談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第78回 「蛙(カエル)は知っていた!! でござる」 の巻

ガラシャさん
ガラシャ1
「前回、剣術流派にはホントに色々あって、枝葉に分かれながら進化していったみたいな行程をお話いただきました。」



ツルギくん
ツルギ1
「うん、面白かったよね。明国の『武備誌』の中に新陰流の『燕飛の太刀』の源があったりとかさ。」



センセエ
センセエ2
「結局元は一つだったものが人の見解…つまりアングルや解釈によって違いが出てきて別派独立するという…
まあ、これはいつの時代もある事だけどね。中には雖井蛙流平法(せいありゅうへいほう)なんて変わったものなんかもあるしね。」


ツルギ1
「せ・い・あ?」


センセエ2
「うん、つまりカエルがね…。」


ガラシャ1
「か、カエルってあの…。」


センセイ
「そう、ピョン吉です。これは江戸初期に様々な流派(丹石流、去水流、東軍流、卜伝流、神道流、新陰流、タイ捨流、岩流、戸田流など)を修めた深尾角馬という人が考えたものでね、『井の中の蛙と雖も大海を知らざるべけんや(井の中の蛙でも大海を知る)』との意味らしい。」


ツルギ2
「ウワッ。何か…ひねくれてんの…。」


    談話イラスト76



センセエ2
「ははは(笑)。ツルギ君のアングルではそう思うわけだね。でも『兵法』ではなくて『平法』としたのは、武士が平素から稽古すべきであるという
教えを説いたものらしいから、様々流派を研究してそういう発想をするっていうのは中々真面目な人だったのかもしれないね。」

ツルギ1
「なる程…。」


ガラシャ1
「そういう流派、あ、つまり雖井蛙流ってどんな技が使われていたんですかね?」


センセイ
「何でも深尾角馬が学んだ諸流の返し技で構成されていたらしいよ。」


ツルギ2
「チッ。やっぱりひねくれ者だなあ(笑)。」


ガラシャ1
「センセエ、深尾さんが研究した諸流派の中の『岩流』って、あの佐々木小次郎の『厳流』とはまた違うものなんでしょうか?」


センセエ2
「さあ、それはよくわからない。小次郎の『厳流』の技(?)の中に長刀で岩を斬り裂くみたいなものがあってね。
で、言い伝えによれば、小次郎は元々中条流の流れをくんでいたと言われている。これは近年発見された伝書の中に、小次郎に剣術を教えたとされる鐘巻自斎(かねまきじさい→鐘巻流)が中条流を学んだとされていたとある事からそう見られている。
で、江戸時代に鳥取藩に同名の巌流というのがあったらしいんだけど両者が関係していたかどうかはわからないんだよ。
でももう一つの方にも、岩を一刀で打ち砕いたみたいな技が伝わっていたり、虎返し(とらがえし)みたいな技法もあったり…。」


ガラシャ2
「あ、それ燕返し(小次郎の必殺剣)と何だか似ていますね。」


センセエ2
「ウ~ン、証拠が無いから何とも言えない。ただ今でもそうした古い剣術なんかを伝承している所では、
切り落とした剣を素早く返して斬り上げるという事を『竜尾返し』とか『燕返し』とか言うみたいだね。」


ツルギ1
「へぇ~。竜に虎にツバメか…。」


ガラシャ1
「何か、そういう動物や空想の生き物の名前をつけたりするという発想は、中国なんかもそうですもんね。
蛇拳(じゃけん)とか猿拳(さるけん)とか龍拳(りゅうけん)とか虎拳(とらけん)とか。」



センセエ2
「そうだね。で、面白いのが、鐘巻自斎の弟子の中に前原弥五郎なる人物がいて、この人が『一刀斉』の名跡を譲り受け、以降『伊東一刀斉』を名乗り、『一刀流剣術』を創始した…。
あ、この辺りは前にも話したっけ。その辺の登場人物については、ツルギ君はよく知っている人だよね。」


ツルギ1
「ハイッ!! 漫画『バガボンド』でっ!!」


ガラシャ1
「でもどうやら剣術流派ってやっぱり色々あるといっても源流をたどると皆同じ所にたどりついたりするものなんですね。
『一刀流』から『小野派一刀流』に行ったり…。」



ツルギ1
「幕末に流行(?)した北辰一刀流とかね! あ、これは又違う流れか(笑)。」


センセエ2
「北辰一刀流はね、千葉周作の曽祖父である千葉平右衛門が北辰夢想流というのを開いていた事に由来するらしいんだ。
それに周作が中西派一刀流の浅利義信に入門し、義信の婿養子(むこようし)になった程期待されていたから、そういう事が原因しているんじゃないのかな。」


ガラシャ2
「私それ知っています。周作は浅利家の剣術と家督を継ぐ事になったんだけど、組太刀の在り方の相違で意見が分かれて、妻を連れて独立して北辰一刀流を開いたんですよね。」


センセイ
「そうそう、さすがガラシャさん!!」


ガラシャ1
「でも、そもそも『北辰』というのは?」


センセイ
「それは元々千葉家が北辰=北極星の信仰を生活原理としていたからだと思う。」


ツルギ1
「北極星を生活原理にするだなんて…やっぱりカッコイイなあ!!」


ガラシャ2
「出た!! …(ツルギ君をジッと見て)結局最後はそうなっちゃうんだ。」








                    つづく       ガラシャ3
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[ 2012/03/07 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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