談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第72回 「身体を取ったら心も迷うでござる!!」 の巻

ツルギくん
ツルギ1「前回の最後に出てきた『心法の剣術』と言われていた
        無住心剣術って、何かかなり変わった流派ですよね。」


センセエ
センセエ2「ウン。でもね、変わってはいると思うんだけど、
        ある意味とても日本の流派らしいというか。」

ガラシャさん
ガラシャ1 「それはまたどういう?」


センセエ2「イヤ、日本人って機械の様な仕掛け物についてはとても複雑で
        細かい事が好きなんだけど、剣術をはじめとする武術なんかは
        どんどんシンプルにしていくというか、
        中国武術等の様な複雑さは外見上無いでしょ?
        中国から伝わった少林寺拳法なんかの型でもそうだけど、
        本場の中国よりもシンプルになっていたり…。」

ツルギ1  「ハハア、確かにそうですね。」

センセイ「で、そのシンプルさの中に奥深さを求めるというね。
        だから単にシンプルなものというわけじゃないんだけど。」

ガラシャ2「確かに。『書』の世界なんかでもそうですもんね。
        ある意味そういうものの中にちゃんと本質が見えるかどうかという。」


センセエ2「そうそう。この無住心剣術も、
        『刀はただ振り上げておろすだけで良い。』と。
        そのシンプルさにとって他流派の様々な型や刀法というのは
        ゴマかしに過ぎないみたいなところがあってね。」

ツルギ1「ウ~ン。なんかシンプルなんだけど、それで『心法』なんて言われたら
        何も学ぶ事が出来ない気もしちゃうなあ。
        習いに行って師匠の言葉を聞いたとしても、
        逆に抽象的なニオイがしてしまう感じがしますね。」


センセイ「ア、でもある意味では合理的に聞こえるかもよ。

        例えば身体よりも心の方を重要視しているから、
        刀はどんなものが優れているかという事について
        『普通に重くて反りがある方がいい。』けれども、
        そういうのは『着物の小紬の染め模様と同じで』別にどうでもいいんだろう
        という事を言っていたりする。
        だから、剣の流派なんだけど、全く剣を崇め奉るという事はしない。
        普通のものでいいんだと…。で、道場での剣術稽古なんか、
        『あんなもの実戦の役にはたたん。』と言っていたり。」

ツルギ2「うひゃあ。もうついていけないというか、
        本末転倒じゃないですか。そんな事で、
        その…無住心剣術からは剣豪が出たりはしたんですか?」


センセエ2「ウン、もちろん。開祖、針ヶ谷夕雲(はりがやせきうん)や、
        二代目の小出切一雲(おだぎりいちうん)、
        そして三代目の真里谷円四郎とかね。
        彼は上総国(かずさ…千葉県)に生まれてこの名前になるんだけど
        (初名は山名勝之助という)、他流派との試合では千度不敗と伝えられている。」

ツルギ1  「ゲェッ!? せ、千度…不敗…。ス、スゲエ。」

ガラシャ2「それはスゴイ。師匠の小田切一雲もさぞかし鼻が高かったでしょうね。」

センセエ2 「どうかなあ。一雲を倒したのは真里谷円四郎だからね、三代目の。」

ツルギ1  「ゲッ!こりゃあ又ビックリ!!」

ガラシャ1 「本当に強かったんですね、真里谷円四郎って。」

センセイ「でもその円四郎も一雲の兄弟弟子でもある片岡伊兵衛(かたおかいへえ)の秘蔵っ子、
        中村権内と試合って敗れたとか。
        だから絶対に不敗という事は有り得ないんだよね。」

ツルギ2  「何と複雑なカンケイ。」

ガラシャ2「そういえばセンセエが前回言っていた“相ヌケ”って、
        確か夕雲(初代)と一雲(二代目)が試合った時に
        一度だけ起きたんですよね。」


センセイ「そう、よく覚えていたね。『極意に達したもの同志が立ち合うと
        双方相手を打てずに“相ヌケ”になる』と。」



  談話イラスト70
 


ガラシャ1「じゃあ、円四郎はその心法の剣術の極意に達した名人というか、
        達人を負かしたという事ですよね。
        それだけ強くても結局そんな者に…
        あ、でも中村権内がそれ以上ってことかしら。」


センセエ2「でもその中村権内は弟子の加藤田新作(かとうだしんさく)
        という人に対して『吾も及ばず。』と言ったらしい。 
        で、その時に『まさに神陰(しんかげ)を得たり。』といったらしい。」

ツルギ1  「神陰? あの柳生神陰流の?」

センセエ2 「そう。無住心剣術って、その母体というか源は神陰流なんだよね。」

ツルギ1  「エ!? そうなんですか。」

センセイ  「ウン、そうなんだよ。」

ガラシャ1「不思議ですよね。神陰流から心法の剣へ…。
        アッ!
        でも兵法家伝書の中でも心法の事について言われているわけだし、
        そこからさらに『身体』という概念よりも『心』というもの
        だけに傾いていったらそうなるかもしれませんね。」


センセイ「さすがガラシャさん。ボクもそう思うよ。

        でもね、『型』というものが身体の目指すところであり、
        その修練の末にある境地や極意に達するとするならばだよ、
        そこから身体論を取っちゃったら同門で戦ったといっても
        共通認識がどれ程あったか。
        だから無住心剣術からさらに心法に傾いていった流派も存在するけれど、
        あまり長くは続いていない。」

ガラシャ1 「なる程。もう個人の思い込みの世界でしょうね。色々な意味で(笑)。」





                          つづく    ガラシャ3
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[ 2012/02/05 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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