談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第83回 「馬鹿か? 素直か? 義仲伝説でござる!!」 の巻

ガラシャさん
ガラシャ1
「前回は巴御前等の実際の身体性がどうのというよりか絵に残されている美しさ、機能美みたいなもの…。
我々表現者というものはそれを体現すべきだというお話で結んで頂いたんですけれども。」


センセエ
センセエ2
「そうだね。当然の事ながら『この人がその○○さんです。』とは言っても実際には役者(歌舞伎役者)を描いた『役者絵』や錦絵だったりするじゃない。
だけどその中に描かれた身体性の美しさ、それは昔の人が『これが良い。』と思っていた価値観そのものが描かれていたりするから。
まあそうした絵の多くは江戸から明治にかけて描かれていたりするので、『その時代』といっても幅が広すぎて無理があるんだけれども、明らかに現代の欧米化された生活の中の美しさとは価値観がズレているよね。」


ツルギくん
ツルギ1
「表現者としてはその辺も踏まえて演じなければならないと。」



センセエ2
「そうだね。昔の人の絵がそうだったからと言って武器を構えたりした時にちょいと首が前に出ていたり胸が下に落ちていたりすると『姿勢が悪い』と普通に注意されたり、『腰が引けているぞ。』と言われておしまいになる時もあるからね。そこには注意しながらだけど(笑)。」


ガラシャ1
「馬の大きさ一つがもう違いますもんね。」



センセエ2
「ああ。今は武者絵や武者像、あるいは時代劇漫画なんかでも出てくる馬が大きくて…。
どうしてもサラブレッドになっちゃうんだよね。」   


ツルギ1
「それはサラブレッドをモデルに描いちゃっているからですよね。」



センセイ
「その通り。あんなに大きくて足の長い馬だったら、戦さの時に谷下り(たにくだり)なんかしようなんて思わないよね(笑)。すぐ骨折しちゃう。あんなにスタイル良くちゃあね。
古来の馬っていうのは、もっと低くてズングリしているじゃない。それこそ昔の戦絵(いくさえ)の中の馬ってさ。」


ガラシャ1
「ハイ。ものすごく安定感があって、タフそうで、足も太くて短い。」




ツルギ1
「あの上で武器を振ったらものすごく水平感を持って動かせそう。」




ガラシャ1
「流鏑馬(やぶさめ)みたいに走っている馬上から弓矢を射る時なんかも。」



センセエ2
「そりゃあね。合戦の絵なんかを見るとわかるけど、今の馬と違って足の動かし方からして違うからね。
まるで一時期流行った日本人のナンバ走りじゃないけど、限りなく上下動が少ない足の動かし方をしているよ。」


ツルギ1
「へぇ~。そうなんだ。」



センセイ
「まあ、ここで馬の足の動かし方が具体的にどうだかは語らないけど(笑)。
興味があったら合戦の絵(それも江戸初期以前のもの)なんかを見てみてよ。納得すると思うよ(笑)。」



ツルギ1
「ハイ、見てみま~す!!」




  談話イラスト81




センセエ2
「保元の乱や平治の乱を描いた屏風絵なんか見るといいよ。馬もさる事ながら鎧兜を着た武士なんかの動いている時の体勢とかね。今時代劇で見られる様な戦さの風景とはまるで違うからね。」



ツルギ1
「それはやっぱり首がチョンと前に出ているようなというか、胸が落ちているような感じで、一見すると前にかがんだような体勢みたいなことですか?」



センセイ
「うん。中にはあの平清盛の鎧兜姿なんかも描かれているからね。」



ガラシャ1
「エッ!? 清盛の!?」



センセエ2
「うん。かなり使えそうな歩き方をしているよ。まあ、そういう体勢でなければ戦さの中で活躍するなんて不可能なことは、それこそ和太刀の稽古をやっているキミ達なら理解出来るだろう。」



ガラシャ2
「ハイ。」



センセイ
「面白いのは貴族の絵となると(服装の特徴があるとはいえ)、馬上でふんぞり返っていたりするからね(笑)。」



ガラシャ2
「そういう感覚は今も昔も変わらないんですね。

ところで、ここらへんで巴御前が世話をしていたという…ああ! メンドクサイ! 夫である木曽義仲(きそのよしなか)について何かお話頂けますか?」



センセエ2
「ああ、そうだねえ…。でも義仲については確かにドラマなんかで描かれているように、戦さそのものには優れていたんだろうけど、政治力が無かったために悲しい運命をたどる事になったんだろうねえ。」



ツルギ2
「頭……悪かったんですか?」



センセエ2
「というより、良い意味でも悪い意味でも武骨な田舎者というか…表裏が無かった人なんだろうね。
だから確かに巴御前のような身の回りを世話する人でもいないとという気はするよね。」



ガラシャ1
「ウフッ。何かウレシイなあ。何かいいわよねえ。武骨なワイルド系って、好み…。」




ツルギ2
「イヤ、別に巴御前はガラシャさんとは関係ないから……ウッ!!
(ツルギ君、ガラシャさんにど突かれる。)」



センセエ2
「でも容姿はワイルド系だったとは限らないよ。残されている木曽義仲像なんかは、目つきは鋭いけど表情自体は穏やかでね。
『色白く、見目はよう男にてありける。』とか『顔形は涼しげにて美男なり。』なんていう記述もあるくらいでね。」



ガラシャ2
「うわ~っ!! 逆にいいわあ。要は普通にイケメンってことじゃない!!」



センセイ
「戦死した場所にある義仲寺には、彼の事を愛したあの俳句の名人である松尾芭蕉の墓もあるらしいよ。
面白いでしょ。そのエピソードが松尾芭蕉のような俳人に愛されるっていうのも。」



ガラシャ2
「ス・テ・キ!!」



  

  

                      つづく     ガラシャ3
  


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[ 2012/04/08 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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