談話室『和太刀』

~立ち廻りから得られる身体のお得情報!~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

【上達の為の技講座】③脱力の技二、(両手投げ)

座った状態で相手(こちらも座っています)に手首をつかまれた
状態から相手を崩し倒します。

手首をつかんでいる側は、相手の手が動いたら
その動きを邪魔しても良い(投げられない様にして良い)とします。

技講座写真4





A.この条件では、力を入れたり、強引に投げようとしても、
  ことごとく相手に防がれてしまいます。
技講座写真5




B.ですが、力を抜いて、肩を沈ませ、手(腕)ではなく、肋骨の伸縮動作で崩す事により、

 相手は何の抵抗をする事も出来ずに崩れていきます。

技講座写真6

技講座写真7




★解説★

 和太刀ではこの様に、昔日の侍の動きを参考に、様々なバリエーションを「体術」として訓練しています。
目的は相手を倒す事ではありません。
あくまで、その様な動きや体捌きを訓練して身にしみ込ませる事です。

 我々の行っている殺陣(和太刀では「太刀廻り」と呼んでいます。)は実戦ではなく虚構の世界です。
しかし、昔日の剣豪や達人の動きをパフォーマンスとして見せていかねばなりません。
「芝居」だからといって、動きに「ウソ」があってはならないからです。

 侍だけでなく、昔の日本人はガシガシと力でぶつかり合う様な動きを決して良しとはしていませんでした。
その動きは流麗で、ぶつかる事のない美しいものであり、
今現在行われている「力まかせのチャンバラや殺陣の動き」とは程遠いものだったに違いありません。

 もちろん我々は「表現者」ですから、そうした「力の表現」を行う事もあります。
でもそれは、あくまで「芝居」として、力を抜いて、力を入れているという表現をしているにすぎません。

 それ故、我々の太刀廻りの稽古において、刀が当たって大ケガをする様な事は、
パーセンテージ的に考えても、かなり少ないのです。

 その様な動きを目指さない限り、「真の日本刀の世界、サムライの世界」は表現出来ないと考えます。
[ 2011/04/20 00:00 ] 技講座 | TB(-) | CM(-)

第11回 「表現としても体幹部から動くのでござる!!」の巻

ガラシャ1 「体幹部(胴体部)が、全身運動の中心的役割として働いてくれれば、
ガラシャさん   当然スポーツ選手なんかはパフォーマンスが飛躍的に上がり、
         一流と言われる選手達は、より細かく、より深いレベルで
         そうした回路を持っている事は何となく理解出来ました。

         でもそういう回路ってスポーツ選手だけではなくて、
         私達表現者にとってもとても大切な事ですよね。」


センセエ2 「イヤ、むしろ我々の世界の方が必要性という点では、
センセエ   スポーツの世界よりも上だよね。
         役者さん全体、ダンサーのような人達もね。」

ツルギ1 「エッ!?そうなんだ……。
ツルギくん   あ、いえもちろん身体を使うという意味の大切さは
         心得ていたつもりなんですけど……。」


センセエ2「だってそうでしょ。あのね、身体を体幹部から使うというのは、
        単純に体育的機能性に優れるというだけならば、
        僕らの様な者が研究する必要はそんなに無いと思うんだよ。
        具体的、数値的な記録を競う世界では無いからね。

        でも、身体を奥深くから細かい単位で使えるという事は
        『表現』としても、色々なパターンで細やかに奥深い描写が
        可能になるわけだからね。
        むしろスポーツ選手は、場合によっては記録が良ければ
        どの回路をどう使っても良いという見方だって出来てしまうだろう。」

ガラシャ2 「つまり、全身運動という点で例え未熟であって、
        部分的にしか使えなくても、それで勝った者が上にいくという事ですよね。」


センセエ2「そうそう。部分的パワーが全体的パワーを勝るケースだってある。

        だからよくスポーツ中継等を見ていると、1位の選手よりも明らかに身体全体を
        上手に使っている2位や3位の選手だっている事があるんだよ。
        無論、トップレベルの選手になればなる程そうした例は少ないものだし、
        仮に部分的パワーで勝利した選手がいたとしても、
        そのクラスの『部分的パワー』というのは一般のそれとは
        レベル的に大変な差があるけどね。」

ツルギ1「なる程。記録という事で言えば『出した者勝ち』ですからね。

        『オレは全身を使っている』と言っても順位が下ならば、
        部分的にしか使えてなくても上位の選手が
        勝者という事になるわけですね。」


ガラシャ1「でも、じゃあセンセエはこれまで何故例を挙げたりするのに、
        スポーツのジャンルからチョイスする事が多かったのですか。」


センセエ2「それは『スポーツ』というものが、言葉ではなく『見た目の動き』
        という点ではとても説明しやすいものだからという事も言えるし…

        あとは、表現者という事で言うと、
        実際にそこまで身体を考えて使っている人というのが
        メッキリ減ったという事もあるしね。」

ガラシャ1「ああ、なる程…。
        でもそれは表現の世界では、そこまで奥深く体幹部から使った方が
        有効なケースというのが限られるからではないんですか。

        例えば『ダンスを踊る』とか、私達の様に『殺陣をする』とか以外は
        そんな事を気にしなくても…。」


センセエ2「ああ、ガラシャさん残念だね。

        これをいうのは心苦しいけど、そうした発想が
        役者をはじめとする表現者のレベルを下げてしまっているのが
        実情なんだよね。」

ガラシャ1 「エッ!?そんな……。」

ツルギ1「センセエ、その辺りの事ってもう少し説明して頂けますか?」

センセエ2 「もちろん。例えばお芝居だったら、
         その中に殺陣(立ち廻り)やダンスの要素があるならば、
         むしろ今まで言ってきた事をそのまま心がける事が大切になるんだけど、
         中身にそれら積極的に身体を動かす要素が無くて、
         室内劇の様に会話をはじめとする
         日常動作だけで表現する芝居だってあるわけでしょ。」

ガラシャ1 「はあ。そういう意味では殺陣とかダンスが入っている方が
         特殊な感じもしますけど……。」


センセエ2 「うん。で、そういう芝居の中では会話シーンの中で、
         微妙なセリフまわしや相手との関係性、
         セリフとセリフの間等がその芝居の質にダイレクトに影響するものだし、
         言葉や間を使って喜怒哀楽を表現したりしなければいけないわけだ。」

ツルギ1「あ、そうか。何の事はない。
       そういう意味では我々の普段の稽古と同じですよね。」


センセイ 「そうなんだ。殺陣においての手(振付)の数々というのは
         セリフと一緒だからね。

         逆の意味では、殺陣においては振付を覚えた段階というのは
         (そのまま刀を振ったからといって、動作に表情が無ければ)
         セリフを棒読みしている事と何ら変わらないんだよ。」

ガラシャ1 「だから表向きの体育ではなくて、
         身体の各部分や中まで使わなければ
         表現として浅くなってしまうと…。」


センセエ2 「そう。だから会話劇においても、
         例えば『人知れず悲しみに暮れる』という描写があった場合、
         肋骨が落ちて、胸が閉じて、肩が落ちてという風に
         ならなければいけないんだよね。
         それも、そういう形を取るぞ!とは思わずに
         自然にそうならなければならない。」

ガラシャ1  「エ!?」

センセイ 「だってさ、悲しい時の身体の状態から言えばそうじゃない。

        それが今の役者さん達って、顔の表情だけで
        それをやってしまう人達が多いんだよね。」

ツルギ1 「ああ、涙をこぼしたりとか。」

ガラシャ1 「何か悲しい事を思い浮かべて涙を流す女優さんの話を
          テレビで見た事あります。」


センセエ2 「うん。でもね、全部がそういう訳じゃないんだけど、
         顔は悲しそうなんだけど、
         身体がちっとも悲しそうじゃない人達が増えているんだよ。
         まあ、これは現場で仕事をしている僕の個人的な意見だけどね。」

ガラシャ1 「つまり身体がそういう風にならないから、
          顔だけで一生懸命泣こうとするというか…。」


センセイ 「そう。でね、『気持ちが動かなければ身体は動かない』
         という見方をする人が多いと思うんだけど、
         『身体が動かなければ真に気持ちは動かない』
         とも言えるんだよ。

         今は心と身体を表すのに『心身』という言い方をするんだけど、
         昔の本とかを見ると『身心』という風に表記が逆になっていたりする。
         人との関係性や経験により気持ちというものが動くわけだから、
         まず身体が関係してくる。」

ガラシャ1 「まあ、考えてみればそうですよね。
         つまり昔の人の方が心の問題と身体の問題の
         密接な関係を理解していたと。」


センセエ2 「そういう事だと思うね。

         だって日本語で気持ちを表したり
         他人との関係を表したりする言葉って、

         胸が張り裂けそう

         胸が熱くなる

         腹を割って話す

         腰を据えて物事に取りかかる

         
         とかさ、身体のある部分の事を特定して
         使っている場合が多いでしょ。

         これは実際に、そういう時にその部分(パーツ)が身体の中で
         そういう風に関係してくるという事をわかっていたんだよね。」

ツルギ1「エッ!?『腹を割って話す』って、
         腹って割れるって事ですか。」


ガラシャ2「バカね~。そんな実際にパカって割れるわけ無いでしょ。」

センセエ2 「(笑)。まず腹っていうのが、
         今風に言えば下っ腹というか下腹部の方ね。
         今の人が『お腹』って言うと、
         もっと上の方(胃に近い)部分を言う事が多いけど。

         そこ(下っ腹)は人にとって何か大切なものが詰まっている様な
         意識があったんじゃないかと。
         だから侍だって、切腹する時はそこを斬り裂くわけだからね。」

ツルギ2 「なる程。」


談話イラスト9



センセエ2  「でも今の人ってそういう感覚が無くなってきているからね。

          じゃあ、それに代わる身体の部分でもあるんですかと言いたいけど、
          それも無い。
          身体が閉じているというか固まってしまっているというか…。

          基本的に身体を使うのは『体育』の世界であり、
          極論あまり頭を使う事じゃないと。
          手足をバタつかせる事が身体を動かす事だみたいな事を
          どこかで思ってしまっているんだと思うよ。

          だから芝居等では、セリフのテンポや表情という、
          分かりやすい部分だけで勝負してしまう場合が増えている。
          ここ10年では特に…そして明らかにね。
          テンポは大切かもしれないけど、
          間はもっと大事。

          『間』っていうのはテンポの様に時間的意味の他に
          間合い(距離)や空間的な意味も入っているからね。」

ガラシャ2 「あなたもきっと涙が止まらない……みたいな宣伝文句ばかり
         目立つ映画は多いですけどね(笑)。

         同じテンポでストーリーが展開されて、
         さあ泣こう!みたいな。」


ツルギ2 「ウン。またか!みたいな(笑)。
         もうどれがどれやら分かんない。
         似たようなものばかりだし、
         出ている人もカブっている場合があるし…。」


センセエ2 「(笑)。その批判は少し又問題が別にあると思うけどね。

         でも、それだけ『涙が止まらない』作品が量産されるのは、
         『泣く』事で悲しさを演出するのって、
         わかりやすいし簡単だと思うのね。」

ガラシャ1 「でも一年くらい経つとあまり覚えてないっていうか(笑)。
         もう次の似たような作品がたくさんある。」


センセエ2 「簡単だからさ。身体が動いていないからね(笑)。」

ツルギ2 「ウッ!センセエが毒を吐いた!」


                   つづく     センセエ(全身2)
[ 2011/04/17 00:00 ] 談話 | TB(-) | CM(-)
PICK UP!!
UP 
【技講座⑭構えのジャンル】コチラ
90

【技講座⑬沈身の半身】コチラ
84

【技講座⑫身体の各パーツの分離】コチラ
技83

【技講座⑪刀の握り】コチラ
技講座写真70

【技講座⑩半身歩法】コチラ
技講座写真65

【技講座⑨剣を使わない抜刀稽古】コチラ
技講座写真59

【技講座⑧肩の埋め込み】コチラ
49

【技講座⑦柔らかい胸と沈む腰】コチラ
技講座写真32

【技講座⑥抜き打ち(抜刀・横払い)】コチラ
技イラスト2

【技講座⑤手の平合わせ→水平面の移動】コチラ
技イラスト2

【技講座④水平斬り】コチラ
技イラスト2

【技講座③脱力の技、二】コチラ
技イラスト2

【サイムライダイエットエクササイズ2】コチラ
トモエさん(顔)

【サムライダイエットエクササイズ1】 コチラ
トモエさん(顔)

【技講座②脱力の技、一】コチラ
技イラスト2

【技講座①流れるように・・・】コチラ
技イラスト2
検索フォーム
QRコード
QR


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。