談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

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第81回 「世話係(せわがかり)の女戦士でござる!!」 の巻

ガラシャさん
ガラシャ1
 「さて、前回のお話の最後の流れで、ここからしばらく源平の合戦の登場人物について触れておこうとなったワケですが。」


センセエ
センセエ2
 「うん、いいけどどうする?一口に源平合戦と言っても有名な武将なんか山ほどいるんだけど…。
まずは初期からというコトで平将門(たいらのまさかど)くらいから取り上げてみるかい?」

ツルギくん
ツルギ1
「オッ!! いいですね。平将門ってたくさん伝説がありますもんね。」



センセエ2
「うん。まあでもここはただの歴史紹介コーナーではないからね。
江戸期の剣豪と違って、具体的にどんな身体性をしていたかみたいな事を元に話を進めたいんだけど、
そういう意味では資料が圧倒的に少ないんだよね。政治的にどう関わったのかという説明だけで終わっちゃうと、あまりこの談話室で取り扱う感じでもなくなっちゃうから…。」


ガラシャ1
「そういう事でしたら…。イヤ、あの何も歴史的順番を気にしないでもいいんだったら、是非リクエストに答えて頂けたらと。」



センセエ2
「うん、いいよ。」


ガラシャ1
 「女の私としては『巴御前(ともえごぜん)』にはスゴく興味があって。」



ツルギ1
「エエッ!? いきなりそこかよ!! だったら夫である木曽義仲(きそのよしなか)からいった方が…ウッ!!(ガラシャさんの鋭い目つきに気づく)」



ガラシャ1
 「何か…文句が!?」



ツルギ2
「イエ、別に…。いいです、巴御前でも。」



センセイ
「ハハハハ(笑)。まあいいじゃない。巴御前の話をしたらその後に義仲に行っても。
さっきも言ったようにこれは別に歴史的順番にはこだわっているワケじゃないからさ。」


ガラシャ1
 「ヤッター!(ウキウキ)」



センセエ2
「ところで、ガラシャさんは巴御前のイメージってどんな風に思っているの?」


ガラシャ1
  「そりゃあやっぱり義仲への愛を貫いた美しい女武者って感じですよね!! …え? 違うんですか?」




  談話イラスト79



センセエ2
「イヤ、さっきも言った通りこの時代の事は資料が少ないから100%これがホントだとは言い切れないんだけど、巴御前(巴という字は『伴絵』とか『鞆絵』とか『舳絵』と表すこともある。)が薙刀を持った女武者だったというのは創作による部分が多かったと思う。もちろん実在はしていたろうけど。」


ガラシャ1
  「ガァ~ン!!」



センセイ
「『美女』という言葉は伝わっているんだけど、この『美女』というのは便女=下女、つまり雑仕や炊事を行ったり身の回りの世話をしたりする意味合いの言葉が段々と『美女』という容姿の意味になっていったと言われているんだ。」


ガラシャ1
 「聞かなきゃ良かった…。」



センセイ
「イヤ、わからないよ。義仲ほどの人物の身の回りの世話といったら、それこそ危険な目にもあったりするワケだから、武術的な心得が無かったとは言い切れない。
我々現代人はすぐに『下女は戦えない』みたいな定義付けをしてしまうからね。自分の身に置き換えたら、戦乱の世の中で、職業によっては戦う力がゼロなんていうことは逆にナンセンスだとボクは思う。まあ、そういう発想が巴を女武者に仕立て上げたのかもしれないけどね。」


ガラシャ1
 「なる程。」



ツルギ1
「巴御前は義仲の奥さんだったんですか?」



センセエ2
「イヤ、違う。妾だよ。」


ツルギ1
 「エッ!? そうなんですか!」



センセエ2
「うん。『源平盛衰記(げんぺいせいすいき)』というのが有名で、そこには設定としては『巴は中原兼遠(なかはらかねとお)の娘で義仲の妻である。』となっているけど、その同じ『源平盛衰記』の中で、有名な義仲と巴の別れのシーンで、義仲は巴にこう言っている。
『オレは去年の春、信濃(しなの)を出る時、妻子を捨て置いてきて、再び会う事も無く、今又こうして永遠の別れの道に入ろうとしている。なんと悲しいことか。オマエ(巴)は何とか忍び落ちて信濃に行き、この思いを人々に語ってくれ。』とね。

で、『源平闘諍録(げんぺいとうじょうろく)』では、巴の母が義仲に下女として使われていたともある。だから元々身分が違うからね。」


ツルギ1
「う~む。身の回りの世話をする下女であり、妾であり…妻的な役割もしていたとなると…いいなあ、義仲って。」



ガラシャ1
  「あんた、何考えてんのよ!!(ツルギ君をどつく)
でも巴って義仲にそう言われてもすぐに去ろうとはしないんですよね。」



センセエ2
「そう。先程の『源平盛衰記』の中でも、巴は別れるように云う義仲に対して『私は幼少よりあなたにお仕えして、野の末、山の奥までも一つの道と思ってまいりましたのに何をおっしゃいますか。あなたと一緒に死にたいです。』ってね。
もしこれが本当だとすれば、いくら身の回りの世話といっても状況的に考えたら自分も戦って死ぬという意味に聞こえなくもない。そういう感じでとらえられて、巴御前=女武者のイメージが出来上がっていったんじゃないのかな。」


ガラシャ1
  「ステキだわぁ…。やっぱり巴は戦ったんじゃないのかしら。私はそう思いたいです。」







                   つづく        ガラシャ4
  
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[ 2012/03/28 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)

【上達の為の技講座】⑭構えのジャンル

ここのコーナーで紹介することが、
『身体の使い方』
を中心とするため、
ともすれば『武術的アプローチ』ばかりに傾きがちなコーナーになってしまっているので、
たまには立ち廻りの団体らしいことも挟もうかなと思います。

で、『構え』のジャンル!

私は仕事柄様々な立ち廻りをつけないとならないので、
『侍の動き以外は御法度!』
なんて言っていられないわけで、

ある時は現代アクション、

又ある時はカンフーアクション、

又ある時は武士の無手のアクション

と、その時の要望に従って動きを使い分けねばなりません。
で、最初に構えを作った段階で、

『あ、これは○○対決だなっ。』と、お客様にわかりやすく説明をする上で、
演技をする側がそういう対応能力をもっていてくれると

物凄く助かります。
ちょっと和太刀メンバーに協力してもらっていくつかやってみましょう。


89


はい、これはベタな格闘技スタイル。

『アクションをする。』
といった時にとりあえずは こう構えてみようみたいな、

いわゆるオーソドックスなスタイルですね。
まあ設定次第なんで、町中の喧嘩みたいなシチュエーションで、
こんなにきっちり構えることはないですが(笑)。

で、


90



はい、これはカンフーアクションの一例。
顔と身体の向きや腰のあり方などは、ジャパニーズアクションとは違います。
中国武術なので、構える時には身体のラインが螺旋形(らせんけい)を描くようにします。

因みに本当はカンフーではなく、
『クンフー』とか『ゴゥオンフー』と言った方が正しい発音には近いらしいです。
中国では武術だけのことを表す言葉ではないんです。
勉強でも仕事でも『創意工夫する事』は全て『功夫』なんです。


はい、最後は…

91



はて?

なんでしょう?

実はこれサムライ、武士が刀を持たずに素手で向かい合った場合なんです。
空手の様に腕で構えを作りそうなもんですが、
そういうことはしません。

これでもまだ腕を上げすぎくらいです。

昔の日本人にとって腕というのは神様なんです。

だから先に腕を使って構えるみたいなことはありません。
侍は素手の時にも『剣が基準』となります。
素手だからといっても剣が使える者が素手で構えあっている場合、
迂闊にファイティングポーズを取るために相手からの距離的に近い場所に手を置くというのは生理的にも御法度です。

だから、これを見せ物として成立させる場合は結構悩みの種なんです(笑)。

まだまだ細かい設定や状況により、
様々な構えがありますが、

その場に適した構えがサッと取れるだけでも大したもの。

皆さんも誰かに『はい、クンフー! …はい、サムライ!』
などとクイズ形式で出題してもらってポーズをとってみては?
アップ代わりに、

あるいはコミュニケーションを良くするためにはうってつけの遊びメニューになりますよ。

ほら


92



わざとらしく肩を組んでますが(笑)。

協力は森貞文則君と尾崎紀子さんでしたっ。

[ 2012/03/25 00:00 ] 技講座 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
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