談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第116回 「剣聖登場でござる!! その③」 の巻


ツルギくん
ツルギ1
「さあ、センセエ、いよいよ今回は塚原卜伝大先生の第3回目の廻国のお話ですね!
塚原卜伝はその人生において重要な旅を3回行っている訳ですよね。で、今回が最後の旅となるんですね?」



センセエ
センセエ2
「そういう事になるね。でも意味合いからすると、この第3回目の廻国は“修行”というより“教え”という意味合いが濃い。」



ガラシャさん
ガラシャ1
「教え?」



センセエ2
「ウン、つまり全国を廻って、乱れた国内を正すために、こいつは見込みがあると思われる人物に、我が剣の理念や哲学を授けるために廻ったということなんだ。」



ツルギ1
「カア~ッ!!今の政治家と違って、ちゃんと日本の将来のことを考えていたわけですね。さすがぁ~。」




センセイ
「で、秘剣『一の太刀(いちのたち、もしくは、ひとつのたち)』というのがあって、これを国を左右するくらいの重要な人物に授けたかったらしいんだけどね。」



ツルギ1
「一の太刀!!なんかスゴそう…っていうか、名前からしてもう『剣術の最高峰の技』みたいですね!どんな技だったんだろう。」



センセエ2
「イヤ~、正式には記録に残されていないよ。でもこんな話がある。時の足利将軍、第13代義輝(よしてる)という人がいて、この人に『一の太刀』を授けようとしたらしいんだけどね。」



ガラシャ1
「足利将軍!!世の中を左右するという意味では確かに…っていうかそのままですね…。
アッ、で、授けようとしたっていう事は…何かの理由でそれが出来なくなったと…。」



センセエ2
「うん…。この義輝という将軍はね、歴代の中でも特に『武術』に優れていて、『剣聖将軍』とまで言われたんだ。」



ツルギ1
「剣聖将軍!?剣聖で将軍!?…うわあ、もはや怖いモン無しだ!!」



センセエ2
「何せこの人、卜伝だけでなく、あの天下の剣聖・上泉伊勢守信綱(かみいずみいせのかみのぶつな)にも学んだとされているからね。」



ツルギ1
「エッ!?上泉伊勢守!?…け、剣聖オンパレード!」




ガラシャ1
「確か上泉信綱は卜伝さんとは剣友だったんですよね。確かにスゴイ。その2人に剣を学んで、自分でも武術が優れていたというなら、もうその人パーフェクトじゃないですか。」



センセエ2
「でもこの人(義輝)、確かに剣技には優れていたけど、剣の心は理解しようとしなかったみたい。だから技の動きは会得しても、その『一の太刀』の持っている哲学のような理念は学ぼうとしなかったと…。」




談話イラスト114






ガラシャ1
「ああ…、そのパターンの人…。残念な将軍様ですね。…っていうか、いるなあ、そういう体育的な事のみにとらわれるバカ…。」




ツルギ1
「あ……イヤ、でも技を会得したというならそれだけでもスゴイじゃないですか。その足利義輝ってその後どうなったんですか?」



センセエ2
「確か29歳という若さで亡くなっている。謀反に倒れたらしい。」



ツルギ2
「謀反…。ああ、そういう事か。」




ガラシャ2
「ネッ。外ヅラだけを会得して理念を理解しようとしなかった人間の末路だわ。はっはっは(笑)。」




ツルギ2
「イヤァ!ガラシャさん、何かコワイ!!」




センセイ
「で、ダメだと思った卜伝さんは、北畠具教に『一の太刀』を授けた。この北畠さんは、外ヅラだけでなく、ちゃんと理念として学んだらしい。でもその後、織田信長との争い で政治力で負け、隠居してやがて死去してしまった。」



ツルギ2
「アラララ。」




ガラシャ1
「難しいですね。戦乱の時代において、人を選んでものを伝えるって。」



センセイ
「そういう事だね。」



ツルギ1
「アレ?じゃあ『一の太刀』は北畠具教が亡くなっちゃったから、卜伝先生が亡くなった後、失伝しちゃったんですか?」



センセエ2
「いや、実はこの第3回目の廻国には弟子が2人程同行していてね。その内の1人が松岡兵庫助則方(まつおかひょうごのすけのりかた)という優れた人がいてね、この人、実際には卜伝から一の太刀を授けられた事は無いんだけど。
ホラ、一緒に旅をしていたわけだからさ、足利義輝や北畠具教に卜伝が教えた現場にはいたので、それ(一の太刀)を見ていたんだと思うのね。」



ツルギ1
「ああ、なる程!!じゃあその松岡兵庫助が誰かに伝えたかもしれないと。」




ガラシャ1
「でもその場に立ち会っていても、全て理解した事になるのかしら。直接の指導ではなく、間接的なものって…。」



センセエ2
「スルドイね、ガラシャさん!!これは面白いエピソードだと思うんだけど、その後松岡兵庫助は何と徳川家康に会い、剣の指導をしたというんだよね。」



ツルギ1
「エエッ!?思いっきり天下人じゃないですか!」



センセイ
「で、家康に教えたのが例の『一の太刀』。ただし、これはさっきガラシャさんが言った通り、松岡兵庫助はかつて一の太刀教示の現場にはいたけど、直接指導ではなかったから、多分いつの間にか兵庫助の解釈になっていたんだと思う。
結果、卜伝が伝えようとした、『平和をもたらす一の太刀』から、『平和のために自分と並ぶものをつくらないための一の太刀』になっていたんではないかと。つまり、必殺剣になっていたという事。家康はその意味を重く受け止めて、兵庫助に感状(誓状)を贈ったとある。
この一の太刀は確実に家康に変化をもたらしたと言われる。自分と並ぶものをつくらぬという姿勢においてね。」



ガラシャ2
「確かに。それが徳川の世がその後長く続く原点になったのかもしれませんね。」




ツルギ1
「しかし家康って、柳生家とのつながりにしても、剣の事にも精通していたんだなあ。」







                   つづく    センセエ(全身2)
[ 2013/02/11 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)

【上達の為の技講座】⑳「セイガンの構え」


正眼の構えはいわゆる『中段の構え』で、
剣術や剣道、又殺陣の世界においても一番基礎となる刀の構えとして存在しています。

右足を前足にして腰を正面に向けて、
左手の握りが臍下の丹田(たんでん)前に置かれ、
切先は相手の喉元に付けたものが 大体ポピュラーになっています。
技講座写真127


しかしこの正眼という構え方はこれ一種類ではありません。

古流剣術では、相手に対して正面体ではなく、
半身に取って太刀を振りかぶった相手の左拳や顔面に付ける正眼もあります。
技講座写真128



又 刀を地面に対して平行にして刃を自分の右側に向けた
『平正眼(ひらせいがん)というものも存在します。
技講座写真129




正眼といえば現在のポピュラーな正面体のものだけで、
それ以外のものを知らないというのは殺陣の世界に身を置くものとしては、
あまりよろしくないことだと思います。


もしタイムスリップをして戦国時代に行き、
正面体の正眼を見せたら『何だそれは。』と笑われてしまいます。



字も『正眼』、『晴眼』、『青眼』、
『西江水(しゃこすい…長江のことだとも言われています。)』と様々です。





(終)
[ 2013/02/04 00:00 ] 技講座 | TB(-) | CM(-)
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