて、何だかもうよくわかりませんね!」



センセイ
「また、もう一説によると(『源平盛衰記』等)鵺が埋められたのは京都府の『清水寺』だと言われていて、江戸時代にそれを掘り起こしたものだから祟りがあったというんだ。」


ツルギ2
「怨霊、怖し…。」



センセエ2
「さらに違う説!! 鵺の死霊は一頭の馬と化し、木下と名付けられ、頼政に飼われたと言われている。」


ツルギ1
「な、何トオ~ッ!!」



センセイ
「驚くのはまだ早いよ、ツルギ君。この『木の下(このした)』と名付けられた馬はとても良馬で、これに目をつけた平宗盛が取り上げ、それをきっかけに頼政は反平家のために挙兵して、結果身を滅ぼすわけ。」


ガラシャ2
「と、いうことは…。」



センセイ
「そう。鵺が怨みを晴らしたということさ。」


ツルギ2
「ギエエ~! さっすが妖怪…カ、…カッコ……イイ?」



ガラシャ1
「バカね…アンタ。格好いいと言えばいいと思って。」



  談話イラスト85



センセエ2
「それからマタマタ違う説では、静岡の浜名湖西方に鵺の死体が落下してきたと言われていてね、浜松市北区に『三ヶ日町鵺代』という所、
まだ『胴崎』、『羽平』、『尾奈』という地名があるんだけど、この地名はそれぞれ鵺の頭、胴、羽、尾が落ちてきたという伝説に由来すると言われている。」


ガラシャ1
「へええ。なんか地名にまでなっちゃうと信じたくなっちゃいますよね。『鵺』という妖怪そのものの存在まで。」



センセエ2
「それから一説には愛媛県のある地方に鵺の正体は頼政の母だとする説もある。
かつてこの地方に頼政の母が住んでいて、平家全盛の時代に『赤蔵ヶ池』という池で息子の武運と源氏再興の祈りをこの池の龍神にしたところ、祈祷と平家への憎しみから鵺に変化したと。
そして京に飛び去り、天皇を病にした。さて、この鵺を矢で撃ったのは…もうわかるよね。」


ガラシャ1
「頼政…。うわあ、何て悲しい言い伝えなのかしら…。」



センセエ2
「撃たれた鵺は赤蔵ヶ池に舞い戻ったけど、傷がもとで命を落としたと。」


ツルギ2
「イヤアア! もう……こわいぃぃ! 『鵺』…こわいぃぃ!!」







               つづく   ツルギ4
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[ 2012/05/09 21:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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