談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第79回 「ドクロのウソはお仕置きだべえ!! でござる」 の巻

ガラシャ1
ガラシャさん
「前回も剣術の流派について色々と話して頂きましたが、そのお話の中で気付かされたのは、
元々は一つのものが人の観点(アングル)や感性の相違で食い違う事で、そこから多くのもの(流派)が生まれていくという流れ…
これはセンセエのおっしゃるように物事が新しく生まれる時によくある事ですよね。」



センセエ2 
センセエ
「そうだね。日本史なんかでも一つのアングルによって創作された小説やらドラマやらによってホントに特定のイメージを埋め込まれちゃう事とかがあるからね。」


ツルギ1
ツルギくん
「ああ、例えば前にも話して頂いたみたいな、宮本武蔵が太い両腕で二刀を振り回していたとかですね。」



センセエ2 
「ウン、それも一つだね。剣豪なんか伝説がたくさん残っていようがいまいが創作しやすいんだろうね。あと戦国武将なんかでもね…。」


ツルギ1 
「エッ!? でも戦国武将の方がどういう戦さをしてどうなったかみたいな事がハッキリしている分、創作度としては剣豪より低いんじゃないかと。」


センセエ2 
「イヤ、イメージという意味ではかなり創作されているんだよね。ザックリとした戦況だけとか勝敗だけを元にしちゃうとね。」


ガラシャ1 
「例えば?」


センセエ2 
「そうだなぁ。例えば織田信長なんか、比叡山の焼き討ちとかドクロを盃にして酒を飲んだとかって、ドラマや映画や小説等で伝えられちゃうと、
やっぱりイメージ的に『信長というのは残虐性の強い奴だなあ。』みたいなものを受けちゃうでしょ?」


ツルギ1 
「ありゃ? でもそれって事実なんじゃないんですか?」


センセエ2 
「比叡山の焼き討ちについては確かに事実なんだろうけどね。当時『宗教武力集団』として勢力を拡大していた比叡山を、戦乱を終わらせるという意味で、いったいどう処理すべきかっていうアングルもないとね、一方的だと思うのね。
人間信長ってさ、例えば敵だった浅井長政の子を引き取ったりもしているわけじゃない。
懐が深いという見方もあるよね、普通に見たら。」


ガラシャ1 
「アレ? 信長が酒を飲んだと言われているそのドクロって確か、朝倉義景、浅井親子のものだったんじゃあ。」


センセエ2 
「そう言われているだけで資料的にはそんなものはないんだよね。ただしドクロを漆(うるし)で塗り固めたというのはあったみたいでね。」

ツルギ1 
「う、漆(うるし)? なんで又そんな事…。」



談話イラスト77




センセイ
「不気味な…って思っちゃうでしょ? でもこのやり方って立川流密教による“供養”の方法らしいんだ。
で、ドクロを使用するというのはチベットの仏教の影響があるらしいんだよ。」


ガラシャ1 
「え!?…じゃあ供養のためにそんな事をしたという!?」


センセエ2 
「ウン。元々、浅井長政が裏切った時、信長は結構冷静に『是非も無し。』と言ったという話がある。
この『是非も無し』には意味があって、浅井家というのは農民一揆から起こった京極家という主家を追い出しに成功して頭目となったもので、
つまりは多くの国人の連合した集団だったらしいんだ。そのため、結束力が弱くて常に家が分裂していたような所でね。
だから、おそらくまとめられなかったんだろうという事で、信長はむしろ同情的であったという話もあるくらいなんだ。」


ガラシャ1 
「それで密教の手法で供養を?」


センセイ
「ウン、だって特に長政親子を憎むような理由等ないからね。」


ガラシャ1 
「なる程。」


センセイ
「だけど、そういうエピソードが曲解されて、『ドクロの盃で酒を飲んでいて、家来の多くがその不気味な行動を恐れておべっかなんかを使った。』みたいなものまで足されてしまうともういけない。
芝居的にはそういうのって『魔王・織田信長』を表現するにはもってこいのエピソードだからね。空想だけど(笑)。」


ツルギ1 
「ヘェ~、知らなかったなあ。ごめんよ、信長!(何故か呼び捨て)優しいじゃないか!!」


センセエ2 
「まあでも、この立川密教の供養法というのは、信長だけじゃなくて、他にも多くの戦国武将が敵将の首をこういう方法で供養していたみたいだよ。
何でも七年間供養し続けると、その相手が成仏して祟られないとか言われたみたいで。」


ツルギ1 
「何だいっ! 結局保身のためかよっ!!」


センセエ2 
「イヤ、そうとも言えない。ドクロの前で(近衆だけにこっそりと見せて)、家来に『踊りを見せ候らえ。』と言って、死んだ仏に踊りをふるまったらしいからね。ちゃんと敵に対してのリスペクトがあったんじゃないかな。」


ツルギ1
「ウ~ム(困惑)。」


センセイ 
「それに“ドクロ酒”がウソなのはさ、信長はお酒が嫌いだったそうだからあり得ないよね。」


ツルギ1 
「ゲェッ! そうなんですか。もうボクの中の信長像が音を立てて崩れましたあ。創作ってコワイ。」


ガラシャ1 
「センセエ、そう言えば今年の大河ドラマが『平清盛』なんですけど、作者の描き方で大分イメージが変わりそうな予感がしますネ!」


センセエ2 
「そうだね。清盛なんかは物語(源氏方中心の)によっては悪人のように言われているけど、清盛が主役なら、アングルも変わるだろうからね。」






                  つづく        センセエ(全身2)
スポンサーサイト
[ 2012/03/18 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。