談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第113回 「いつの時代も刀は基準でござる!!」の巻 

ガラシャ1
「何回かに分けて信長の『桶狭間の合戦』、そしてそれ以後の戦国武将の勢力分布図の変化(今川氏の没落、徳川の台頭等)を語ってきたわけですけど…。
センセエ、桶狭間決戦の折、信長自らが先頭をきって『我に続けェ!!』と槍を振り回して正面からぶつかっていったというのがありましたけど、それについては…どうなんでしょう?
この(戦国)時代の戦闘法として、槍や刀を使用した、いわゆる『白兵戦』というのはそんなになかったと言われているじゃないですか。」


ツルギ1
「な、なんだい、ガラシャさん!ウソだって言うのかい!?信長の勇猛果敢な戦いっぷりを!!」

ガラシャ1
「いや、別にそうは言っていないけど…。」

センセイ
「いやあ、ツルギ君。それに関してはガラシャさんの疑問はもっともなんだ。
時代劇でよく見られる合戦シーンでは、武士が刀や槍でカンカンやり合っているけど、実際はそうした近距離での戦いの前に、まず弓や投石、それに砲術(銃)の攻撃があったらしいからね。
記録に残されているものでも、戦死した武士の死因は、刀や槍の突き傷や斬り傷よりも、弓や投石によるものの方が多かったとあるからね。
実際太刀を引き抜くというのは、それら遠距離攻撃の後の段階、最終手段として手持ちの槍や弓がなくなってからだと言っている人の方が多いくらい。」

ツルギ1
「があ~ん!!そうなんですか?じ、じゃあ信長さんの槍の勇姿は…つくり話だと…!?」

センセイ
「ハハハハ(笑)。
イヤ、だから実際に見た人が生きているわけじゃないから、そうも言い切れないんだけどネ。
こういう考え方だって出来る。つまり、弓や投石、砲術による攻撃が一般的だった時、突然それらを全部無視して
槍や刀でものすごい勢いで突撃してくる奴らがいたとしたら、そんな風に闘い方を想定していない方としては逆に気押されてしまうだろうという。」

ガラシャ1
「なる程…。面喰らっちゃいますよね、そりゃあ。」

センセイ 
「今の銃みたいに命中率が高いならまだしも、一発撃つのにも時間がかかり、動きながら連射するなんていう事が出来なかったこの時代、弓にしたって一ヶ所にとどまって引き絞るという動作が前提なんだからさ。
まして常套手段(じょうとうしゅだん)を破って鬼神の如く突撃されたら、『的をねらう』なんて平常心が必要な動作なんて出来っこないよね。」

ツルギ1 
「なる程!!あ~、良かった!!なんだかそう言ってもらえると安心します。」

ガラシャ1 
「単純ねェ。じゃあやっぱり護身用としてしか刀の役割は無かったっていうのも、そうも言いきれない所がありますよね。」

センセイ 
「そうだね。刀(日本刀)っていうのはやっぱり武士にとっては全ての基準になるもの。常に身近にあるものだからね。
戦国の世に『非常用に携帯しているだけの道具』だったら、その後、大平の世になってから、この様に色々な剣術の流派が起きたり、『武士の魂だ!』なんていう言われ方はしないと思うよ。
やっぱり剣術というのは戦さの場においても必要不可欠なものだったと思うよ、色々な意味でね。」

ツルギ1 
「色んな意味っていうのは?」

センセイ 
「刀の鍛錬による様々な効果…かな?ボクもそうだけど、剣に関する動きを勉強すると、集中力や体力はもちろんの事、例えばこういう事をやる前よりも確実に視野が広まったりするじゃない?
だから『剣』というのは戦法がどうあれ、『武士』という職業に身を置く者にとってははずせないものというか。」

ガラシャ1 
「むしろ、いつでも中心に存在する、させておかなければいけないものなんでしょうね。」

センセイ 
「その通り、『基準』と言ってもいいくらいね。」

ツルギ1 
「なる程…。『武士の魂』ですねェ、まさに…。」

ガラシャ1 
「センセエ、前にも剣術の流派についてお話頂いたコトあると思うんですが、ここで再度、戦国から江戸期にかけて(さらに言えば戦国以前から)武士の中心にあり続けた剣術についてしばらくお話頂くというのは?」

センセイ 
「ウン、そうだね。考えたら合戦のような大軍同志の話よりも、ボクらのやっている普段の稽古を考え合わせたら、その方が近しいわけだからね。」

ツルギ1 
「わぁ~い!!剣術話、大好きでぇす!!」

センセイ 
「二人とも、じゃあ聞くけど、『剣豪』っていったら誰を思い浮かべる?」

ガラシャ1 
「えっ!?唐突にベタな質問を…。え~っと、私はやっぱり宮本武蔵でしょ。それから柳生石舟斎(宗厳)、後は小野派一刀流の小野忠明かしら…。」
ツルギ1 
「ボクは武蔵、小次郎、それから伊藤一刀斎ですかね。」


談話イラスト111


ガラシャ1 
「(ツルギ君に)こいつ、完全にバガボンドに浸食されとるわ…。センセエは?」

センセイ 
「ボクは…実際見たわけじゃないし、比べようがないよ。」

ツルギ1 
「な、何じゃ、そらあああ!!」

センセイ 
「二人が挙げてくれたのは、確かに誰に聞いてもそうだと言えるくらい達人ぞろいだけどね。
それぞれに生きた時代も含めて特徴というのがあるし、まだまだ歴史上腕に覚えのある達人はたくさん存在するわけで…。」

ガラシャ1 
「あ、つまり、その辺の剣豪達についてお話下さるというわけですね。」

ツルギ1 
「何だあ、それなら許します(笑)。で、まず誰からいきます?」

センセイ 
「そうだなあ…。じゃあ『一の太刀』と言えば?」

ツルギ1 
「ゲッ!!クイズできた!!え~っとぉ、あれ?誰だっけ?」

ガラシャ1 
「バカ!剣聖・塚原卜伝(つかはらぼくでん)でしょ?じゃあセンセエ、次回から卜伝さんのお話を。」


                               




                    つづくツルギ4


                                          
[ 2013/01/14 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)

【上達の為の技講座】⑲誘いの仕掛け

昔の剣術の世界では防御の高等技術とは、
相手の起こした動作(斬ってくる動作)に対して防御体勢を取るのではなく、
構えからある種の『誘い』をかけるような動きや気配を自分から出して、
相手が限定された部位を斬って来ざるを得ないようにして防御しつつ、
攻撃に転ずる技が見られます。
この場合相手からすれば、
『自分から斬っていったのを処理された』訳ではなく、
斬りたいと思う心理を利用され、
『相手によって斬らされた。』ということになります。

立ち廻りでは、
普通絡み(斬られる側)が先攻して掛け声を出して、
芯(斬る側)がそれをきっかけに反応することで関係性が成立しています。

だから上手な絡みは良い間合いと良い間で声を出してかかっていく訳です。
しかし、芯も上達してくれば関係性は逆となり、
良い間で自分から動きや動くという気配を出し、
それを絡みに察知させて斬るということが可能になります。
剣術でいうところの『後の先(ごのせん)』を演出する訳です。


下の写真三枚は、芯が『中段の半身正眼』に構えたところを絡みが打ち込み、
体捌きでかわした芯が首に剣を入れたところです。

121


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123


普通は絡みが声を出してかかっていくのですが、
芯がそれを呼び込むためにわずかに体勢を崩したところを打たせる様に動くと声もいらなくなり、
芯と絡みの呼吸がピタリと合って見えます。

124

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126



これは自分勝手に動いた芯に絡みが無理に合わせているのとは内容が違います。
武術にしろ立ち廻りにしろ、
人間と人間が向き合った時にはコミュニケーション、相互理解が必要不可欠です。
立ち廻りに携わる人は是非とも工夫すべき事だと思います。
[ 2013/01/07 00:00 ] 技講座 | TB(-) | CM(-)
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