談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第75回 「ジャパニーズ・バットマン参上でござる!!」 の巻


ガラシャさん
ガラシャ1
「前回は『心法の剣(術)』という、ある種のブランド感に対して、
中身をよく吟味しないと騙されちゃうよってお話で終わったと思うんですけれども…。」


ツルギくん
ツルギ2
「そう! そのダマされちゃう代表としてのボク…。」


センセエ
センセイ
「わははは(笑)。いやあ、でもそれがツルギ君だけじゃなくてさ、
訳も分からずにブランド感にすがってしまうクセが日本人にはあるという話ってこれまでも話した通り、
歴史が証明しているワケだし、ブランド感に弱いという事ならガラシャさんも女性だからわかるでしょう。」

ガラシャ1 
「ウッ(身に覚えあり)。」


センセイ
「ねっ。それは男女や昔も今も変わらないと思うワケ。

でね、無住心剣術については武術家の甲野善紀先生なんかがものスゴく深いところまで研究されているんだけれども、
それだけじゃなくて、『心法の剣』とは真逆の位置に存在する様な達人の研究もされている。」

ガラシャ1
「ああ…。つまりそれは『心がどうこうというよりも身体が使えてナンボ。』みたいな事ですか?」


センセエ2
「その通り。で、その中に『夢想願立(流)』の開祖である『松林左馬助(まつばやしさまのすけ)』無雲」』という人がいてね。

この人の身体性というのが本当にスゴイんだ。当然このスゴさというのは心の在り方がどうのではなくて具体的にね。」


ガラシャ1
「私も松林左馬助無雲という名前は聞いたコトはあります。
確か『天狗の生まれ変わり』みたいに言われた人ですよね。」


センセエ2
「うん。『その神速排撃変化の妙はよく人力の及ぶところにあらず。』なんて言われた人でね。
年代的には無住心剣(術)の二代目、小田切一雲と同い年くらいだったみたいでね。」

ツルギ1
「わあ! じゃあ同年輩でそんなに真逆なら、
お互いに意識していたんじゃないですか?」


センセイ
「うん。特に小田切一雲の方がね。『夢の中で神に告げられたとか(これは夢想願立という言葉にひっかけているのではないかと…。)
動物の動きを真似て飛んだり跳ねたりするような剣術は畜生剣法である。』なんて言っていたみたいだね。
このような悪口を言っている相手というのは文面から見てもわかるんだけど、松林左馬助だよね、おそらく(笑)。」

ツルギ1
「大人げないなあ、もう(笑)。でも動物の動きを真似て
飛んだり跳ねたりっていうのはどういう?
松林左馬助がそういう動きをしたという事が記録としてあるという事ですか?」


センセイ
「ウン、沢山ね。有名なのは三代将軍家光の前で演武をした時に披露したもので、打ち込んでくる相手の剣を足で踏み落として無雲は、袴の裾(すそ)が御所の庇(ひさし)に触れる程高く舞い上がったとか。」

ツルギ1
「御所のヒサシ? …ひ、ひええ~!   スゲ~ッ!! カッコイイ!!」

ガラシャ1 
「(ツルギに若干イラっとして)でもそれ、あくまで言い伝えというか。」


センセエ2
「あ、でもこれ正式な記録として残っているらしいよ。ボクも見たワケではないから100%の自信を持っているわけではないけどね。
その時代の『使える人』のレベルというのがそこまでいっているというのは、でも本当なんじゃないかなと思うけどね。

因みに家光はその時に大変感激して赤裏(あかうら)のついた着物を左馬助に与えているんだ。
この赤裏付きの着物をもらうというのは大変名誉な事だそうでね、それも含めて着物を計3枚も与えている。
こんな話が伊達藩の正式記録として残っているらしいんだ。で、この時左馬助無雲は59歳。」

ツルギ2
「ギエ~ッ! 59歳!? なんという…。」

ガラシャ1
「へえ~。でもそれが本当なら、身体の開発って年齢の問題ではないというか、何だか希望の持てる話ですね。」


センセエ2
「そうだろう。全くその通りで、その時の左馬助の年齢を思えば、ボクだってまだまだ若手だと思えるからね。
で、この時の飛び技に代表される様に、松林左馬助無雲は晩年は『蝙也斎(へんやさい)』と号するわけ。」

ガラシャ1
「あはは(笑)。スゴイ! 『蝙蝠(こうもり)』の異名をとるわけですね!」


ツルギ1
「スゲエ!! ジャパニーズ・バットマンですね!」


     談話イラスト73



センセイ
「まさにね(笑)。でもこの無雲(蝙也斎)という人は一方では、そんな人間離れをした身体性を持ちながら、
もう一方ではとてもおおらかな性格の持ち主で、薬草なんかにも詳しかったから、病気を治してあげたりしたようで、武士の間だけではなく、町人の間でも慕われていたみたいなんだ。」

ツルギ1
「ウォ~、まさにバットマン、スーパーヒーローそのものですね。」

センセイ
「そうだろう。ツルギ君じゃなくても、ボクも『カッコイイ!』と思うものね。」

ガラシャ1
「でも話は戻りますけども、そこまでの人が『畜生剣法使い』のように言われるのってなんか解せないというか…。」


センセエ2
「それはそうだね。心法の剣のような威厳めいたものではなく、
実際に記録として残せるような超人技というのが安く見られてしまうというのはボクも解せませんよ。
でも日本人ってどこかそういうところがあるよね。」




                        つづく        ガラシャ3
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[ 2012/02/19 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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