談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第77回 「極意の源流は他国に有り! でござる!!」 の巻

センセエ
センセエ2
「前回の話の中で無住心剣術(心法の剣という心の働きを重要視していた剣術の流派)三代目の真里谷円四郎という天才剣術家が弟子に、
『身体は無い方がいいんですよね。(そいう意識を持った方がいいのかという質問。)』という質問に対して、
『いや、そういう事じゃないんだ。剣の道においては体(てい)は有用なものであり、心だけが大切だとかいうのは禅僧の修行である。』と言ったと。」


 ツルギくん
ツルギ1
「あ、ハイ、そう聞きました。」


 
ガラシャさん
ガラシャ1
「円四郎は千度戦って無敗という伝説のある人ですよね。実際そのくらい試合をして勝利をおさめた人だというなら、
心法の剣だからといって“身体”を無視するワケにはいかないんじゃないですかね。」


 
ツルギ1
「だよね。だって円四郎は師である小田切一雲の事なんかに対しても、『先生の言う事は大袈裟すぎる。』なんて言っているワケでしょ。
サムライがいくら“禅”を学んでいたといっても、“禅僧ではない”というのはわかるなあ。」



センセエ2
「ウン。でもその円四郎が唯一、『禅僧の中で身体の大切さをわかっているのは“一休”だけだ。』と言っているんだよね。」


ツルギ1 
「エッ!? 一休…さん? ってあの?」


センセエ2 
「そう、あの有名な一休和尚ね。一休の有名な本の中に『一休骸骨』というのがあって、これ絵の中の登場人物が全員骸骨なんだけど、気味悪いというよりもユーモアがある…と言った方がいい表現方法なんだよね。
“骸骨”っていうのはつまり、一休は“身体”というものをちゃんと意識出来たという話でさ。
これは武術家の甲野善紀さんと『バカの壁』で有名な養老孟司先生の対談の中でお二人が語られているんだけどね。」


ガラシャ1 
「へぇ~。一休さんって…江戸期以前の人なんですよね。」


センセエ2 
「そう。だから時代的にもやはり心の働きが云々言う前に、身体というものをちゃんと意識していたという事のあらわれだと思います。」


ガラシャ1 
「ああ、そうですね。」


センセエ2 
「江戸期に入って剣術が哲学的思想を持って語られるようになった。

で、当然剣術に“身体”という概念はあってしかるべきなんで、元々そこスタートだったのが、“禅の思想”を取り入れて“無の境地”を意識したら、身体なんていらないみたいな事を考えてしまうって面白いよね。」


ツルギ1 
「やっぱり江戸以前っていうのはそういう権威づけみたいな事より、実際に使えるかどうかというのが大切だったという事ですよね?」


ガラシャ1 
「流派という面ではどうだったんですかね。江戸期以前にも剣術の流派はあったわけですよね、当然。」


センセエ2 
「ウン。中条流(ちゅうじょうりゅう)とか念流(ねんりゅう)、陰流(かげりゅう)とかね。
でも、とても具体的でシンプルなものだったんじゃないのかな。体捌きを直線で(最短距離で)どうあつかうかとかね。
やっぱり柳生新陰流からじゃないかな。
で、この呼び名というのは元々、柳生宗厳以降の俗称だから、正式には『新陰流』という事になるんだけど。
という事はその宗厳に『無刀取り』の公案を課した上泉伊勢守信綱(かみいずみいせのかみ)以降ということになるのかな。」


ツルギ1 
「ちょっと質問なんですけど、その陰流というのは新陰流とはまた全然違うものなんですか?」


センセエ2 
「イヤ、陰流はその名の通り新陰流の元となった流派で互いに交流はあったみたいだね。
念流、新当流、陰流の3つの流派というのは『兵法3大原流』と呼ばれているんだ。

陰流は長享の頃(1487年頃)に愛洲久忠という人が開いたものらしいんだ。だから愛洲影流とも言われている。
久忠は伊勢国(いせのくに)、愛洲氏の一族で、日向守を称し、生来刀法が得意だったと言われている。
35歳の時に岩屋に於いて頭の上で香を焚く修行と37日間の祈祷をもって霊験に依り開眼したと言われている。」


ツルギ1 
「あ、頭の上で香を焚く? …まるで酔拳のジャッキー・チェンの修行法みたいですね(笑)。」


   談話イラスト75



センセイ 
「ああ、面白い話があるよ、それなら。

元禄元年に儒医の松下見林という人が、『異称日本伝』の中で明国の『武備誌』記載の『影流之目録』を紹介しているんだけど。」


ガラシャ1 
「エ!? 明というと、つまり中国で『影流之目録』!?」


センセイ 
「そう、その目録の中で「猿飛」とか「猿回」、「山陰」等の太刀名が見られる。で、これを愛洲宗通の門人の上泉(伊勢守)信綱が改良して新陰流の『燕飛の太刀』として継承したというワケ。」


ツルギ1 
「ふぇ~。なんか…つながっているんですね~。」


ガラシャ1 
「そうね。そしてやっぱりそういう原流って中国にあるのね。」


センセエ2
「そうだね。日本人って昔からホントにその辺り、何でも取り入れてしまうんだよね。
養老先生なんかも『大和の心(大和魂)』と言いながら、使っている字は唐のものだとおっしゃっているけど、ボクもそう思います。
何でもある意味都合良く自分のものにしちゃう(笑)。でもそこが日本人の強いところだったりもするというね。」


ツルギ1 
「そうですね。よ~し! ボクも何でも取り入れて日本人らしく強さを身につけます!!」


ガラシャ1 
「あんたみたいのはホントにサルマネっていうのよ!!」


センセイ
 「はははは(笑)。いいんじゃないのかな。サルマネでも上達するのであれば立派ですよ。一緒にサルマネしよう。」




                  つづく      センセエ4
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[ 2012/03/04 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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