談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第106回「頭蓋骨からのメッセージでござる!!」 の巻


センセエ
センセエ2
「前回はガラシャさんもホレてしまった坂額御前(はんがくごぜん)の話だったんだけど…。」


ツルギくん
ツルギ1
「イヤ~、男であるボクもホレましたよ。敵将がホレ込んでしまう程の女武将なんて!!」




ガラシャさん
ガラシャ1
「将来的な目標にします!…で、センセエ、前回のお話の最後で、戦国時代なんかでも『戦場に女性が出ていっていたケースが見られる』とおっしゃっていたんですが、今回はその辺りのお話を伺えますか?」



センセエ2
「うん、そうだね。その話をしようか。昭和29年(1954年)、人類学者の鈴木尚(すずきひさし)・東京大学教授らによって、ある首塚の発掘調査が行われたんだ。」


ツルギ2
「うひゃあ。首塚ですか。」



センセエ2
「うん、首塚。それも一体ではなくおびただしい数の頭蓋骨だったらしいんだけどね。その場所は静岡県の沼津市の千本松原の一画にあって、どうやら戦国時代にまつわる場所らしくてね。
これが明治時代に松の大木が倒れて、その下からおびただしい数の頭蓋骨が出てきたと。」



ツルギ2
「た、たたりじゃあ!!」



センセエ2
「(軽く無視して)で、当時の人々(明治の人々)が驚いて頭蓋骨を集めて作ったのがこの首塚であると。」



ガラシャ1
「それを昭和に入って、発掘調査を改めてしたわけですね。」



センセイ
「そういう事です。で、戦さにまつわるこの土地から出た頭蓋骨にはやっぱり武器による戦いの損傷らしき跡が見つかったわけなんだけどね。興味深いのは調査した頭蓋骨の約3分の1が女性のものだったというんだよ。」



ガラシャ1
「あっ、じゃあ戦場に女性もいたという事になりますよね。」




ツルギ1
「それは例えば男性の身の回りの世話や飯を炊くとかいう仕事のための人達じゃあないんですか?」



センセエ2
「無論中にはそういう人達もいたのかもしれないよね。でもこの千本松原という場所は、例えば陣地だったり城跡だったりしたという場所ではなくて、北条と武田の両軍が真向からぶつかり合った、まさに戦場だった場所なんだ。
それにさ、例えば領民の女性が戦さに巻き込まれた様な土地であれば、老人の頭蓋骨や幼少の子供のものとかも一緒に発見される事が多いんだけど、それらはまさに成人女性のものが、男性の武者と同じ所に入り混じっていたらしいよ。」



ツルギ1
「へぇ~、じゃあまさに戦っていた女性である可能性が高いというわけですね。」



センセエ2
「そう。で、これ以外の戦場でも似たような比率で女性の骨が見つかっているらしいんでね。鈴木尚氏によれば(『骨が語る日本史』学生社・鈴木尚著)、1333年の新田義貞(にったよしさだ)の鎌倉攻めの戦死者の骨が多数見つかっている鎌倉市の材木座遺跡や、1580年の武田と上杉の合戦が行われた茨城県江戸崎の古城西遺跡、さらに永禄年間(1558~1570年)に起こった武田信玄の箕輪城(みのわじょう)、安中城(あんなかじょう)攻略戦のものと見なされている群馬県安中市、八幅平の首塚等も調査した結果、見つかった骨のうち、いずれも約3割が女性のものだというから驚きだよね。」



ツルギ2
「はぁ~。思い込みって怖いなあ。なんか昔の絵図なんかを見ると、戦さ場にはまるで男性の武者しかいなかったように感じちゃいますもんねえ。でも確かに、自分の命や国が滅ぶかどうかの瀬戸際で『男か女か』なんて言っている場合じゃないですよね。『使える奴かどうか。』という話でしかないんですよね。」





談話イラスト104




センセエ2
「今、ツルギ君が絵図の話をしたけれども、真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)蔵の『真如堂縁起絵巻(しんにょどうえんぎえまき)』という応仁の乱(おうにんのらん)を描いた絵があるんだけどね、その中に真正極楽寺に足軽達が乱入して狼藉(ろうぜき)を働いているシーンが描かれていて、大体男の武者は髭面(ひげづら)なんだが、中に一人、つるんとした顔で頭に白いかぶり物をした人物が描かれているんだよ。研究者の中にはこれを『女性だ。』と見る人もたくさんいるらしい。」



ツルギ2
「はぁ~! 狼藉ですか…。物騒な女武者ですねぇ(笑)。」



センセエ2
「『合戦場の女たち』(情況親書)という本を書かれた、作家の横山茂彦(よこやましげひこ)氏によると、『上杉軍役帳(うえすぎぐんえきちょう)』(天正3年)に記された上杉謙信の家臣団は5,553人。しかし武田信玄と戦った川中島の合戦では総勢13,000とある。
で、この数値の差は奉公人や下人、農民などで構成された雑兵(ぞうひょう)部隊が参加していたということらしいんだけど、こういう末端の雑兵って形勢が不利と見るや簡単に寝返る人達なんだよね。」



ガラシャ1
「前にもそんなお話が出た事ありますよね。」



センセエ2
「うん。で、これは『食う』ためには当然の事なんだよね。戦国期の民衆史を研究する藤木久志(ふじきひさし・立教大学名誉教授)によれば、戦国の合戦というのは農作物の端境期(はざかいき)に雑兵達が食べていくための場であり、その目的は戦うことよりも『略奪』であるということらしい。」



ガラシャ2
「『略奪』…。生活のための略奪!! ああ、それはむしろ男よりも女の方が向いていますね。戦国タイム・セール!!(笑)」








              つづく           ガラシャ3
[ 2012/10/14 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)

第105回「スーパーウーマン『ハンガク』登場でござる!!」 の巻


ガラシャさん
ガラシャ1
「センセエ、前回は『源平時代編』のまとめという意味でお話を伺おうと思ったのですが、女である私はどうしてももう少し『女性の武将』がいたかいないかも含めて巴御前なんかの話が聞ければなあと思っていたんです。
そうしたら『馬上組打』というスゴ技の話に展開したりして、何かとってもスカッとしたというか(笑)。」


センセエ
センセエ2
「それは良かった!! 前回も言った通り、この時代や戦国時代なんかは命が懸かった戦の勝ち負けという価値観において、どれだけ有能な人が集められるかという事が重要だから、『有能である』という事においては男も女も無いはずでね。そりゃあ比率からいえば男が多いんだろうけど。」


ツルギくん
ツルギ1
「ただセンセエ、巴御前って前もそういう話になりましたけど、本当に実在したかという点では疑問も残るわけですよね。まあ、これはもしいたとして…しかも、もし伝説で言われている様な馬上組打の技術があったとしたら、それはこんなにスゴ技なんだというお話なわけで…。」



ガラシャ1
「チョット!! (ツルギ君に)アンタ何が言いたいのよ!! 何か文句あるわけ!?」




ツルギ2
「イヤ、何も文句は無いよ。でもさ、架空の人物かもしれない人の話…しかも技術的な事でさ…。」



センセイ
「はっはっはっ(笑)。ツルギ君も意外と頭が固いんだなあ。あのネ、仮に巴御前が架空の人物だとしてもね、記録に残っている男よりも優れた女性の武将の話って他にもあるんだよ。
で、これは男女も含めて伝わっている様な技術を、一概に現代人が出来ないからといってウソだろうと思うのはどうかな? 実際にまるで小説の中の出来事なんじゃないかと思われる様な事が出来た、昭和の後半まで生きていた達人だっているわけなんだ。」



ツルギ2
「あ、ごめんなさい!! よくセンセエからそういう人達の伝説? …イヤイヤ実話は聞いてはいるんですが…。」




ガラシャ1
「えっ…と。センセエ、因みに巴御前以外のそういう女武将って、例えばどんな人がいますか? 興味あるぅ~。」



センセエ2
「ああ、それなら例えば坂額御前(はんがくごぜん)という平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した女性の武将とかね。」



ツルギ1
「ハ・ン・ガ・ク・御前? …初めて聞くなあ。」



センセイ
「だろう? 彼女は越後国の有力豪族である城氏の一族でね。城氏というのは平家方の豪族なんだけど…。治承・寿永の乱で源頼朝の勝利により没落してしまったんだけど、建仁元年(1201年)に、この坂額御前の甥にあたる城資盛という人が挙兵する(建仁の乱)。
これはつまり坂額さんの兄の長茂に呼応したもので、鎌倉幕府打倒計画をブチ上げたわけなんだ。」



ツルギ1
「オオッ!! 平氏方も黙ってはいなかったというわけですね。」



センセエ2
「そう。で、長茂自身は京で討ち取られる。資盛の方は鳥坂城という要塞に立てこもり、討伐軍を散々手こずらせたらしいんだけど。で、この時に反乱軍の中で将として奮戦したのが…。」



ガラシャ2
「坂額御前!!」



センセエ2
「そういう事。『吾妻鏡(書物)』にはどのような内容で書かれているかというと、『女性の身たりといえども、百発百中の芸、殆ど父兄に(を)越ゆるなり。』という風になっている。つまり、父や兄を越える弓の達人だったと。」



ガラシャ2
「わあ~っ!! 気持ちイイ話ですネ!!」



センセイ
「で、『童形の如く上髪せしめ腹巻を着し、矢倉の上に居て、襲い到るの輩を討る』と。彼女に射られたら助かった者はいないなんていう事も。」



ツルギ2
「ヒェ~ッ!! ハ、ハンガクゴゼン…キョーレツな女だなあ。」



センセイ
「はっはっはっ(笑)。でもツルギ君はそう言うけどね、やっぱり平氏方にいた人だから、最終的には藤沢清親という人の矢が両脚に当たって捕虜となってしまうんだ。反乱軍は崩壊、坂額は鎌倉に送られ、将軍頼家の前に引き出される。」



ガラシャ1
「しょ、処刑されてしまったんでしょうか。」



センセエ2
「イヤ、それがその際の彼女の態度が全く臆した様子が無くて、幕府の宿将達が驚かされたというんだね。逆に深く感銘を受けたと…。武士たるものとしてね。」



ツルギ1
「カ、格好イイ…女性なのに…。」



センセエ2
「でしょ? そういう態度に男性とか女性とか関係ないんだよね。で、甲斐源氏の浅利与一義遠という人が頼家に申請して、何と彼女を妻としてもらい受ける事を許された。坂額は甲斐国に移住して同地において没したとある。」



ガラシャ2
「浅利さん、ステキ~!」



センセイ
「吾妻鏡にはね、彼女と比べれば陵園の美女ですら醜くなってしまうくらいの美女だったとある。
だけどこういう武将として優れていたというイメージが先行しちゃって、後年に書かれた大日本史では不美人扱いされちゃっているらしいんだよね。」



ガラシャ1
「失礼しちゃうわね!! 思い込みもはなはだしいわ!!」




ツルギ1
「男性代表で謝りま~す…。」




談話イラスト103





センセエ2
「こういうスーパーウーマンはさておき、戦国時代だって女性が戦っていたと見られるものがあるのでね。それは又次回。」




               つづく       ツルギ4
[ 2012/10/07 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
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